2018-03-08 更新
皆さん、お疲れ様です!
波情報BCM「プロサーファー週間エリア概況」一宮エリア担当、太東の関田秀俊です。

前回(3/2更新)からは春一番を吹かせた低気圧の影響が大きく、強烈な南風の風波ではありましたが、南風には珍しく、このエリア全域がクローズ状態になっていたものの、太東~志田では上級者向けながらサーフィンできていました。
その後は急激なサイズダウンとなりましたが、胸前後のサイズが残り、全域で遊べるコンディションだったと思います。
水温も上がり、グローブ無しで問題ない温かさだったので、ここ数週間では波を含めて楽しめる状態ではなかったでしょうか?
しかし、残念ながら今週(3/5週)に入ってからは、強烈な北東のオンショア状態になり、ジャンクでまとまりのない風波では、サーファーの姿もまばらになっていました。
それでは、各ポイント毎の
地形レポートです!
【一宮】3/6火曜日の12時半頃、干潮寸前の潮が少ない時間帯での地形レポートです。
スモールサイズから肩前後までの波に対応できる、まずまずな状態となっていたのが、北東のオンショアで地形が台無しになり、風波コンディションなので、この日の時点でサイズは肩~頭くらいながらも、カレントは堤防際やインサイド~ミドルエリアにかけて特に強まり、この周辺では地形が深く、これまで手前にまとまっていた地形はアウトがメインとなった不安定な印象でした。

この時のように潮の少ない時間帯は、アウトでの反応が頻繁になるので気にならないかもしれませんが、中間のセクションはブレイクが途切れてしまっていたので、潮が上げに向かい満タンに近くなるほど反応が悪く、ボヨついた雰囲気になりそうです。

胸~肩以上あれば、潮のタイミングでインサイドを含めて遊べる波があるかもしれませんが、腰~腹前後の物足りないサイズに対しては、アウトでの反応が弱まってインサイド狙いになり、ショートライディングが増えてしまうのでは?

この状態が続くと、地形的にはスムーズに反応する波がなくなり、距離を乗れる状態ではなくなってしまいそうです。

しばらくは、カレントの影響を受けたアウトでのまとまりの悪いコンディションが続きそうなので、どちらかと言うと、上げに向かう方が形になる波があるかもしれませんね。
【サンライズ】3/6火曜日の13時半頃、干潮の1番潮の少ない時間帯で潮も止まっていました。
これまで中央周辺を含めて、地形的には比較的癖のない状態が続いていたので、ハッキリと安定したピークはなかったものの、サイズ次第で波質が変わり、スモールコンディションにも対応できるオールランドな雰囲気がありました。

しかし、この日からは、強烈なオンショアコンディションになってしまい、全体的にミドル~インサイドエリアでカレントが目立ち、特にミドルエリアの強まっている所は地形が深く、ブレイクも途切れてしまうようです。

一宮同様、手前にまとまっていた地形はカレントによってアウトに出された印象があり、手前にはスモールコンディションでスムーズにブレイクする地形がないので、サイズに関係なくアウトしか狙えない状況に成ってしまったかもしれません。。。

スモールサイズだと、潮の少ない時間帯に反応がよくても、まとまりが悪く力の弱い波質が予想されます。

胸~肩以上あれば、乗り繋げるサイズだと思いますが、潮が多くなるほど中間のセクションでの反応が悪くなる可能性が高く、ショアブレイクとしてまとまる地形も期待できないので、しばらくは安定しないコンディションかもしれませんね。。。
堤防周辺に狙い所が片寄りそうです。
【東浪見】3/6火曜日の14時半頃、上げに切り替わりましたが、未だ未だ潮の少ないタイミングです。
ここもスモールコンディションに対応できる地形で安定していましたが、この日を境にコンディションが一変し、地形がリセットされてしまいました。

やはり強烈なオンショアとサイズアップでカレントが強まり、堤防周辺や全域のミドルエリアを中心に地形が深い印象です。

特に中央から右側にかけては、北東カレントで流れが集中し、一宮やサンライズよりアウトに地形が広がったように思えます。

しかし、これまでも比較的手前に砂の集まった状態をキープしていたポイントなので、この日の時点では何とかインサイドまで乗り繋げそうな地形の雰囲気は残っていました。

他と比べて現時点では被害が少ない様子で、サイズが早めに落ち着けば、レギュラーの形で反応する可能性がありそうです。

全体で見ると、アウトがメインになった地形なので、サイズが不足すると中間のセクションで反応が鈍くなると思いますが、胸前後の手頃なサイズなら、潮が多い時間帯から引きに向かうタイミングをメインに、ミドルタイドを基準とした狙い所がありそうですよ。
【志田】火曜日3/6の15時頃でした。上げ始めからミドルタイドとの間くらいの時間帯での地形チェックです。
ここも強烈なオンショアコンディションとなって、インサイドやミドルエリアでのカレントが強まってしまいました。

