2018-03-28 更新
皆さん、お疲れ様です!
波情報BCM「プロサーファー週間エリア概況」一宮エリア担当、太東の関田秀俊です。

前回の更新(3/22)時は、強烈な北東のオンショアコンディションとなっていたので、ハードな状況ながらも、木曜日(3/22)の一時的なオフショアのタイミングに夕方から落ち着き始め、太東から志田周辺にかけて、中~上級者向けな波質でセッションがスタートしていました。
今週(3/26週)に入ってからは、腹~胸程の物足りないサイズまで下がり、荒れた地形に影響され複雑な反応となりつつも、日中の潮の動きが大きく引きに向かう時間帯が長かったので、地形の悪影響も少なく済んでいました。
最近は、干潮の時間帯で波が弱まり傾向ですが、波質の変化はありながら1日を通して練習可能な状況です。
それでは、各ポイント毎の
地形レポートです!
【一宮】3/27火曜日の12時頃、潮は上げに向かい満潮寸前の時間帯での地形レポートです。

地形はアウトに広がっていて、この時のように潮の多いタイミングに対しても、胸近いサイズで反応する状態ではありますが、ミドルエリアが周りよりも深くなってしまい、沖でブレイクする波もこのセクションで途切れてしまうようです。

潮の少ない時間帯になると、アウトでの反応が頻繁になるものの、力の弱い波質に変わり、多少の風やカレントにもフェイスが影響されやすいので、最近の腹前後のサイズに対しては、インサイドの地形で潮の多い時間帯のショアブレイク気味な波を狙う方が、ショートコースながらも練習になると思います。

左側は唯一アウトから距離を狙える地形が残っていますが、最近のコンディションでは波数が少なく、メインは中央右側のインサイドとなっていました。

胸~肩サイズあれば、1日をとおしてアウトからのブレイクが繋がる雰囲気ながら、今週(3/26週)からはサイズ不足な状態が続いています。
【サンライズ】3/27(火)12時半頃、満潮で潮が止まっている時間帯です。
ここも全体的に地形はアウトに広がっているものの、カレントが働いて堤防周辺やミドルエリアの地形が深くなっているので、ブレイクのスムーズさに欠けている印象です。

全体的にハッキリと形になった地形がなく、フェイスのボヨついたブレイクが多くなってしまいましたが、中央から右側の堤防寄りにかけて、最近のサイズにも対応できる遠浅な地形が残っているので、距離を乗れる波がありましたよ。

最近の落ち着いたコンディションが続けば、小波用の地形ができる可能性があり、左側の地形も形がハッキリしてくるのでは?

今のところ胸~肩サイズあれば、ポイントを広く使えそうですが、中間のセクションで癖がありそうです。

サイズの割りに潮が多い時間帯でもブレイクするので、ミドルタイドと満潮の間の時間帯の方が、形のまとまりが良くなっていたと思います。
【東浪見】火曜日3/27の13時半頃、潮は満潮から引き始めるタイミングです。
ここもアウトの地形が広がり、ミドルエリアは荒らされた雰囲気が残ってカレントが目立っていましたが、あまり変わりない印象です。

やはり中央寄りはカレントが強まっていて、波の反応が複雑になっていましたが、左右の堤防周辺は狙える地形が残り、最近のサイズに対しても、ピークの位置が安定していて見つけやすくなっていました。

最近の腹前後のサイズに対しては、形としてまとまっていて、この時のような潮の多いタイミングでも、ミドルエリアで途切れる事なくインサイドまで乗り繋げる波になっていました。

右側は、胸~肩以上のサイズからアウトの地形を使えて、距離が伸びてより良くなると思いますが、左側は、最近のスモールサイズの方が形としてまとまっている雰囲気があり、サイズが上がると、アウトからワイドなブレイクの波質に変わってしまいそうです。

