CT第3戦『Margaret River Pro』2日目 「North Point」でウィメンズ史上初の開催!
2018-04-14 更新
現地時間4月14日、ウエスタンオーストラリアのマーガレットリバーで開催中のCT第3戦『Margaret River Pro』は2日目を迎え、R1のH8から再開。
R1の全てのヒート終了後、ウィメンズのR1も全て消化。
会場は初日と同じ「North Point」でしたが、サイズダウンの公式4-6ftレンジ、バレルの出口が閉じてしまうワイドで難しい波で、特にメンズサイドでは5ポイント台がマックスのロースコア勝負。
エイドリアーノ・デ・ソウザ(BRA)、ウィリアン・カルドソ(BRA)、セバスチャン・ズィーツ(HAW)、コロヘ・アンディーノ(USA)、ジョエル・パーキンソン(AUS)が辛くも勝利してR3へ。
オープニングヒートに登場した五十嵐カノア(JPN・写真上)はエイドリアーノ、ルーキーのヤゴ・ドラ(BRA)と1ポイントを争うような泥試合の末に敗者復活戦のR2行き。
条件は同じながら、アンラッキーな勝負でした。
「R1を勝つのは気分が良いね。皆でセットを待っていたけど、入らなくなってしまった。戦略を変えてから幸運にもすぐに波に乗ることが出来たのさ。確かに波数は少ないけど、待てば凄い良い波が来るね。ヤゴとのヒートを戦うのは嬉しかった。彼は弟みたいな感じなんだ。才能はあるけど、まだ苦戦している。このイベントは自分にとって特別。ここに来て乗る波の全てが最高さ。私達は本当に恵まれているよ」
2015年にマーガレットリバーでの優勝経験があるエイドリアーノ。
難しいコンディションでも確実にスコアを重ねる技は、さすがワールドタイトルを獲得しただけあって他の選手よりも優れていました。
なお、カノアのR2の相手はルーキーのマイケル・ロドリゲス(BRA)です。
昨年、初めて会場として使用された「North Point」ですが、ウィメンズサイドでは今回が初。
風が強まったこともあり、基本的には難しい波が続く中、カリッサ・ムーア(HAW・写真最上部)、タティアナ・ウェストン・ウェブ(HAW)と二人のハワイアンがメンズを上回るライディングを披露。
カリッサはバレルライドで7.50、タティアナは際どいセクションでの二つのターンで9.00をスコアして快勝。
その他、サリー・フィッツギボンズ(AUS)、ステファニー・ギルモア(AUS・写真上)、ジョアン・ディファイ(FRA)
ルーキーのキャロライン・マークス(USA)も開幕戦、ベルズの良い流れが続き、レイキー・ピーターソン(USA)、ペイジ・ハレブ(NZ)を抑えてR3へ。
「ノースポイントでヒートを戦う機会を得て本当に興奮したわ。ここでは数回したサーフィンしたことがないから、少しナーバスになったし、どこにラインナップすれば良いか分からなかった。このような新しくチャレンジングな場所が選ばれることは、ウィメンズツアーにとって良いことよ。パフォーマンスのレベルも上げてくれるわ」
ローカルのブロンテ・マコーレー(AUS)、セージ・エリクソン(USA)がスコアリングウェーブに乗れずに1ポイント台止まりの中、まるでホームのハワイのリーフブレイクを楽しむようにバレルやターンをしていたカリッサ。
マーガレットリバーは2013年、2014年と2年連続で優勝した得意な場所でもあり、R1を見る限りでは優勝候補の筆頭と言えそうです。
タイラー・ライト(AUS)、怪我で欠場が続いているコートニー・コンローグ(USA)のリプレイスメントとして参加しているメイシー・キャラハン(AUS)を相手に3位に追い込まれていたタティアナ(写真上)でしたが、残り10分を切ってからバックサイドでバーティカルなターンでメンズを合わせてもイベント初の9ポイントをマーク。
本来の「North Point」の波とは言えず、セットを避けて少しでもスコアを上げていく戦略の選手が多かったこの日。
特にバックサイドには難しかったため、この9ポイントはそれ以上の価値があります。
「ノースポイントでサーフィンするのは初めてなのに凄いスコアが出て最高の気分よ。どの波に乗って良いかの判断がとても難しいわ。最初のゲームプランから大きな変更をした。最後に探していたよりもクリーンな波を見つけ、2つのターンをしたのは気持ち良かったし、グッドスコアが出たと思ったわ。9.00と聞いた時はストークしたわよ」
なお、この日は危険なワイプアウトや場面も多く、マリア・マニュアル(HAW)はインサイドの岩場に危うく打ち上げられそうになっていました。
ネクストコールは現地時間4月15日の7時00分(日本時間の同日8時00分)
オフィシャルフォーキャストの「Surfline」によると南西ウネリは弱まる傾向ながら、午前はオフショアの予報。
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