やはり中央や堤防からは沖に出る流れで、この先はこの周辺をメインにアウトに地形が広がりそうな雰囲気です。

東浪見のようにここも手前に砂の集まった状態ではあったので、一宮やサンライズと比べると、ミドルエリアの被害は少ないものの、潮の多いタイミングに今までよりもボヨつきやすいセクションがありそうです。

沖が近いポイントなので、頭以上のサイズが残る場合は、アウトから力のあるワイドなピークとなってしまうかもしれません。。。

この時のように潮の少ない時間帯に手前までブレイクが繋がるタイミングはありそうですが、まとまりが悪く、手頃なサイズまで落ち着ついてしまうと、カレントに影響されて素早い反応となる可能性がありますね。

なんだかんだで、上げに向かうタイミングが無難だと思いますが、腹~胸以下のサイズに対しては、引き始めからも狙い目となりそうでした。
【太東】3/6火曜日16時頃の様子から地形を判断します。潮は上げに向かいミドルタイドくらいです。
北東の影響を受けやすく、カレントが強まるポイントなので、これまでの面影も残らず地形がリセットされてしまい、堤防沿いにカレントが強まっているので、太東と言えどもハードな雰囲気です。

今のところ狙える地形はないものの、北東コンディションなので、ガスト方面からの流れによって砂が集まる傾向になれば、サイズの落ち着くタイミングで、レギュラーの形に地形が安定する可能性はありそうです。

今回はカレントが強烈な為、堤防の先端にできるピークの地形が広くなり、ワイドな反応となってしまうかもしれませんが、天気が落ち着いてカレントが弱まれば、まとまりもよくなり、引き始めから長く狙える時間帯があると思います。

堤防の内側で収まるサイズが、ビギナーの方には狙い目になり、一度南が吹いた後の方が整いそうですよ。
【夷隅】火曜日3/6の17時頃、潮は上げに向かい、ミドルタイドをすぎたくらいの時間帯です。
ここは今回の時化でこれまでよりも地形に期待できるかもしれません。

前回(3/2更新)までショアブレイクとしてまとまる波もありませんでしたが、春一番による南の風波の頃から、じわじわと地形が変わり始め、カレントが働いて少しずつアウトからの反応も頻繁になってきました。

この日のような胸~肩・頭サイズに対しても、潮の多い時間帯でも反応があり、ショルダー方向までフェイスのある波が増えているようです。

残念ながらNo.1のレフトに限っては、これまでと流れの向きが変わってしまい、スムーズにブレイクする様子はありませんでしたね。。。

やはりインサイドやテトラ周辺をメインにカレントが強まり、複雑な反応で安定感はありませんが、前回(3/2更新)よりも地形が広がった印象なので、風向き等、条件次第では穴場となる可能性「あり」だと思います。

基本的に距離は短めで、ミドルエリアに地形が集中し、ピークからパワーのある波が多く、中~上級者向けな波質ですが、胸くらいのサイズでも、潮の少ない時間帯に狙えると思うので、ミドルタイドを基準にチェックしてみて良さそうです。
ここは地形の変化が激しいので、この先のコンディション次第ながら、ここ数週間では、全体が狙える雰囲気になってきたと思います。
今回のポイント毎の
地形レポートは以上になります。
さて、
水温は、3/7水曜日の時点で13~14℃ありました。
フル装備の準備は必要ながら、この水温の場合は、グローブなしで問題ない温かさだと思います。
最後に、
この先の波に関しては、オンショア風波スタートなので、基本的にはまとまりのない複雑な波質となってしまいそうですが、サイズは残りそうですね。
週末(3/10・11)には、南~南東の風が予想されているので、太東~志田や、各ポイントの堤防の左側のように、風を防げる場所を探して練習できるチャンスがあると思いますが、前線がらみの予報もあり、風向きが変化しやすく、サイズがあっても乗りにくい波になるのでは?
残念ながら、最近のコンディションの影響を受け、地形が荒らされてしまい、胸以下のサイズに対してはミドルセクションが深くなって、アウトとインサイドで地形が分かれてしまうポイントが増えそうなので、潮のタイミングが重要なのかと思います。
まめなチェックが必要そうです。。。
以上、最後までお付き合い頂きありがとうございました!
なお、誠に申し訳ありませんが次週(3/12週)はお休みを頂きますので、次回は3/19週となります。
予めご了承下さい。。。
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