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一宮エリア

2018-04-11 更新
皆さん、お疲れ様です!
波情報BCM「プロサーファー週間エリア概況」一宮エリア担当、太東の関田秀俊です。
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前回(4/5更新)からは、4/6金曜日の午前中に届いていた胸~肩サイズの波がベストなコンディションだったと思います。

しかし、この日から強烈な南風が吹き始め、一宮方面は横からの風でフェイスが台無しになり、太東~志田ではオフショアに抑えられてウネリが一気に下がってしまいました。

サンライズや東浪見の右側や、志田周辺がフェイスのコンディション等、条件的には人気となっていたものの、膝~腰の風波状態な為、潮のタイミングに関係なく常に力の弱い波となって、残念な状況が続いています。

それでは、各ポイント毎の地形レポートです!


【一宮】
4/10火曜日の12時頃、潮の動きは小さいながらも満潮から引きに切り替わるタイミングでの地形レポートですが、変わりない様子となっていました。
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全体的にアウトには地形が広がっているので、胸前後のサイズがあれば沖のピークを狙えて、ポイントを広く使えるようになると思いますが、落ち着いたコンディションが続き、手前の地形は少しずつ復活傾向ながら、未だにミドルエリアが深い状態となって、最近の風波のスモールサイズではブレイクが途切れて狙えるようなフェイスは見当たりませんでした。
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ここ数日は、左側の堤防周辺の地形でミドルエリアを含めてなんとか乗り繋げるブレイクがあり、地形が限られて不規則なピークとなっていますが、ここのポイントの中では唯一練習になっていたと思います。
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サイズがあれば潮のタイミング次第で質の違う波を楽しめそうでしたが、最近のスモールサイズでは、潮が少なくなる程波が痩せて力がなくなっていたので、引き始めからが狙い目としては無難な時間帯になりそうですね。


【サンライズ】
4/10火曜日の13時頃、引き始めで満潮に近い時間帯ながらも、普段より潮が少なくボヨついた印象はありませんでした。
ここも大きな変化はありません。
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やはり全体的に中間のセクションでブレイクが途切れてしまい、距離を望める状況ではありませんでしたが、時化後は一宮と比べて、ミドルエリアの悪影響が少なく済んでいたので、比較的狙える地形は広いのかもしれません。
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メインの地形は中央から右側となり、ここ数日は南の風波コンディションなので、サイズ不足で反応が乏しくなっていましたが、ミドルエリアも乗り繋げる状態で、胸~肩サイズを基準にアウトを狙えて、地形を広く使える状態をキープしていました。
中央周辺は複雑に流れるカレントが影響して地形がまとまらず、反応してもスムーズに乗れる波は少ない印象です。
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しかし、少しずつ地形の癖が解消され、左側は堤防に向かうレギュラー等、インサイドの地形も整ってきた雰囲気になり、練習可能な地形に戻ってきている傾向です。
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今のところサイズ不足ですが、左右の堤防周辺の地形を狙えるので、引き始めを基準に無難な時間帯をチェックしたいですね。
サイズ次第では干潮の時間を除いて、質の違う波で遊べそうです。


【東浪見】
4/10火曜日の13時半頃、潮は引きに向かっていますが、動きが小さく特に変化がありません。
ここも変わりない様子で、メインは左右の堤防周辺の地形となっていました。
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左側はカレントが目立ちピークが不規則ですが、右側は最近のサイズに対して地形が狭いものの、ピークは安定した地形を保っています。
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中央周辺は複雑なカレントが目立っていて、サンライズのように地形がまとまらない状況が続いていますが、堤防周辺はミドルエリアの地形が残り、アウトのピークからインサイドまで乗り繋げている様子なので、一宮方面と比べても最近のサイズに対して使える地形が広いようです。
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しかし、この日の様子からは普段よりも波が痩せてまとまりが悪く、カレントが目立った潮の少ない印象になっていたので、フェイスの厚い雰囲気があっても、ほどほどに潮がある方が波質がいいのかもしれません。
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潮の状況を含めてもサイズが変化する事はなさそうですが、腹以上のサイズがあれば形にまとまる地形があり、このエリアでは比較的浅めな地形で、小波にも対応できていると思います。
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肩~頭サイズからアウトでワイドなブレイクが増えそうですが、基本的にミドルタイドを基準に引き始めや上げ際を狙うのがいいと思います。


