非会員上部PR枠用
 

サウススマトラトリップ④

2009-06-23 更新
宿泊先の「ファミリーロスメン」で友人になったスティーブの情報を元に、いくつかの峠を越えて海沿いに一時間ほどバイクを走らせた。
おっさんが二人映っている大きな看板(きっと選挙用のポスターだろう)を左に曲がると、スティーブに教えてもらった「Jenny’s 」に到着した。
「クルイ」ではすでにサイドショアが吹き始めて面がザワついていたが、こちらはほぼ無風。ライトの面ツル、オーバーヘッドのブレイクが炸裂しているのにラインナップには3人...。

ポイントの目の前に地元民がたむろしている場所があったので、そこにバイクを止めさせてもらって様子を伺っていた。
波はたまに頭半オーバーあり、3人の内の2人はビギナーで、テイクオフに失敗して何度も巻かれている。手前には棚があって浅そうだけど、僕らも着替えて早速ラインナップに参加させてもらうことにした。

----------------------

ラインナップにいたオーストラリア人とオランダ人は気の良い人達で、僕らを笑顔で迎え入れてくれた。セットの数も多く、みんなに波がまわってくる。
自分の番が来たので、テイクオフすると、水量が多くて面が硬い!まるでコンクリートの上をスケートボードで走っているようにスムースだ。スピードも出るし、最高!ライディングの距離は100mくらい。

須藤ちゃんに「良い波だよ!」と興奮気味に伝えると、ショルダーにいた彼もピークの奥の方へパドルでポジションを移動させてテイクオフ!彼も最高の波に乗れたようだ。
水深は見た目よりは気にならないが、ダンパーの波が多いため、波のセレクトを間違えて運が悪いと、何発も食らってしまい、棚に打ち上げられそうだった...。

3時間ほど入っていても、誰も海に入ってこない。完璧なバレルインはなかったけど、今回のトリップで一番のセッションだった。
海から上がると、2台の車で来ていた8人の白人のサーファーが速攻で着替えてパドルアウトしていた。
きっと僕らに気を使ってタイミングを見ていたのだろう。僕らはバイクに乗り、約70kmの道のりを2時間かけて宿に向かった。
「ファミリーロスメン」に着いた時には、空が真っ赤に染まるサンセットタイムになっていた。


----------------------

今日は風が吹く前に移動しようと思い、夜明け共に目を覚ました。
目の前の「カランニンボール」はMAXサイズになっていた。ウネリの方向によると思うけど、このポイントがホールド可能なのは、多分6ft位だと思う。
今日は大き過ぎでラインナップには人がいない...。

気合の入ったサーファーは、15分ほど北にある「ウェイジャンブー(Way Jambu)」通称スマトラパイプ に向かうというが、僕らはいつものように「クルイ」にバイクを走らせた。
途中にあるヘビーなビーチブレイク「マンディリ(Mandiri)」も5ftくらいで誰もラインナップしていない...。

「クルイ」に到着すると、頭くらいの波が今日も誰にも乗られることなく割れていた。
3日目ともなると、バイクを止めさせてもらっている家の親子とも親密さ増してきたように思える。
クルイライトはこの日が最高に良い波だった。ラインナップで最高の波を堪能していると、家の15歳の娘がビーチから大声で僕らを呼んでいる。
「何かあったのか?」と須藤ちゃんと顔を見合わせ、すぐにビーチへ上がった...。

----------------------

まだまだ続くサウススマトラトリップの話。
次回のOne Earth更新をお楽しみに!

★BCMワンポイントアドバイス★
海外へサーフトリップへ行くと、男女共に気になるのは、その国の異性のことだと思います。
特にインドネシアのようなアジア圏は、日本人とも見た目や性格が近いため、親近感がわいてきます。
インドネシアでダントツに人気の「バリ」では、日本人女性が現地の男性の優しさに惹かれて結婚まで辿り着いてしまった!という話もよく聞きます。
言葉や宗教の壁など、ハードルは高いものの、日本での「婚カツ」が上手くいかない人は、異国での出会いに積極的になっても良いのでは?