2018-04-19 更新
皆さん、お疲れ様です!
波情報BCM「プロサーファー週間エリア概況」一宮エリア担当、太東の関田秀俊です。

前回の更新(4/11)後は、ほとんどの日が風の影響を受け、ヨレやカレントの目立ったザツなスモールウェーブとなってしまいました。
サイズやフェイスの状態を含めて、楽しめていたのは更新直後の木曜日(4/12)と日曜日(4/15)しかなく、それでもオフショアの強いコンディションだったため、力が弱くフェイスが開いていたので、イマイチ乗りにくい波質だったかもしれません。
それでは、各ポイント毎の
地形レポートです!
【一宮】4/17火曜日の12時半頃、干潮から上げに向かって潮が動き始めた時間帯での地形レポートです。
スモールサイズの日が多くなり、地形に影響するコンディションがなかったので、全体的な印象は変わらず、中間のセクションで途切れたり、複雑にブレイクする波が目立っていました。

しかし、落ち着いた状態が続いたので、手前に砂が集まる傾向で、これまで深くなっていた所が少しずつ解消されてきた雰囲気がありました。

この時のような潮の少ない時間帯は、ミドルエリアで反応する地形が広がったように思えます。ウネリがあれば、アウトからミドルエリアをメインに広く使えるかもしれませんね。

ここ数日のオンショアコンディションに対しては、左側の堤防周辺に残った地形が唯一距離を乗れる状態をキープできていたので、潮が多い時間帯にミドル~インサイドにできるピークを狙って、1日の中では比較的乗りやすい波質だったと思います。

アウトに関しては、サイズ次第でワイドなピークとなりそうですが、ショルダーは短い波が多く、ハッキリと形になる地形ではないようです。
【サンライズ】4/17(火)13時半頃、上げ始めたばかりで潮の少ない時間帯です。
特別ハードなコンディションがなかったので、ここの地形もこれまでと大きく変わった印象はありませんでしたが、一宮のように手前に砂が集まっている雰囲気があり、前回更新(4/11)よりミドルエリアで反応する範囲が広がったようでした。

中央寄りは、カレントが目立ってブレイクが複雑で、スムーズに乗れる波が少なく、メインの狙える地形は両端の堤防周辺のようです。左側は未だに中間のセクションが深くなっているものの、潮が多い時間帯のショアブレイクが形になって狙える可能性がありそうでした。

アウトでの反応は、ショルダーが短く乗り繋ぐだけの状態となっているので、ミドル~インサイドで形にまとまるタイミングの方が、乗りやすい波質だと思います。

右側もミドルエリアで多少厚めな反応になるものの、インサイドまで乗り繋げるレギュラーの安定した地形が残っていましたが、スモールサイズ用の規格になっている可能性があるので、肩~頭サイズになると、ワイドなピークに対してショルダーが短く反応してしまうかもしれませんね。

ミドル~アウトの地形がメインになっているので、引き始めからが無難なタイミングだと思います。
【東浪見】火曜日4/17の14時半頃、潮は上げに向かいミドルタイドに近いタイミングです。
中央周辺を中心にカレントが目立って波のブレイクが複雑になっていましたが、一宮~サンライズ方面と比べて、中間のセクションでの余計な深みが少なく、オフショアコンディションなら腹前後の波に対して、サイズのわりに練習できる状態をキープしていました。

また、左右の堤防周辺に地形が残り、左側の方が浅い地形なので、潮の少ない時間帯や、オンショアでのカレントの悪影響が目立つものの、アウトからの反応がよく、スモールサイズに対応できる状態だと思います。

