2018-02-08 更新
皆さん、お疲れ様です!
波情報BCM「プロサーファー週間エリア概況」一宮エリア担当、太東の関田秀俊です。

前回更新(2/1)後は、低気圧の接近で北東の風が強まってしまい、まとまりのないコンディションが続き、このエリアはクローズ気味なジャンクな波質となってしまいました。
しかし、日曜日(2/4)の午後からオフショアに変わり、この日の夕方から月曜日(2/5)にかけては、肩~頭サイズの中~上級者にとって楽しめるコンディションでしたね。
その後サイズは下がり傾向ながら、腰~腹胸サイズをキープし、昼の潮の上げ始め~夕方のタイミングにウネリのまとまりが良く、練習できる状態です。
それでは、各ポイント毎の
地形レポートです!
【一宮】2/6火曜日の15時半頃、干潮から上げに切り替わり、潮の少ないタイミングでの地形レポートです。
大きく変わった様子はありませんでしたが、サイズが落ち着いて余計なカレントも目立たなくなり、地形的には整った印象でした。

潮の多い時間帯は、このサイズに対して依然ボヨつきやすくなる可能性があり、まとまりのない反応で、ミドルエリアからアウトがメインになると思います。

この時は潮が少なく、ミドルエリアから手前まで乗り繋げるコンディションだったので、腹~胸以下のサイズの場合は、ミドルタイドを基準に、上げ始めや引きに向かう時間帯が狙い目となりそうです。

左右両端の堤防周辺には、共にコンパクトに反応する地形がまとまっているので、極端なスモールコンディションや頭以上のハードな状態でなければ、十分対応してくれそうでした。

左側の方がワイドな波が多いながらも地形的にはスケールが広かったと思いますよ。しかしながら、最近はチビ堤防周りの地形がまとまりに欠けている印象でアウトのみの反応となっていました。この日の様子からは、胸前後のサイズが最もファンな反応になる印象がありました。
ファミマ側に関しても、砂が集まり傾向に向かい、対応できる地形になってきていましたよ。
【サンライズ】2/6(火)16時半頃、潮は上げ始めてミドルタイドとの間くらいの時間帯です。
ここも大きな変化はなく、このサイズで風の弱いコンディションになると、カレントも目立たず整った状態になるようですね。

インサイドでのまとまりは悪いようですが、地形的には砂の集まった状態をキープしているので、手前まで乗り繋げる状態ではありますよ。

左側は、ここ数週間で復活傾向にありましたが、堤防に向かうレギュラーの手前の地形がカレントの深みで、反応が鈍くなってきたので、インサイドにかけてもスムーズさに欠けてしまい、アウトでの反応があれば、コンパクトなピークを狙えるものの、このサイズより小さくなると、中央から右側の方が広範囲に反応していたと思います。

しかし、右側はメインはアウトのブレイクとなっていて、中央周辺寄りでワイドなピークが多く、堤防寄りほどレギュラーの形で安定していた印象です。

一宮のようにこの時も狙い目となる時間帯だったと思いますが、ワイドなブレイクが多い場合は、満潮からの引き始めにショルダーの切れる波が見つかるかもしれませんね。
ポイント全体を広く使えるので、混雑はなさそうです。
【東浪見】火曜日2/6の17時頃、潮は上げに向かいミドルタイドより少し前の時間帯です。
全体的には大きな変化はないものの、これまでよりも素直な地形になり、ポイントを広く使えるようになったと思います。

左右で波質が違い、中央から左側は、やはりカレントが弱まると手前のボヨつきもおさまり、地形的にも余計な深みも目立たず、スムーズな反応になっていました。

志田のように手前まで砂が集まり、右側よりもワイドにブレイクする波が多く、走り重視ながらも、ショルダーの形は素直でサイズの割に乗り易い印象でした。

上げ始めからの方が形のまとまりがよく、引きに向かうタイミングよりも癖のない雰囲気です。

右側は砂の集まった状態になり、堤防寄りのミドル~インサイドで目立っていたカレントの複雑さや、ボヨつきも解消され、腹~胸サイズに対しても癖のない反応になって、まとまっていました。

