3xワールドチャンピオンのミック・ファニングが引退を発表!
2018-03-01 更新

3月11日からオーストラリアのゴールドコーストで開幕するCTを前に3xワールドチャンピオンのミック・ファニングが2018年のベルズ戦を最後に引退というビッグニュースが入ってきました。
「競争に勝つための気力を失った感じなんだ。ジュニア、QS、そしてCTで16年間やってきたけど、もう100%で戦える自信が無くなったのさ。昔と同じように楽しんでいるし、サーフィンは大好きで本当に興奮するよ。でも、そろそろ人生を違う道に変える時期なんじゃないかなと考えたんだ」
2001年、ワイルドカードで出場したオーストラリア・ベルズビーチでのCTイベントで優勝して世界にその名を轟かせたミック。
翌年の2002年にはワールドツアーの仲間入りを果たし、その年のJ-Bayで優勝。
2004年にはメンタワイでのサーフィン中に肉離れ、数ヶ月海に入れない状態でしたが、復帰後はより強い選手へと成長して2006年に初のワールドタイトルを獲得。
2009年、2013年と3度も王座を手に入れ、通算22勝。
誰もが認める偉大なチャンピオンがツアーを去ってしまうのは寂しいことですが、それもアスリートの宿命と受け止めるしかないでしょう。

2015年のJ-Bayでファイナルの最中にシャークアタックに遭ったミック。
更に12月の最終戦パイプラインの最中には兄ピーターが亡くなり、更に妻との離婚と長いキャリアで最もハードなシーズンに...。
翌年の2016年は熾烈なタイトルレースの体力的、精神的な疲れを理由にスポット参戦に切り替え、その中でもJ-Bayでは一年前のトラウマを乗り越えて優勝とまるでハリウッド映画のようなドラマティックな結末。
しかし、フル参戦に戻った2017年はタイトル争いに加わることが出来ず、すでにシーズン後半には周囲からも引退説がささやかれていました。
「ツアー最後のイベントはベルズだとずっと決めていたんだ。CTで初優勝して自分のキャリアが始まった場所だからね」
現在36歳のミックは数年前から同郷の仲間、ジョエル・パーキンソン、ジョシュ・カー、ビード・ダービッジとビールの会社『BALTER BREWING COMPANY』を立ち上げており、その他にもソフトボードのブランド『MICK FANNING SOFTBOARDS』をスタートさせてインタースタイルにも来日していました。
「何年も過ごしたツアーはとても楽しかったよ。ジェットコースターのように山あり谷ありだったけど、ツアーで過ごした時間を振り返ると素晴らしい思い出ばかりさ。戦うために自分を作り上げることや、ヒートやイベントで勝つこと、友人達とのお祝いなど。想像もしていなかったことが沢山あった」
長年のスポンサーである「RipCurl」と良い関係を築いているミックは引退後もサーフムービーなどでその姿を見せてくれそうですが、コンテストで戦う勇士は開幕戦とベルズの2戦のみ。
ホームでもあるゴールドコーストの開幕戦『Quiksilver Pro Gold Coast』は3月11日からスタートします!
Cheers Mick!!
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