【志田】
火曜日4/10の14時頃でした。潮は引きに向かいミドルタイドより前の時間帯ですが、普段よりも潮の少ない様子での地形チェックです。
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ここも地形に関して変化はなく、中央周辺は周りよりも深いので最近のスモールコンディションに対してはボヨつきやすい状況ですが、右側のレギュラーをメインに左右の堤防寄りにはアウトから狙える地形が残っていました。
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ここ数日は特にサイズが足りていない様子で、潮のタイミングに関係なく厳しい雰囲気となっていました。
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他のポイントと比較してポイント全体が浅く、ミドルエリアの悪影響も少なく乗り繋げる状態ながらも平らな地形が続いているので、潮の少ない時間帯でカレントが強まりまとまりも悪く、スモールサイズでもミドルタイドを基準にある程度潮があった方がいいかもしれません。
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少しずつ小波用の地形にまとまっているようですが、急激なサイズアップがあった場合は、許容範囲を超えアウトでの反応が頻繁になり、ピークがワイドになってしまう可能性がありそうです。


【太東】
4/10火曜日14時半頃の様子から地形を判断します。潮は引きに向かいミドルタイドくらいの時間になりました。
ここは穏やかなコンディションが続いて癖のない平らな地形を保っています。
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他のポイントよりもカレントが弱く、砂の集まりやすい状況となっているので、ミドルエリアの深みもなく乗り繋げていて、最近のサイズに対してもロングボード専用ながら、アウトの地形を狙えていました。
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残念ながら堤防の内側にできるレギュラーの地形は埋もれた雰囲気になり、アウトを使えている分、ミドルエリアにかけてワイドに反応する波が目立っていたと思います。
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範囲が狭くなりますが、満潮に近い時間帯でも反応する波があり、潮の少ない時間帯で波のまとまりが悪く力の弱い波質になっていたので、ロングボード向けながらも、引き始めからのチェックが必要かもしれませんね。


【夷隅】
火曜日4/10の15時頃、潮は引きに向かいミドルタイドをすぎたくらいの時間帯です。
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ここも地形の変化はなく、残念ながら最近のサイズに対応できる雰囲気はありませんでした。
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No.1をメインに反応する地形はあるものの、サイズに対して地形が狭く、一宮のアウトを切り抜いたようなショルダーの厚いテイクオフのみの波となっています。
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No.2から南側にかけては、ミドルエリアからインサイドに地形が残っている雰囲気はありますが、膝サイズではさすがに地形が限られて形にならず、ピークもハッキリしていませんでした。
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この時のような潮の少ない時間帯や、引きに向かうタイミングがメインの狙い目ながら、オススメできるコンディションもなくサイズ待ちな状況です。


今回のポイント毎の地形レポートは以上になります。


さて、水温は、14~15℃前後の潮が入り、これまでと比べて上昇してきているので、ブーツがあればグローブなしで問題なかったと思います。
この潮なら、外気が20℃以上あれば裸足でも大丈夫そうですよ。


また、この先の波に関しては、風波がベースとなったまとまりに欠ける力の弱い波が多くなり、サイズ的にも今のところ期待できない予報となり、週末(4/14・15)の天気が崩れる頃に南風が強まる可能性があるので、この風の強さ次第では翌日のウネリに影響するのでは?

やはり週末以降も風の定まらない天気が続きそうですが、一宮~太東までの堤防をうまく使えば、完全なオフショアは無理でも風を防ぐ事はできると思います。

スモールコンディションでは反応する範囲が限られて、混雑しやすい地形ながらも、胸以上のサイズから距離を乗れる波が見つかりそうです。


今回は以上です。
最後までお付き合い頂き、ありがとうございました!

それでは、また来週レポートをお届けします。

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