頭以上のサイズでハードな状況になりやすいかもしれませんが、ミドルタイドを基準に、小波に対しても上げに向かうタイミングを狙えていましたよ。

右側ですが、左よりも深めな地形ながら、形としての安定感は間違いなさそうです。

サイズ次第で潮の変動に影響されやすいものの、胸前後のサイズならアウト~ミドルエリアでの反応が良いので、手前のピークも狙えて、地形を広く使えていたと思います。スモールコンディションに対しては、満潮に近い時間を避けた方がよさそうですが。。。
【志田】火曜日4/17の15時頃でした。潮は上げに向かいミドルタイドをすぎたくらいでの地形チェックです。
中央から出るカレントが弱まり、ミドルエリアを含めてこの周辺の深みが解消されたので、ポイント全域でインサイドまで乗り繋げる癖のない地形になったと思います。

このエリア中では地形が浅く、やはりオンショアや潮の少ない時間帯のカレントの悪影響が目立ちますが、潮が上げに向かうタイミングに合わせて、形のまとまった波を狙えそうです。

この日のような風波の腰・腹サイズに対しても、アウトの地形をメインに他よりもピークから走りやすそうな波質でした。

いつも通り右側のレギュラーがメインの地形となっていましたが、中央や左側もアウトから狙える地形が見つかるかもしれませんね。

サイズが上がるとハードになりやすい雰囲気ながら、小波用としては安定しているようです。
【太東】4/17火曜日15時半頃の様子から地形を判断します。潮は上げに向かいミドルタイドをすぎて、満潮に近い時間帯になりました。
ほとんどの日がフラット寸前なコンディションだったので、地形に影響するようなことはありませんでした。

サイズ不足な様子ながらもミドル~アウトの地形が残り、最近のスモールコンディションでも潮の少ない時間帯に、堤防周辺にできるピークを狙えていましたね。

満潮に近いこの時でも、腰サイズが十分反応していたので、地形は浅い方だと思います。満潮と干潮の潮止まりを除けば、サイズになりにそれなりの波質が望めるのでは?

力の弱い波質ではありますが、腹前後までならロングボードを使ってマッタリ乗れる状態をキープできています。

小波用として形は安定していますが、サイズが上がってしまうと、アウトの地形での反応が頻繁になり、ピークからワイドなブレイクとなる可能性が高そうです。
遠浅なので特にパワーのある波にはならないと思いますが、堤防際のカレントには注意したいですね。
【夷隅】4/17火曜日の17時頃、潮は上げに向かい満タン寸前です。

この時は潮が多いこともありますが、地形的にはアウトでの反応は控えめな印象で、ピークはミドルエリアにまとまり、インサイドにかけて砂の集まった状態で、ここも前回(4/11更新)と変わりない様子でした。

風の影響を受けやすく、ジャンクな状況が続いていましたが、地形の形としてはカレントが働いた影響か、ショルダーはフェイスをキープしたブレイクになってきたようですね。

風波ながら、潮の多い時間帯でウネリがボリュームアップして、満タン寸前でも狙える波が反応していましたので、これまでより練習できる地形になった印象です。

最近のスモールコンディションに対しては、潮が少ない方が反応が頻繁になっていましたが、胸~肩サイズあれば、ミドルタイドを基準にすると形のまとまった無難な時間帯に練習できると思います。
今回のポイント毎の
地形レポートは以上になります。
さて、
水温は、15~16℃の潮が入り、これまでより多少温かく感じれるようになったようです。
5㎜やラバー生地の3㎜であれば、ブーツなしで問題ないと思います。
最後に、
この先の波ですが、この先も風の定まらない雰囲気が続きそうなので、予報に無いオンショアが吹く可能性があり、面ツルを望めるとすれば、朝イチや夕方にチャンスがあるかもしれません。
それでも、先週(4/16週)のような強烈に吹く予報は今のところないので、東寄りの風となっても強まることなく、意外と練習できるフェイスが残っていると思います。
波のサイズをキープできると言う意味では、弱いオンショアくらいの方が都合がよさそうですね。
各ポイントで堤防周辺には、これまでよりもハッキリと形になるピークが出現する可能性もあると思います。
今回は以上です。
最後までお付き合い頂き、ありがとうございました!
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