非会員上部PR枠用
 

一宮エリア

2018-02-15 更新
皆さん、お疲れ様です!
波情報BCM「プロサーファー週間エリア概況」一宮エリア担当、太東の関田秀俊です。
gatyapin_2







前回の更新(2/8)後は、腹前後の物足りないサイズながらも、どうにか練習できていたと思います。
特に、東浪見~志田周辺で小波に対して癖のない地形で遊べていた印象です。

週末(2/10・11)に予想していたサイズアップは、低気圧が前線とセットになっていたので、肩~頭までのウネリは届いたものの、期間が短くなってしまいました。
前線通過後に西風が強まった事で、ウネリがリセットされ、月曜日(2/12)から急激なサイズダウンとなり、水曜日(2/14)の時点では、再び腰~腹のスモールコンディションが続いています。

しかし、地形が影響を受ける事は特になかったので、潮の上げに向かう時間帯に合わせて、東浪見~志田を狙うと、風も弱くウネリがまとまって素直な波質で練習できていましたよ。

それでは、各ポイント毎の地形レポートです!


【一宮】
2/14水曜日の12時頃、潮は上げ始めからミドルタイドとの間くらいの時間帯での地形レポートです。
_1
この日のような膝~腰サイズでは、インサイドの地形がメインになってしまい、手前のまとまりにくいセクションにピークがあるので、極端に距離の短いブレイクのようですが、地形に影響するような時化がなく、ミドル~アウトに関しても腹~胸サイズあれば、狙える地形はキープしていると思います。
_2
左右の堤防周辺が、これまで通り狙い所となっています。
_3
しかし、スモールコンディションの場合は、ミドルタイドより潮の少ない時間帯になんとか距離をかせげていましたが、潮が多くなるほど、ミドルエリアでのボヨつきが気になりそうだったので、1日を通してみると、潮が満タンに近いほどアウト寄りでの反応がなくなってしまうかもしれません。
_4
狙い目は、ミドルタイドを基準に、引き始めからのチェックが無難そうですね。


【サンライズ】
2/14水曜日の13時頃、潮は上げに向かいミドルタイドくらいでした。
_1
これまでは胸前後の波に対しては、癖のない反応で距離が乗れる状態でしたが、この日のような膝~腰サイズになると、いつものミドルエリアの深い雰囲気が出てしまっているので、ピークが手前になり、一宮のようにインサイドのショアブレイクセクションがメインとなってしまうようです。
_2
ここの左右の堤防周辺は、このサイズだと反応する地形が狭く、サイズ不足な様子で、ブレイクが途切れる波がほとんどだったので、スモールコンディションに対して、特に際立った地形はありませんでしたが、中央周辺のインサイドが唯一対応できていて、サイズなりに距離を乗れていたと思います。
_3
このコンディションだと、潮が上げに向かい多くなるほど、波の反応する範囲が狭くなる傾向で、ショアブレイクとしてまとまる様子もなく、残念な雰囲気になってしまうかもしれません。
_4
全体的に砂の集まった状態は保てていると思うので、腹~胸以上のサイズになれば、ミドルエリアの地形を広く使えるようになりそうです。
_5
サイズがあれば、波質の変化はあっても1日を通して練習できていましたが、やはり引き始めから狙いが無難ではないでしょうか?


【東浪見】
2/14水曜日の14時頃、上げに向かいミドルタイドをすぎたくらいのタイミングです。
_1
癖のない様子で、砂の集まった状態をキープできていると思いますが、さすがにこの日のような膝前後のサイズだと、反応するエリアが狭くなってしまうようです。
_2
胸前後のサイズがあれば、この時のような潮の上げに向かうタイミングは、満タンに近くなるほどショルダーの短い波になる傾向です。
_3
左側の堤防周辺のレフトや、中央寄りのレギュラーを含め、右側に関してもウネリの様子からは、ピークとなる地形が残っている印象なので、ここも腹~胸以上のサイズになれば、良い波が出現する可能性がありそうです。
_4
サイズ待ちな状態ながらも、潮が引きに向かうタイミングに、距離が乗れる時間帯にあたるかもしれません。
風やカレントが弱く整っていれば、腹~胸以上のサイズで、上げに向かうタイミングにウネリがまとまる可能性も「あり」です。


