2018-04-05 更新
皆さん、お疲れ様です!
波情報BCM「プロサーファー週間エリア概況」一宮エリア担当、太東の関田秀俊です。

前回の更新(3/28)後も、地形に関しては落ち着いた状態が続いて、少しづつ癖のない雰囲気に戻ってきていますが、一宮~サンライズ方面では、ミドルエリアが深く、沖と手前で地形が別れているので、スモールコンディションの場合は、範囲が狭くなりやすい状況ながらも、小波に対応できる地形は各ポイントに残っていたので、練習できる波はあったと思います。
金曜日(3/30)の北東予想は風だけで終わってしまいましたが、今週(4/2週)に入ってからは東の高気圧からのウネリに変わり力の弱い波質ながらも、全域で1日を通して胸~肩サイズの遊べる波が反応していましたよ。
それでは、各ポイント毎の
地形レポートです!
【一宮】4/3火曜日の14時半頃、潮は上げに向かい、ミドルタイドより少し前の時間帯での地形レポートです。
相変わらず全体的にミドルエリアからインサイドに差し掛かるセクションが深い雰囲気になっているので、サイズや潮のタイミング次第で、ショートライドになりやすい地形となっていますが、堤防周辺を中心に、アウトの地形が広がった状態をキープしていて、胸~肩以上あればアウトを広く使えて、距離を乗れていました。

スモールコンディションに対しては、正面右側のインサイドの狭い地形に限られてしまうものの、頭近いサイズになるとアウトの地形がメインになり、ピークが増えてポイント全域で練習可能な印象です。

しかしハッキリとした地形がなく、ワイドなピークでショルダーがタルいブレイクの波が目立っているので、基本的には潮の引きに向かうタイミングが狙い目になりそうです。

唯一手前まで地形がつながっている左側も、潮が上げに向かうと極端に波数が減り、ボヨついたショートライディングとなりやすい雰囲気となっていました。

ここ数日の様子からは、風の影響を含めて午前中の引き始めからの時間帯が波質が良く、潮が引いてアウトでの反応が頻繁になっても、干潮に近くなるほどサイズが落ちる傾向になっていたと思います。
【サンライズ】4/3火曜日の15時半頃、潮は上げに向かいミドルタイドくらいの時間帯でした。
ここも一宮のようにミドルエリアが深い状態となっているので、全体的にはインサイドまでスムーズに乗り繋げる波が少なく、手前の地形が狭い為、腰~腹のスモールコンディションだと対応しにくい印象です。

しかし、ここもサイズ次第でアウトがメインになる地形となっているので、ここ数日の胸~肩に対しては、潮のタイミングに関係なくアウトでの反応が頻繁になっていました。

前回(3/28更新)からも中央から右側の堤防にかけては、レギュラーメインで唯一アウトから手前まで乗り繋げる波があり、最近の南寄りの風を防げているので人気もあったようです。

それでも形のハッキリしない地形で、フェイスが柔らかくトロ早いブレイクが多いので、潮のタイミングに関しては、ここも引きに向かう時間帯が無難そうですが、干潮に近づくほど力の弱い波質だったので、肩以上のサイズからは、比較的潮の多い時間帯からの方が良いかも知れません。

上げに向かいミドルタイドをすぎてからは、波数が減少傾向でボヨつきが気になる様子ですが、手前のピークに乗り換えれば、十分練習できそうでした。

左側も含めて手前の地形が少しずつ復活しているようなので、荒れたコンディションにならなければ、スモールサイズ時に狙える地形になるかもしれません。
【東浪見】4/3火曜日の16時頃、上げに向かいミドルタイドをすぎて、潮が多い時間帯になりました。
両端の堤防寄りでショルダーの厚い波質ではありますが、一宮~サンライズ区間のように途中で途切れず、インサイドまで乗り繋げる状態となっていました。

スモールコンディションに対しては、右側で形のいいロングボード用の波や、左側のコンパクトでショートボードの練習になるブレイクがあり、潮のタイミングで変化はありましたが、スモールサイズにも対応できていたと思います。

