2018-03-02 更新
皆さん、お疲れ様です!
波情報BCM「プロサーファー週間エリア概況」一宮エリア担当、太東の関田秀俊です。

前回更新(2/20)後は、低気圧の通過があったものの勢力が弱くコースも遠かったので、予想よりも波が届かず、風はオンショアばかりで力のない風波でのスタートとなりました。
しかし、2/23金曜日に通過した低気圧の影響で、2/24土曜日は久しぶりに整った状態となり、サイズが下がり傾向ながらも、なんとか1日を通して遊べる状態となっていたと思います。
翌日曜日は残念ながら風が強まり、月曜日(2/26)にかけて北東のジャンクなコンディションに戻ってしまいました。
が、再び火曜日(2/27)の午後から南風になったので、夕方から十分なウネリが届いていましたよ。
それでは、各ポイント毎の
地形レポートです!
【一宮】2/27火曜日の9時半頃、動きは小さいながら、干潮で潮の少ないタイミングでの地形レポートです。
スモールコンディションに対応できるような全体的に砂の集まった状態となっていましたが、頭前後のサイズに対してはアウトの地形がメインになり、ミドル~インサイドで波待ちするのがハードな地形に変わっていました。

カレントも目立っていたので、ミドルエリアでの波のまとまりが悪く、特に中央から右側では中間のセクションが周りよりも深い様子です。

右側は堤防周辺に限り、手前まで乗り繋げるレギュラーの地形となっている雰囲気はあるものの、潮が多くなるほどアウトのみの反応となってしまいそうな印象があり、サイズも胸~肩以上が必要かもしれません。

ピークが狭くなる可能性がありますが、MAX胸サイズくらいの方が、ミドル~インサイドをメインに形のまとまりがいいのかもしれません。

この日の様子からは、左側の堤防の方が癖のない反応となっていて、ボヨつく可能性はありながら、肩~頭サイズにとっては、潮が上げに向かう時間帯にまとまりがよくなりそうです。
サイズが足りない場合は、全体的に満潮に近いタイミングを外してもよさそうです。
【サンライズ】2/27(火)10時半頃、潮は少ないですが、上げに切り替わった時間帯です。
ここも砂が集まった状態が続き、サイズアップからはアウトの地形がメインになって、手前がハードとなっていました。

やはり北東の風が強まった影響を受け、これまでよりもカレントの目立ちやすい地形になってしまい、この周辺は深い印象となっています。

ポイントの中央寄りは特に複雑な反応となっているものの、一宮と比べて地形のスケールが広く、両端の堤防周辺はアウトから乗り繋げる状態をキープできているようでした。

しかし、この日の様子からは頭以上のサイズでピークからワイドに反応する波が多く、潮の上げ始めからまとまりがよくなりそうでしたが、満潮に近くなるほど手前のセクションでのボヨつきが気になるコンディションかもしれません。

胸~肩MAX頭サイズの方が、形的に楽しめる波が多くなりそうで、潮のタイミングも、満タンからのチェックで、ミドルタイドを基準に引きの時間帯に、長く遊べそうでした。
腹~胸以下からは、波数が少なくなりそうでしたが、潮の少ない時間帯を狙えば対応できると思います。
【東浪見】火曜日2/27の11時半頃、潮は上げ始めからミドルタイドに近い時間帯です。
ここもサイズアップやオンショアの影響を受けて、全体的にカレントの目立った雰囲気となっていまい、特にインサイドや中央周辺から沖に出る流れが強まっていました。

やはり肩~頭サイズからはアウトの地形がメインになり、ミドル~インサイドでは、ハードコンディションながらも砂の集まった状態をキープできている様子で、左右の堤防近辺は比較的地形が浅く、ハッキリしたピークがあり、特に左側は力のある波質だったと思います。

この日は、左側でピークからワイドに反応する波が多くなっていましたが、サイズが落ち着けば、形がハッキリしそうな印象です。

いつも通り、中央周辺はカレントの影響で、周りよりも地形が深く、手前がボヨついて複雑な反応ながらも、乗り繋げる状態をキープできていたので、腹前後のスモールコンディションにも対応できると思いますよ。