【志田】
水曜日2/14の14時半頃でした。上げに向かい満タンに近い時間帯での地形チェックです。
_1
ここも大きな変化はなく、中央からのカレントで、このサイズにとって深みとなっている所では、ショルダーの短い波が多くなっていたものの、左奥や右側半分に関しては平らな砂の集まり方となっていて、ブレイクが速い様子ながら、この時のように潮の上げるタイミングにウネリがまとまり、小波用として癖のない地形で乗りやすい波になっていたと思います。
_2
最近はサイズ不足な様子なので、この時間帯がメインの狙い目となり、潮の少ないタイミングにサイズが落ちてしまい、力が弱く早いブレイクになるかもしれません。
_3
サイズアップすれば、アウト~ミドルエリアを広く使えると思いますが、このサイズに対してはタイミングが限られ、波数があっても混雑しやすい地形のようです。


【太東】
2/14水曜日15時頃の様子から地形を判断します。潮は上げに向かい満タン寸前です。
他よりサイズの小さいコンディションが続き、オフショアの影響もあってほぼフラットの状態となっていました。
_1
この時のように潮の多い時間帯でウネリがまとまるワケでもなく、引きに向かってブレイクし始めるかと思いきや、サイズごと下がって残念な様子になっていました。
_2
反応があっても波打ち際スレスレなので、ロングボードを使っても乗れていた印象はありません。
_3
カレントもなく癖のない地形だと思うので、ロングボード用ながらも腰~腹サイズでも十分な距離を乗れる波を狙えそうです。
これまで通りの地形をキープしていれば、スモールコンディションでも堤防周辺からのピークに期待できるかもしれません。


【夷隅】
水曜日2/14の16時頃、満潮で止まっている時間帯です。
_1
サイズが下がり傾向になってしまい、膝~腰サイズのスモールコンディションに対応できる地形が狭いので、メインはインサイドになり、ショアブレイクを狙っても距離を乗れる波がなく、この時のような潮の多いタイミングになると、太東のように反応のない状態です。
_2
No.1に限っては、引き続き地形が残っている様子なので、ウネリの向きはベストではないものの、最近の南ウネリが反応し、ショルダーが短いながらもレフトがブレイクしていました。
_3
潮の少ない時間帯を狙うと、反応するエリアが広がって、狙えそうな波があったので、風向きや強さ次第では、胸サイズから遊べる波が出現するかもしれませんが。。。


今回のポイント毎の地形レポートは以上になります。


さて、水温は、月曜日(2/12)の西風が吹いたあたりから下がり傾向となっていて、最近は10℃前後の気を抜けない冷たさになっていますので、完全フル装備ですね。。。


最後に、この先の波に関しては、高気圧と低気圧の入れ替わりが頻繁になる予報なので、ウネリとしてはまとまりが悪くなりそうです。
風も変化しやすい雰囲気があり、この先北風の出番が増えると乗りにくい波質で、寒さも加わり厳しいコンディションかもしれません。
北東風の予報もあるので、サイズアップする可能性がありながらも、前線の通過が影響すると西風が強まって、急激にサイズダウンしてしまうかも。。。

今のところ土・日(2/17・18)が風のピークとなり、風波メインな状況になるかもしれませんので、やはり直前の情報をチェックして、風の弱いタイミングをピンポイントで狙うのがよさそうです。
地形的には、このエリアのほとんどのポイントで、ミドル~アウトまで地形がキープされているので、余計なサイズアップやカレントの悪影響がなければ、胸以上のサイズでスムーズに乗り繋げる状態です。


以上です。
最後までお付き合い頂きありがとうございました!
それでは、また来週お届けします。

*****
レポート一覧へ
*****