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「サウススマトラトリップ②」

2009-06-06 更新
ジャカルタから朝イチの飛行機でランプンという空港に着き、そこから陸路を5時間かけて宿に到着したのが14時。
早速、僕達は荷物をほどいて目の前のポイントをチェックした。
宿の前にある『カランニンボールポイント』は、レフトのロングブレイク。良い波に乗れれば300mは乗れるということ。

波をチェックしていると、ニュージーランド人のスティーブというサーファーが、「You Guys are lucky, wave picked up today! (オマエ達はラッキーだな。今日は波が良くなってるぞ)」と声を掛けてきてくれた。

どうやら、昨日まではサイドショアが強く、サーフィンが出来る状態ではなかったらしい。しばらく波を見ていると、頭半くらいのサイズはありそうだ。
僕達ははやる気持ちを抑え、リーフブーツを履いて日本では使ったことの無いセミガンにワックスを掛けてパドルアウトした。

遥か沖にあるラインナップに着くと、やはりサイズは頭半くらいだと思った。
早速、来た波に須藤ちゃんがテイクオフを試みるが、もう少しのところでスルー。次に彼が沖に目をやると、ダブルオーバーの波がメラメラと入ってきた...。水量は前の波の倍くらいはある。一撃で彼は僕の前から姿を消してしまった(後で聞いたらスゴイ巻かれ方をしたらしい)

情けないことに見ていた僕もすっかりビビッてしまった。時間だけが過ぎ、刻々とあたりが暗くなっていく...。
ようやく小さめの波にテイクオフ、50mくらいライドしたところで、そのまま海から上がってしまった。

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宿の庭では、すでにビンタンタイムになっていたので、僕らも混ぜてもらうことにした。
みんな陽気な連中で、すぐに仲良くなってしまった。スティーブや、その仲間はデカ波専門家で、「ロンボクのデザートポイントの8ftの波に巻かれた!」とか、「Gランドは凄かった!」なんて話をしているし、アメリカ人のライアンは「サーフィンを始めて3年目なのに今日は最高のチューブに入って感動した」とか...。外国人はスゴイなぁと思った。

夕飯の支度が出来ると、みんな同じテーブルに座って食べるのがここの宿のマナーのようで、宿名の『ファミリーロスメン』とはその名の通りだった(英語を練習したい人にはお勧め!)
夕食が終わって時計に目をやると19時。そこから第2のビンタンセッションが始まり、21時頃には酔いがピークに達して、みんな寝てしまった...。
なんて健康的なんだろう。

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翌朝、外で話す人の声とワックスをボードに掛ける音で目を覚ます。眠い目を擦りながら、外に出て、みんなに「GoodMorning!」とか、「Pagi(インドネシア語)」と挨拶をしてポイントチェック。
波は昨日よりさらに大きく、クローズアウト寸前のように見えた...。

朝食を済ませた後、レンタカーを!と思ったが、キャリアー付のバイクしかないので、それを借りて他にサーフィン出来そうな場所を須藤ちゃんと二人乗りで探しに行くことにした。道路は舗装されているが、あちらこちらに穴がポッカリと開いている(苦笑)ので、日陰で穴が見えにくかったりすると、二人乗ったバイクは大きく揺れるし、ボードも揺れる。

転ばないようにゆっくり走り、約20分。やっと出来そうなビーチブレイクを見つけた。ブレイクはまるで、メキシコの『プエルト・エスコンディード』のようで、ボードがすぐに折れてしまうようなパワフルウェーブだった。
「Not For Me(遠慮しとくか)」とつぶやき、次のポイントを探しに走り出した。この時点で「こんなスゴイポイントばっかりなのか...」と少し不安になった。

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今回のOne Earthはここまで!
次回の更新をお楽しみに!

★BCMワンポイントアドバイス★
ハルさん達が訪れているサウススマトラの『カランニンボールポイント』はサウススマトラの代表的なポイントで、レフト中心のリーフブレイク。
周辺には他にもサーフポイントがありますが、基本的には速い波が多く、上級者向けです。

成田から約30時間かかることを考えてもサーフトリップの行き先としては一般的ではありません。
但し、逆に考えれば少人数でパーフェクトな波を楽しむことが出来る場所と言えるでしょう。 
時間とお金に余裕があるハードコアなサーファーは、ハルさんの話を参考にして、サウススマトラへのトリップにチャレンジしてみては?