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一宮エリア

2018-02-20 更新
皆さん、お疲れ様です!
波情報BCM「プロサーファー週間エリア概況」一宮エリア担当、太東の関田秀俊です。
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前回の更新(2/15)からは、予想していたようなまとまったウネリが届く事もなく、予報通り風だけが強めに吹いてしまったため、腹前後のスモールコンディションでは力の弱い波質にされていたと思います。

風向きの変わりやすい天候の日が多かったので、地形的な狙い目としては、引きに向かう午前中が無難でしたが、上げに向かいボヨついてしまっても、夕方の方が風の弱い整ったコンディションになっていたり、波質の変化が激しく狙い時を絞り難い状態が続いていました。

各ポイントにスモールコンディションに対応できる地形があり、一宮~東浪見は距離を狙えていましたが、月曜日(2/19)の肩サイズになった時点では、アウトでまとまりの悪い雰囲気となり、形的に複雑な反応になってきているような印象です。

それでは、各ポイント毎の地形レポートです!


【一宮】
2/19月曜日の13時頃、干潮で1番潮の少ない時間帯での地形レポートです。
穏やかなコンディションが続いて、地形にも影響のない状態となっていました。
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中央のチビ堤防周辺はカレントが安定していない様子で、ミドルエリアが周りよりも深い雰囲気がありましたが、全体的にはインサイドまで砂の集まっている印象なので、この日のような安定して腹以上のサイズが来ていれば、左右の堤防周辺を含めて広範囲に反応する地形がありましたよ。
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この時はタイミング的にハッキリと形になっているピークが少なく、ワイド気味でダラダラとしたブレイクが目立っていたので、初中級者向けな波質だとは思いますが、 ミドルタイドを基準に潮が多い時間帯は、ボヨつき易いものの、形はまとまりがよく手前のセクションで力のある波が見つかるかもしれません。
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最近は、潮の上げに向かう時間帯に特にボヨついていたので、どちらかと言うと、引きのタイミングの方が波質が良さそうな印象です。
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この日のサイズで潮の少ない時間帯になると、アウトの地形に反応してしまうので、胸~肩サイズがベストで、頭以上になるとワイドな波が多くなってしまう地形のようです。
北側やファミマ方面も十分狙える状態でした。


【サンライズ】
2/19月曜日の13時半頃、潮は干潮から上げ始めた頃です。
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ここも穏やかなコンディションが続いていたせいか、今のところインサイドとミドルエリアの地形の繋がりが悪い雰囲気ながら、ミドル~アウト方面まで全体的に砂の集まっている印象です。
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一宮と比べてミドルエリアの地形の深さが一定で、範囲が広い雰囲気だったので、左右の堤防周辺以外は特に際立った地形がなく、ブレイクは易しい波質でピークの位置も定まっていない様子でした。
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しかし、腹~胸サイズで広範囲に使える地形があり、スモールコンディション向けだとは思うので、潮のタイミング次第では癖のない波が見つかりそうです。
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深さが一定で、潮が上げに向かうと全体的にボヨついてしまう可能性があり、狙い目としては、潮が引きに向いている方が無難ながら、胸以上のサイズがあれば、潮の多い時間帯ほど形のまとまりは良いのかもしれません。


【東浪見】
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2/19月曜日の15時頃、上げ始めからミドルタイドとの間くらいでしたが、ここも地形が大きく変わった様子はなく、全体的に砂の集まった印象ながらも、最近の浅い地形に対しては、この日のようなサイズになるとカレントが目立ち始め、潮の少ない時間帯ほど強まる傾向なので、中央から右側寄りではカレントが働き、ミドルからインサイドに差し掛かる地形を深くしてしまっている雰囲気がありました。
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左側と比べて深い印象となっていますが、潮が上げに向かってボヨついた波質ながらもピークは形のまとまりがよく、ミドルタイドより潮の少ない時間帯は、アウトの地形で反応が頻繁になって距離を乗れていましたよ。
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左側に関しては、インサイド~ミドルエリアまで砂が集まり、中央寄りまで志田のように一定に浅い地形となっているので、スモールコンディションなら気にならないものの、胸以上のサイズからは、潮の少ない時間帯になるとカレントの影響でウネリのまとまりが悪く、ワイドなブレイクが増えてしまう様子です。
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スモールコンディションでは、ミドルタイドを基準に潮が少ないタイミングが無難そうですが、胸~肩サイズあれば、左右共に引き始めやこの時間帯からのチェックがよさそうです。