ミドルタイドが基準となりそうですが、潮の上げているタイミングでもボヨつきがなかったので、満潮の時間帯を除けば腹サイズまで対応できそうな様子です。
スモールコンディションの場合は、引きの方が波数を望めるかもしれませんね。
この時は最も形よく安定していた印象です。
ここからは、2/7(水)の地形チェックとなります。
【志田】15時頃でした。干潮で1番潮の少ない時間帯での地形チェックです。
前回(2/1更新)は、手前のカレントが強まりボヨつきやすい雰囲気がありましたが、最近の胸前後のサイズになってからは、整ったコンディションが続いていました。

中央から沖に出るカレントに関しては常に目立っているものの、この時の様子からは、右側の堤防寄りや左側で、腹~胸以上のサイズがあれば、満潮時を除いて癖のない反応になりそうです。

頭サイズだと全体的にワイドなブレイクが多かったので、アウトの地形は平らな印象で、胸前後のサイズの方がショルダーが切れてまとまると思います。

右側のレギュラーがいつも通りメインの地形となっていましたが、オフショアなら中央から左側にも穴場的なピークが見つかるかもしれません。

潮のタイミングもいつも通り、引きに向かうより上げ始めからの方がまとまり傾向で、このサイズに対しても長く狙えてサイズ感も若干ボリュームアップしていた時間帯のようです。
スモールコンディションには十分対応できる地形ながらも、他のポイントと比較すると速い波が多い印象ですが。。。
【太東】2/7水曜日15時半頃の様子から地形を判断します。潮は干潮から上げに切り替わるタイミングです。
ここは比較的穏やかな状態となっていたので、地形の変化もない印象です。

手前の地形が多少深めながらも、この時のような潮の少ない時間帯は気になる事なく、素直な反応となっていました。

また、ミドルエリアを中心に地形が浅く、一定に平らな雰囲気があるので、このセクションでのブレイクは速めではあります。しかし、上げ始めや引きに向かう早めのタイミングで形になる波が見つかるかもしれません。

アウトもサイズが腹前後あれば、ロングボードを使って距離を乗れそうです。
ガスト方向からのカレントがうまく働けば、レギュラーのコンパクトな地形ができあがる可能性もあると思います。
【夷隅】2/7水曜日の16時半頃、上げ始めたばかりで潮の少ない時間帯です。
全体的な地形の印象は変わりなく、ミドル~インサイドに砂が集まっている状態です。

ここも最近の胸前後のサイズになってからは、カレントの影響もなくなり、この日の様子からは、これまでよりも形としてはまとまっていたと思います。

ここ数週間は、コンディションが悪く狙いにくくなっていましたが、No.1に限り、堤防沿いにレフトの地形をキープしているので、今回のような穏やかなコンディションなら、癖のない素直な反応になるようです。

ピークが狭く混雑しやすい雰囲気ながらも、胸サイズあれば、ミドルタイドを基準に引きのタイミングから長く狙える可能性があるので、条件はなかなか揃いませんが、チャンスはありそうですね。
この状況が続けば、No.2~3に関しても少しずつ復活傾向になるかもしれません。
今回のポイント毎の
地形レポートは以上になります。
さて、
水温は、相変わらず厳しい冷たさが続いていましたが、今週(2/5週)からは沖に14~15℃の潮が入り、サーフエリアも12℃くらいあり、日中で風の弱い天候ならヘッドキャップやグローブなしで問題ない様子でした。
ただし、例年はフル装備の時期なので、準備だけは常にしておいた方が良いと思います。
最後に、
この先の波は、徐々に下がり傾向な雰囲気ですが、最近の整ったコンディションをキープしてくれそうです。
土曜日(2/10)までは高気圧の圏内となる予報なので、オフショアをキープできても、日曜日(2/11)以降で高気圧が遠ざかると、北西の風になる予想で、急激なサイズダウンになるかもしれません。。。
この頃に整ったコンディションを狙うのは難しそうですが、天候をピンポイントで当てれば、可能性ありだと思いますよ。
直前の情報収集が重要そうです。
今回は以上です。
最後までお付き合い頂き、ありがとうございました!
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