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一宮エリア

2018-02-01 更新
皆さん、お疲れ様です!
波情報BCM「プロサーファー週間エリア概況」一宮エリア担当、太東の関田秀俊です。
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前回の更新(1/22)直後に通過した南岸低気圧によるサイズアップが唯一の狙い目となった一週間でした。

今回の低気圧は発達しながら通過したものの、その後のスピードも早く風もオフショアが強まったので、予想よりもウネリが抑えられ、クローズするような状態にはならずに済んでいたようです。

24日の午前中をメインに、志田周辺ではチューブありの中~上級者用の波が届き、一宮方面では比較的易しい波質のブレイクもあり、十分練習できるコンディションだったと思います。

その後はサイズの物足りない状態となってしまい、北~北東の風の出番が多く、オンショアコンディションが増えていましたが、サイズ的には腹~胸くらいをキープしています。

それでは、各ポイント毎の地形レポートです!


【一宮】
1/30火曜日の10時頃、潮の動きは小さかったものの、1番引いている時間帯での地形レポートです。
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変わらずミドル~インサイドに砂が集まった状態ではあるので、全体的な印象は一見変わりない様子でしたが、南岸低気圧が通過した影響もありカレントが強まった雰囲気が残っていました。
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インサイドにかけて深みが残り反応が悪くなっていた左側は、風を防いで海流が穏やかになっていたせいか、唯一地形がまとまり傾向になって、癖のないブレイクが増えた印象になりました。
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しかし、チビ堤防周辺や右側のレギュラーの地形には、インサイドを中心に強まったカレントの影響で、癖のない地形が崩れてしまい、ミドルエリアで複雑に反応する波が目立っています。
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スムーズに乗り繋げる波が少なく、ミドルエリアで途切れるので、安定して距離を乗れる波は期待できないかもしれません。
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腹~胸以下のスモールコンディションになると、ブレイクする範囲も狭くなってしまいそうで、カレントの深みが解消されないと、潮の上げに向かうタイミングでボヨついた波質になりやすいのでは?
左側の堤防周辺やファミマ側の地形の方が、この先は狙いやすくなると思いますよ。


【サンライズ】
1/30火曜日の10時半頃、上げ始めなので潮は少ない時間帯です。
ここも全体的な雰囲気は変わらず、アウトからミドル、インサイドまで砂が残っているので、この日のような腹~胸サイズでも波数は十分でしたが、やはりサイズアップでカレントが強まった余韻が残っているようです。
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特にこの日のようなオンショアコンディションでは、インサイドで常にカレントが目立ち、ミドルエリアにできた深みでボヨつき易く、スムーズさに欠けるブレイクが目につくようになりました。
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スモールコンディションでは、インサイドを専門で狙える地形がなくなり、安定して距離を乗るには、両端の堤防周辺に限られるかもしれません。
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ピークやブレイクの安定感はないようですが、普段よりも中央周辺の荒れ具合も抑えられていたので、スモールコンディションに対しては、一宮よりも広範囲で狙えるかもしれませんね。
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両端の堤防周辺もスムーズに乗れる地形が崩れて複雑な反応ながらも、なんとか形をキープする地形は残っているので、穏やかなコンディションが続けば、復活傾向になると思います。
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肩~頭サイズからはアウトのワイドなトロ早ブレイクが増えてしまいそうでした。
ここも潮の上げるタイミングでミドルエリアがボヨつきやすい印象だったので、無難な狙い目としては引き始めからがよさそうです。


【東浪見】
1/30火曜日の11時半頃、上げ始めてミドルタイドより潮の少ないタイミングになっていましたが、ここもサイズアップの影響が残り、インサイドを中心にカレントの目立った印象となっていました。
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しかし、いつもの時化後より地形はミドルエリアにキープされ、アウトの余計なブレイクがなく、手前にまとまっている雰囲気でした。
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中央から左側にかけては、特に地形が途切れる様子はなく、意外や砂の集まった状態を保っていますが、インサイドにかけても地形の浅い雰囲気があり、力強い波質で速い波が増えています。
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ここは特にボヨついた様子もなく、サイズが残りカレントが働いているうちは潮が上げに向かう方が形のまとまりは良いと思います。
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ただ、右側方面にかけてはカレントによって地形が途切れてしまい、一宮やサンライズの様に、ミドルエリアでブレイクが弱まる波が多くなりましたが、このままの状態で徐々にカレントが弱まれば、右側のレギュラーが安定するかもしれませんね。
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今の右側に関しては、満タンに近づくほどレギュラーの形が短くなる傾向なので、カレントが強まる前の引き始めが狙い目かもしれません。