腹前後のサイズで、満潮に近い時間帯での反応があるので、ここもミドルタイドより潮が多い方が、波の質がいいのかもしれません。
【志田】火曜日3/27の14時頃でした。潮は引き始めて1時間くらいのタイミングでの地形チェックです。
ここもインサイドやミドルエリアのカレントが強まり、中央周辺を中心に、手前の地形が複雑になった印象ではありましたが、この日は一宮方面のようにミドルエリアでブレイクが途切れるような事もなく、腹~胸サイズでも潮の多い時間帯を狙える地形です。

スモールサイズにとって癖のない地形となり、ショルダーの切れ目を探してポイント全体を使えていながらも、他と比べて速い波が多く、潮のタイミングで波質が変化しやすいのかもしれません。

ここも東浪見の左側のように、肩以上のサイズからはアウトからワイドなピークが増える可能性がありそうです。

ここも1日を通して対応できていますが、潮が少ないと、風やカレントの影響を受けやすいので、ミドルタイドを基準に、潮の多い時間帯の方がまとまりがいいと思いますよ。
【太東】3/27火曜日14時半頃の様子から地形を判断します。引きに向かっていますが、ミドルタイド以上の潮の多い時間帯になりました。
ここは他よりも早くサイズが下がり始めていたので、コンディションが落ち着くにつれ地形は復活傾向に向かい、この日の時点で既に小波用の状態に戻っていました。

今週(3/26週)からはオフショアの影響もあり、膝~腰サイズのスモールコンディションが続いていましたが、堤防の内側には、いつものピークが復活しているので、ロングボード専用ながらも、オフショアコンディションで十分遊べていたようです。

このサイズに対しても、潮の多い時間帯での反応があるので、1日を通して狙えていて、引き始めからのタイミングに、形をキープした波がスムーズにブレイクしていたと思います。
【夷隅】3/27火曜日の15時頃、潮は引きに向かいミドルタイドより少し前の時間帯です。
これまでよりも地形のスケールが広がった印象ではありましたが、ここにとってはサイズ不足な雰囲気になってしまいました。

最近は膝~腰サイズながらもインサイドで頻繁に反応があり、潮の少ない時間帯に広範囲でブレイクしていたので、地形的には癖のない状態だと思います。

No.1のレフトの地形は崩れ傾向になりましたが、ミドルエリアが周りより深くブレイクが途切れていたものの、アウトのピークを狙えそうな雰囲気があり、唯一可能性が残されていました。

No.2~3方面にかけては、この日の時点では潮のタイミングに関係なく厳しい状況でしたが、胸以上のサイズがあれば、テトララインまでの地形を使えるようになるかもしれません。

地形が広がっていると、潮の少ない時間帯にワイドなブレイクになると思うので、ミドルタイドを基準に、早めからのチェックが無難だと思います。
今回のポイント毎の
地形レポートは以上になります。
さて、
水温は、変わらず12℃くらいなので、最近の外気の暖かさからは冷たく感じますが、少しずつフル装備から解放される時期になり、個人的には3㎜ラバーとブーツのセットで問題なくできていました。
最後に、
この先の波ですが、金曜日(3/30)のオンショアが気になりますが、それ以外のほとんどの日は南風予報となり、整ったコンディションに期待できそうです。
地形的には、サイズが上がってしまうとアウトがメインになりやすく、ワイドなピークが多くハードになりやすい状況なので、胸前後くらいの方が楽しめるのかもしれません。
しかし、残念ながら腰~腹コンディションまで下がってしまうと反応する地形が限られてしまい、潮のタイミングに関係なく全域でショートコースとなる可能性がありそうです。
今のところ金曜日(3/30)のオンショア次第で、まとまりが悪くても週末のサイズにとっては重要なきっかけになると思います。
この先は潮の変動が大きくなるので、干潮に近い時間帯にカレントが強まりフェイスのコンディションに影響するかもしれないので、ミドルタイドより潮の多いタイミングが基準になるのでは?
今回は以上です。
最後までお付き合い頂き、ありがとうございました!
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