ここ数日の肩前後のサイズになると、アウトがメインになり、両端の地形で終日距離を乗れる反応となっていました。

やはり波質は一宮~サンライズと変わらず、トロ早いワイドなピークからフェイスの柔らかいダラついたショルダーが目立っていますが、この時のような潮の多い時間帯でも、ウネリがまとまってボリュームアップしていた印象です。

ここも干潮に近い時間帯になると、力が弱く乗り繋ぐには物足りない波質になっていたので、引き始めが一番無難な地形かと思います。
ここからは、4/4(水)の地形チェックとなります。
【志田】13時頃でした。干潮の1番潮の少ない時間帯です。
一宮~サンライズ区間のような特に目立った深みはないので、癖はあるもののミドルエリアで途切れる事なく手前までブレイクが繋がっていました。

しかし、他のポイントと同じように堤防寄りを中心にアウトの地形が広がっていて、スモールコンディションに対してもアウトの地形が使えて、サイズのわりに距離を乗れる様子ではありました。

ただし、全体的に他のポイントより地形が浅く、今のところハッキリと形になるピークがないので、この時のような潮の少ない時間帯になると、サイズに関係なくワイドなブレイクが目立っているようです。

ここ数日の胸前後のコンディションに対しても、朝の引き始めや午後の潮が上げに向かうタイミングにウネリがまとまっていたので、ミドルタイドを基準に、潮の多い時間帯が狙い目になっていた地形だと思います。

腹以下のスモールコンディションでは、満潮に近くなるとボヨつきが気になるかもしれません。
【太東】4/4水曜日14時頃の様子から地形を判断します。潮は上げに切り替わったばかりです。
他のポイントと比べて小波用の地形が安定している印象で、インサイド周辺で強まっていたカレントの余韻もなくなり、手前まで乗り繋げる癖のない状態だと思います。

しかし、ここも堤防周辺やアウト寄りの地形が広がっているので、スモールコンディションでも距離を望める雰囲気ながら、志田のように潮の少ない時間帯になるとアウトでの反応が頻繁になり、ワイドなブレイクが多く形としてまとまりをキープできていない様子です。

最近のサイズだと、この時のような上げ始めからが無難だと思いますが、潮の引き始めからミドルタイドを基準に長く狙えていて、ここ数日は朝イチの風の弱い時間帯と重なり、雰囲気的には理想に近いコンディションとなっていたようです。
【夷隅】水曜日4/4の14時半頃、上げ始めたばかりで潮が少ない時間帯です。
ここもサイズ不足なコンディションが続いていたので、地形に悪影響はなく、週を重ねるごとに少しずつ地形が復活傾向に向かっていると思います。

残念ながら最近のコンディションでは、ここにとって風とウネリの向きが悪く、今のところオススメできる状態ではありませんが、北~西系の風で胸前後のサイズがあれば狙える可能がありそうです。

ここにしては比較的浅めな地形がミドルエリアまで広がっているので、いつも通りの干潮を基準にするよりも、引きに向かうタイミングをメインにミドルタイドを狙った方が形をキープしているかもしれません。

この時のような上げ始めまでチャンスがありそうです。
ウネリの向きと風次第では、スモールコンディションにも対応できると思います。
今回のポイント毎の
地形レポートは以上になります。
さて、
水温は、サーフエリアで13℃前後なのでブーツが必要そうですが、グローブはなくてもよさそうです。
今週(4/2週)から沖では15℃以上の潮が混ざってきたので、これまでと比べて若干温かくなっている状況です。
個人的には、ここ数日ブーツなしで問題なくやれていましたよ。
最後に、
この先の波に関しては、オフショアの出番が多くなる予報ではありますが、サイズ的には残念な雰囲気となっています。
前線の通過もあり、気圧配置からは風の変わりやすい天気が予想されるので、ウネリのまとまりが悪くなると、ここ数日のような気持ち良く乗れる波はなくなってしまうかもしれませんね。。。
東に抜ける高気圧からのファンなウネリに期待しつつも、風に影響され予想よりもフェイスがヨレやすくなりそうです。
オフショア予報の場合は、朝イチの風の弱い時間帯を確実に狙っておきたいですね。
以上、最後までお付き合い頂きありがとうございました!
*****
レポート一覧へ*****