【志田】
火曜日1/30の12時頃でした。潮は上げに向かいミドルタイドくらいのタイミングでの地形チェックです。
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ここも一見、これまで通りミドル~インサイドにまとまったブレイクとなっていましたが、やはり荒れたコンディションが影響して、全体的にインサイドを中心にカレントが目立つ状態が続いていました。
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手前が深くなってしまったせいで、腹前後のサイズではメインのブレイクはミドルエリアにまとまり、これまでより同じサイズに対しても距離の短いブレイクとなっていました。
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ミドルからアウトに関しても、ピークとしてハッキリとまとまる地形はなくなり、ショルダーを見つけながら乗るコンディションのようです。
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しかし、サイズの割に力のあるブレイクなので、走り重視ながらも中級者以上のサーファーにとっては十分な練習になると思います。
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潮の少ないタイミングでインサイドの流れが強まり、ミドルエリアまで影響するので、いつも通り上げに向かう時間帯が無難な様子。
右側のレギュラーは胸以下のサイズで手前がボヨつきやすくなる雰囲気ですが、満タンになる前を狙えば、アウトのレギュラーが残っているかもしれません。
左側にかけては潮が多い方がまとまりがよさそうでした。


【太東】
1/30火曜日14時頃の様子から地形を判断します。潮は上げに向かい、ミドルタイドをすぎて満タンに近い時間帯でした。
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やはりカレントが強まった雰囲気が残り、インサイドに差し掛かるセクションでの反応が悪いので、この時のように潮の多い時間帯でボヨつきやすくなっていましたが、堤防やショルダー方向から沖にカレントが出ていて、他のポイントと比べて水捌けがよく、ブレイクへの悪影響はなさそうでした。
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周りより波の小さいコンディションとなっていたので、地形の荒れ具合も軽く済んでいるようです。
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カレントの深みで、これまでよりも同じサイズに対して反応する範囲が狭くなった印象ながらも、ブレイクがコンパクトになってピークが分かりやすいと思います。
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波数は少なめながらも、腹~胸サイズあれば潮の多い時間帯でも、堤防周辺からのレギュラーを狙えそうなので、上げ始めの形がまとまり始めるタイミングや、引き始めの反応が良くなる頃は、サイズが下がっても狙い目になるのでは?


【夷隅】
火曜日1/30の15時頃、上げに向かい満タン寸前で潮の多い時間帯です。
ここもカレントが目立ったコンディションではありましたが、ほとんど変化はなく、これまで通りインサイドに集中した地形です。
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地形が手前にまとまりスモールコンディションにも対応できそうな様子ながら、ミドルエリアにはピークとしてハッキリ形になる地形がなく、両端から出るカレントの具合でポジションが変わって、とらえにくいブレイクが目立っていました。
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ビーチに沿うように開いてブレイクする地形なので、見た目よりも乗りづらい波質かもしれませんね。
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しかし、アウトでの余計な反応はなく、カレントが働いてミドルエリアにピークのきっかけとなる地形が出来れば、潮の引きに向かう時間帯で一変すると思います。
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No.1のレフトに限り地形がありますが、ピークが狭く取り合うほどの波質ではないので、混雑のないタイミングにチャレンジしてみるのが良いかもしれません。


今回のポイント毎の地形レポートは以上になります。


さて、水温は、低気圧の通過後、北からの潮が入り前回(1/22更新)よりも冷たくなっていました。
例年通りの厳しい寒さとなって、気温の低さも加わり、ドルフィン時に頭が痛くなるほどなので、ブーツ・グローブ・ヘッドキャップの準備は確実に必要です。


最後に、この先の波に関しては、再び低気圧の通過が予想されているので、サイズアップは間違いないのでは?
大まかな予想としては、今回も接近する早めのタイミングから北東の風が強まりそうなので、低気圧が通過するまでは、このエリアにとって残念なコンディションが続きそうです。
勢力次第でサイズにも変化があると思いますが、日曜日(2/4)にオフショアに切り替わる可能性もあり、クローズしなければこのタイミングから狙い目になると思います。

地形的には、インサイド~ミドルエリアが悪化しているものの、胸~肩・頭サイズに対しては、アウトをメインに形になる地形が残っているので、接近中の北東コンディションを含めて、大荒れでなければキープできるかもしれませんね。
ただ、コースの違いから前回とはウネリの向きも違うので、ブレイクや反応する形も変化しそうですが。。。


今回は以上です。
最後までお付き合い頂き、ありがとうございました!

それでは、また来週(木or金)にレポートをお届けします。

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