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CT第2戦『Rip Curl Pro Bells Beach』開幕!

2018-03-30 更新
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PHOTO: © WSL/Cestari

ジュリアン・ウィルソン(AUS)、レイキー・ピーターソン(USA)の優勝で開幕した2018年のワールドツアー。
戦いの舞台は同じオーストラリアでも全く雰囲気が違うゴールドコーストからビクトリア州のベルズビーチへ移動。
ツアーで最も歴史あるイベント『Rip Curl Pro Bells Beach』が公式4-5ftレンジの南西ウネリが入ったウェイティングピリオド3日目の現地時間3月30日にスタート。
初日はメインのボウルズよりも東側に位置するウィンキーポップでウィメンズのR1、メンズのR1のH8まで進行しました。

毎年イースターホリデーの最中に開催される今イベント。
イースターでも重要なグッドフライデーに重なった初日、いくつかの番狂わせはあったものの、概ね順当な選手が勝ち上がる展開。

今年のベルズの主役とも言えるミック・ファニング(AUS)はH12に組まれていたために出番は無かったものの、同じ「Rip Curl」のチームメイトのオーウェン・ライト(AUS)、ガブリエル・メディナ(BRA)、マット・ウィルキンソン(AUS)がラウンドアップ。

ミックの引退試合となるこのイベントは特別にミックだけが使用を許されていた黒い「Rip Curl」のマーク、通称「ブラックステッカー」を全てのチームメイトが使用。会場には「CheersMick」(ミック お疲れ!)の大きな看板や、特別な動画が放送されるなど偉大なチャンピオンの功績を称える様々な趣向が凝らされています。



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PHOTO: © WSL/Sloane

その他、ディフェンディングチャンピオンのジョーディ・スミス(ZAF・写真上)、開幕戦を制したジュリアン、ゴールデンルーキーのグリフィン・コラピント(USA)、ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)、ミシェル・ボウレズ(PYF)が1位通過でR3へ。

ウィメンズでは開幕戦で優勝したレイキー・ピーターソン(USA)を始め、カリッサ・ムーア(HAW)、ココ・ホー(HAW)、シルヴァナ・リマ(BRA)、タイラー・ライト(AUS)、ジョアン・ディファイ(FRA)が1位通過でR3へ。
過去3度の優勝経験があるステファニー・ギルモア(AUS)はR2行き、2016年、2017年と2年連続で優勝していたコートニー・コンローグ(USA)は開幕戦直前の足の骨折の治療のために今回も欠場。



この日のハイエストスコアはメンズ・ウィメンズ合わせて唯一の8ポイント台となったシルヴァナ(写真最上部)の8.17。
白いウェットスーツを着用したたシルヴァナはジョン・ジョンやグリフィンがトラッセルズに似ていると言うウィンキーポップの波にビッグマニューバーを描いて他を圧倒。
ローカルトライアルを勝ち上がったコビー・エンライト、サリー・フィッツギボンズと二人のオージーをコンビネーションスコアに追い込んでいました。

「イベント初のエクセレントスコアを出せて本当に嬉しいわ。今回はいつもより大きなサーフボードを使用、それが上手く合ったようね。ベルズのウィンキーポップでは過去に優勝経験があるから大きな自信を持っている。この場所、特に今日のような波の日は本当にたまらなく大好きよ」

メンズ・ウィメンズを含め、2009年にブラジリアン、南米の選手として初めてベルズを制していたシルヴァナ。
昨年はトラッセルズでの『Swatch Women’s Pro』で久々に優勝。
今年もブラジリアンストームの紅一点として暴れまくってくれそうです。

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PHOTO: © WSL/Sloane

開幕戦で実に25イベントぶりの最下位となったジョン・ジョン(写真上)は、トーマス・ヘルメス(BRA)、「Rip Curl」のスポンサートライアルを勝ち上がったマイキー・マクドナー(AUS)を相手に危なげない勝ち方でR1をクリア。

CTですでに5勝を上げているジョン・ジョンですが、ベルズ戦での優勝経験はまだありません。
過去4度制したミック、ケリー・スレーター(USA)、マーク・リチャーズ(AUS)、3度制したジョエル・パーキンソン(AUS)、サニー・ガルシア(HAW)
ワールドタイトルを獲得した選手の多くはこのベルズで優勝して表彰台でトロフィーのベルを高らかに鳴らしています。
ジョン・ジョンも’今年こそは’の強い意思を秘めていることでしょう。

「何本か良い波に乗れてストークしている。でも、まだ改善の余地が沢山あるね。ジャッジは更に良いスコアを出すために余裕を残している感じがする。これは素晴らしいことが起こる可能性を意味していると思う。ベストなコンディションとスコアを求めてベルズからウィンキーポップに移動したのは最高の決断さ」

今年からヘッドジャッジが変わり、ジャッジの採点基準が厳しくなったため、エクセレントスコアが出にくい傾向。
開幕戦に続き、ベルズの初日でもそれは変わっていません。

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PHOTO: © WSL/Sloane

開幕戦初優勝を果たし、初めてのイエロージャージを手に入れたジュリアン(AUS・写真上)もベルズでの優勝経験はまだありません。
ミックとはチームメイトではないものの、2015年の「J-Bay」のファイナルでシャークアタックに遭ったミックの一番近くにいた選手であり、あの事故以来深い絆で結ばれているように見えます。

「最近の中でベターなヒートの一つだったよ。ベルズでのイベントでサーフィンするのは大好きさ。それに今年はイエロージャージを着れて最高の気分。いつも目標は優勝だけど、今回はミックと最後のヒートを戦うことだよ。ベルズで最後にもう一度だけ対戦出来たら素晴らしい。確かな目標さ」

R1のH12、ミックはセバスチャン・ズィーツ(HAW)、ルーキーのジェシー・メンデス(BRA)と対戦します。

ネクストコールは3月31日の朝7時(日本時間の同日朝5時)
オフィシャルフォーキャストの「Surfline」によると南西ウネリはピークを迎える予想。

WSL公式サイト




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