奇抜なデザインに回帰か?ケリーの最新ボード事情(WSMコラム)
2018-02-15 更新
サーフィン界で多大な影響力を誇る11×ワールドチャンピオンのケリー・スレーター。そんなケリーだからこそ、どんなボードに乗っているのか常に注目され、ブームになることも。
過去を振り返れば、90年代にはケリーが乗るペラペラでロッカーの強いボードが流行ったり、2008年にパイプマスターズを制した時のボード「Deep Six」は常識破りの5フィート台という短さで、後のミニボードブームを生みました。
そのケリーが自身のボードブランドとして、2016年1月に発表したのが「スレーターデザインズ(Slater Designs)」。
ケリーブランドのサーフボードは当然のごとく注目を集めるだけでなく、2017年SIMAアワードにて、スレーターデザインズが「Breakout Brand of The Year」、スレーターデザインズの「Sci-Fi」モデルが「Performance Shortboard of The year」を受賞。
また、2017年に発表された「Gamma」モデルは、今年のワールドジュニアチャンピオンに輝いたフィン・マギルが乗っていたことでも脚光を浴びています。
ただ、過去のケリーはサーフボードに関して王道路線と言うよりも、固定概念を覆すようなデザインでブームを引き起こしていたので、最近はやや落ち着いたように思いますが、本質は変わらないようです。
今季ハワイでケリーがテストしていたボードがまた、ケリーらしさを象徴しています。
まずは、トラックス誌が報じたビッグスウェルが入った際にケリーがワイメア乗っていたボード。
ロゴを見る限りトモデザインによるビッグウェイブ用はなんと、シングルフィン仕様となっています。現代ビッグウェイブサーフィンはクアッドが主流なので興味深いですね。
もう一つは、ケリー本人がSNSで公開したハレイワでテストライドしていたボード。
投稿内容によると、ボードの長さは5'3"と短く、モデル名は仮なのかもしれませんが「Cymatic」とタグ付けされています。
ここ最近は怪我の影響からコンテストシーンを離れていましたが、やはり動向から目が離せないケリー。2月11日に46歳になったケリーですが、今年も様々な話題を振りまいてくれることでしょう。
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