右側に関しても、普段より砂の集まりがいいので、全体的に潮が多くなっても狙えるピークが見つかりそうでした。
サイズ次第ではありますが、胸~肩以上あれば、ミドルタイドを基準に潮が多い方が、カレント等の影響は少ないかもしれませんね。
【志田】火曜日2/27の12時半頃でした。潮は上げに向かいミドルタイドをすぎたくらいのタイミングでの地形チェックです。

サイズが上がってからは力のある波質に変わり、中央周辺や右側で、ミドル~インサイドのカレントが強まってからは深みが目立っていて、手前でのまとまりが悪くなってしまった様子です。

この影響もあって、これまでよりも地形がアウトに出てしまった所があり、ここでは沖での反応は頻繁ながらも、ピークからワイドに反応してしまい、手前のセクションは地形が雑なので、不規則な反応になっていました。

アウトの地形限定で狙うなら、カレント等の影響も少なくなるかもしれませんが、サイズが下がってミドルエリアがメインになると、満タンに近いタイミングほどボヨついて、ショルダーの短い波になりそうです。

しかし、ここ数週間は中央から左側にかけてレギュラーの形にブレイクするピークもあったので、右側が不安定な場合でも、左側にスムーズな波が見つかる可能性ありだと思います。
基本的には、上げに向かうタイミングが狙い目ですが、普段よりもタイミングを早めてチェックする方がいいかもしれませんよ。
【太東】2/27火曜日13時頃の様子から地形を判断します。潮は上げに向かい、ミドルタイドをすぎて満潮に近い時間帯になりました。
ミドルエリアがメインとなっていた地形だったので、サイズアップ時も予想よりアウトでの反応が悪く、形的にもハッキリとしたピークがなく、ワイドなブレイクが目立った難しい波になっていました。

この日は落ち着き、腹~胸サイズになっていましたが、前日までのジャンクな影響が残り、カレントが働いていたのか?地形がアウトに出て、このタイミングでも堤防周辺での反応がよくなった印象です。

しかし、形にまとまる波が少なく、ミドルエリアでブレイクが早くなってしまう様子です。

それでも胸近いサイズで潮の多い時間帯も狙えていたので、腹サイズあれば形になる波が見つかりそうでした。

このサイズから更に下がってしまうと、波数も減少する可能性があるので、狙い目は潮の少ない時間帯に限定されてしまうかもしれないと思います。
無難なのは、引きの始めからのタイミングかもしれませんね。
【夷隅】2/27火曜日の14時頃、潮は上げに向かい満タン寸前の時間帯です。
ショルダーの短い波が目立ちながらも、これまでと比べて多少地形がアウトになった印象がありました。

この時のように潮の多いタイミングでも、肩~頭サイズあればミドルエリアの地形に反応していて、ショアブレイク気味ではありますが、形としてはまとまっていた印象です。

No.1のレフトに関しては、前回からもテトラ際で頻繁に反応があったので、アウトから距離を乗れていましたが、ここ数日のオーバーヘッドサイズに対しては、更に沖からダラついたブレイクとなってしまい、ワイドに反応するセットは乗れるフェイスもなくなっていました。

今のところ特別狙えそうな様子はないようですが、胸~肩サイズで、ミドルタイドより潮の少ない時間帯を狙えば、今までよりも遊べる波が出現するかもしれません。
今回のポイント毎の
地形レポートは以上になります。
さて、
水温は、水曜日(2/28)の時点で、これまで通り10~11℃と、ドライスーツやフル装備が確実に必要な冷たさとなっています。
最後に、
この先の波ですが、低気圧が抜けて西~北西の風に切り替わり強まる傾向なので、すぐにリセットされてしまうのでは?
週末(3/3・4)にかけて今のところ南風予報なので、風の影響が少なくなると思いますが、物足りないサイズが予想されます。
地形に関しては、北東風コンディションでカレントが強まり、ボヨつき易いセクションが目立っていますが、サイズが落ち着くと見た目では気にならなくなりそうです。
スモールコンディションに対して深くなってしまうかもしれませんが、影響されていない地形も広く残っているので、潮のタイミングに合わせて対応できると思います。
今回は以上です。
最後までお付き合い頂き、ありがとうございました!
*****
レポート一覧へ*****