CT第3戦『Margaret River Pro』3日目 ワイルドカード&リプレイスメントが活躍!
2018-04-15 更新
現地時間4月15日、オーストラリアレッグの最終イベントCT第3戦『Margaret River Pro』は3日連続で進行。
南西ウネリが弱まる傾向となり、R1が行われた「North Point」からメイン会場の「Surfers Point」に移動してメンズR2の全てのヒートが終了。
ジャッジクライテリアもバレルからマニューバーに優先順位が変わり、サンセットビーチのようなオープンフェイスのマニューバー勝負。
公式6-8ftレンジ、朝の内はオフショアで整ったクリーンなコンディション、日中は風が悪くなり、バンピーで難しい波へと変化していました。
ここで敗退すると後がないR2で活躍が目立ったのはワイルドカード&リプレイスメント。
ケール・ウォルシュ(AUS)を皮切りにマイキー・ライト(AUS・写真上)、マイケル・フェブラリー(ZAF)がレッドジャージを着るトップシードを撃沈!
その他、ヤゴ・ドラ(BRA)が同じルーキーのグリフィン・コラピント(USA)を倒し、初のR3進出。
五十嵐カノア(JPN)はクロスゲームの末にルーキーのマイケル・ロドリゲス(BRA)に抑えられてしまい、ベルズに続き今シーズン2度目の最下位に...。
「今朝は楽しい波だったね。二つの場所、それも素晴らしい波でそれぞれヒートを戦えたのは凄い良い経験になったよ。R1では最後のセクションでミスを重ねてしまったので、今日はそこに集中したんだ。その点が功を奏したようだね」
同じイベントワイルドカードで出場した開幕戦では2xワールドチャンピオンのジョン・ジョン・フローレンス(HAW)、ガブリエル・メディナ(BRA)を倒して話題になっていたマイキー。
「North Point」を舞台としたR1ではジョン・ジョンにリベンジを果たされたものの、エースことエイドリアン・バッカン(AUS)とのR2では開幕戦で見せたようなパワフルなカービングからインサイドの浅い場所でも確実にフィニッシュまでメイク。
エースに大差をつけてラウンドアップ。
そして、R3の対戦相手はまたしてもジョン・ジョン、非常に面白い勝負になりそうです。
今イベントは欠場選手が多いため、トライアルから3名のローカルが参加。
ジャック・ロビンソンはR1を快勝。
トライアルで優勝したデヴィッド・デルロイ・カーはこの日のオープニングヒートでオーウェン・ライト(AUS)に敗退したものの、トライアル2位のケール・ウォルシュ(写真上)はウィルコことマット・ウィルキンソン(AUS)とクロスゲームを演じて勝利。
ウィルコは早くも今シーズン2度目の最下位に...。
「マット・ウィルキンソンは最高のコンペティター、厳しいヒートになると予想していたよ。でも、ベストを尽くせば勝ち目はあると思ったので、怖気づいてはいなかったさ。ホームの波は熟知しているし、ジェイク・パターソンにコーチをしてもらっている。誰よりもここで知識が豊富な彼が側にいれば心強いよ」
「Quiksilver」チームのケールは、カノアやジークことエゼキエル・ラウ(HAW)と同じスネークことジェイク・パターソンのコーチを受けています。
元CT選手のスネークはマーガレットリバーのローカル。
カノア、ジーク、グリフィンと彼がコーチをしている選手が次々と敗退しているのが気がかりですが、R3の相手、ジュリアン・ウィルソン(AUS)とのカードでどんな戦略を打ち出してくるか注目しておきましょう。
その他にR2を通過したのは、ベルズで優勝して初のカレントリーダー、イエロージャージを手に入れたイタロ・フェレイラ(BRA・写真上)、ミシェル・ボウレズ(PYF)、コナー・コフィン(USA)、ジェシー・メンデス(BRA)、ジョアン・ドゥルー(FRA)
ケリー・スレーター(USA)のリプレイスメントとして参加、序盤に素晴らしいバックサイドのターンを重ねてこの日のハイエストスコア8.33をマークしたミゲル・プーポ(BRA)に追い込まれながらも土壇場で逆転に成功したイタロは、「本当に厳しいヒートだったね。ミゲルが凄い良いサーフィンをしていた一方、自分は良い波を探すのに苦労したんだ。最後の波で全力を尽くし、良いサーフィンをする必要があった。スコアを聞いた時は本当に嬉しかったさ。このまま勝ち進み、イエロージャージを手放したくないよ」と話していました。
ネクストコールは現地時間4月16日の7時00分(日本時間の同日8時00分)
オフィシャルフォーキャストの「Surfline」によると南西ウネリは弱まる傾向ながら、午前はオフショアの予報。
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