【志田】
月曜日2/19の16時頃でした。潮は上げに向かいミドルタイドくらいのタイミングでの地形チェックです。
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ここの地形も変わらず一定に砂の集まっている状態をキープしていましたが、他のポイントと比べて全体的に浅い印象となっているので、この日のように多少でもサイズが上がるとカレントが強まってしまい、潮がミドルタイドより少ない時間帯は、ウネリがヨレてブレイクのまとまりが悪い雰囲気です。
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全体的に砂が集まっていながらも、アウトまで形としてまとまる地形がなく、肩~頭以上のサイズだと、潮が多くてもワイドな波が目立ってしまいそうです。
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胸以下のサイズでもミドルエリアでワイドな反応となっていたので、どちらにしても形的には潮の多い方が無難な狙い目だと思います。
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もしかすると、腰~腹サイズが1番形よく反応するかもしれませんね。。。
初/中級者の方は、一宮方面の方が楽しめそうですよ。


【太東】
2/19月曜日16時半頃の様子から地形を判断します。上げに向かいミドルタイドをすぎたくらいでした。
他のポイントよりサイズの小さいコンディションが続き、カレントもなく、アウトの地形がジワジワと手前に寄ってきた印象です。
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メインの地形は、ミドル~インサイドとなっていて、穏やかなコンディションが続いたせいか、今のところアウトにピークとしてハッキリした地形はなく、潮の多い時間帯ながらもミドルエリアでワイドに反応していました。
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この地形だと、胸以上のサイズで許容範囲を越えてしまう雰囲気があり、距離を狙える潮の少ないタイミングも腹くらいのサイズで十分な様子です。
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形としてまとまれば、ミドルタイドを基準に、潮の少ない時間帯に反応する波の方が楽しめそうな波質かもしれません。


【夷隅】
月曜日2/19の17時頃、潮は上げに向かいミドルタイドをすぎて満タンに近い時間帯です。
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引き続きスモールコンディションに対して距離を乗れる様子はなく、サイズがありながらも、これまでが穏やかすぎてカレントが働かず、インサイドがメインとなっているので、ミドル~アウトにかけてはピークとしてまとまる地形ができず、全体的には変わりない雰囲気となっていました。
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この時は潮が多かったので、特にボヨつき易く反応の悪い時間帯でしたが、やはりNo.1以外は、アウト寄りのブレイクがなかったので、潮の少ないタイミングを狙って反応があったとしても、形としては乗りにくいショアブレイク気味かもしれません。
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No.1でさえ次第に地形の安定がなくなり、ピークはハッキリしても、ミドルエリアから手前の反応が複雑になって来た様に思えます。
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この時もまとまったウネリがあって狙えそうでしたが、波数が極端に少なくなっていました。
この状態では、他のポイントからわざわざ見に来る必要はなさそうです。


今回のポイント毎の地形レポートは以上になります。


さて、水温は、11~12℃なのでピークの頃より暖かいものの外気は厳しい寒さが続き、グローブやヘッドキャップまでの完全装備準備は間違いない状況です。


また、この先の波に関しては、再び低気圧の通過が予想されていますが、前線とセットになって接近すると、サイズが上がってもウネリとしては期待が薄く、まとまりが悪く雑な波となってしまいそうです。
北東風の予報が続いているので、このタイミングで多少でもサイズアップしてほしいですね。

週末(2/24・25)には発達しながら通過する低気圧が来そうな予報もあり、素直にウネリが届くと、アウトの地形でワイドに反応してハードな状態になるかもしれません。
風もオンショアの出番が多い予報なので、西~北西風予報の朝夕が弱まるチャンスになると思います。

天候の変わりやすい状態が続く雰囲気なので、今回も狙い難い週になるのでは?。。。


今回は以上です。
最後までお付き合い頂き、ありがとうございました!

それでは、また来週(木or金)にレポートをお届けします。

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