2018-05-10 更新
皆さん、お疲れ様です!
波情報BCM「プロサーファー週間エリア概況」一宮エリア担当、太東の関田秀俊です。

前回(4/26更新)からもまとまったウネリが届くような気圧配置もなく、ゴールデンウィーク中盤で強まった南風に期待できる可能性はあったものの、中途半端な強さで楽しめるサイズにはなりませでした。
しかし、朝夕に整ったコンディションを狙えて、潮のタイミングもよかったので、腹前後のサイズでしたが、1日2ラウンドを楽しめるGWだったと思います。
地形に関しても、ミドルエリアの深みが多少解消し、小波でも距離を乗れる状態をキープできていたので、各ポイント右側の堤防で風をかわしたレギュラーの地形で、なんだかんだこのエリアは遊べていました。
それでは、各ポイント毎の
地形レポートです!
【一宮】5/8火曜日の9時半頃、満潮で一番潮の多いタイミングでの地形レポートですが、ピークの位置や波質等、全体的な雰囲気はこれまでとあまり変わらないと思います。

この時のような潮のタイミングでも、腹~胸サイズが反応するものの、長い期間スモールコンディションが続いた影響か?

最近のサイズに対しては、形やブレイクがハッキリする地形がありませんが、ビーチに砂が集まり、前回(4/26更新)よりも、沖の地形が近くなった印象ではありましたが。

左側の堤防付近や中央右寄りの地形をメインに狙えている状態をキープできているので、極端なスモールコンディションでなければ、干潮からミドルタイドの潮の少ない時間帯を除いて、練習できる波が見つかると思います。
【サンライズ】5/8火曜日の10時半頃、引き始めていますが、未だ潮の多い時間帯です。
GW中も風が強まったコンディションがあったので、堤防周辺や中央寄りはカレントが目立った状態でしたが、やはり地形に影響するような事はなく、ここも全体的な雰囲気はあまり変わりない様子です。

カレントが複雑でボヨつくセクションがあるものの、左右の堤防周辺には狙える地形があり、一宮と比べて広範囲で反応している印象でした。

午前中の引き始めるタイミングで波質がよく、南風を防げて安定したレギュラーがあったので、連休中も右側の堤防周辺に人気がありました。

右側以外は、最近のサイズに対してハッキリと反応する地形は少いものの、これまでよりもインサイドに砂が集まって、余計な深みが少しずつ解消され、左側の堤防付近は、アウトの地形からインサイドまで乗り繋げる状態で安定してきましたよ。

距離を乗れるので、スムーズさには欠ける波質ではありますが、極端なサイズアップがなければ、形をキープしたブレイクが見つかりそうです。
【東浪見】5/8火曜日の11時半頃、潮は引きに向かい、満タンとミドルタイドの中間くらいでしたが、ここも風によって荒れたコンディションがあったものの、地形が影響されるようなウネリがなかったので、やはり大きな変化はないようです。

連休中も見た目では波質のタルい印象ではありましたが、左右の堤防寄りをメインに、アウトからインサイドまで形をキープしたまま乗り繋げる地形があり、安定して距離を乗れていたようです。
やはり右側のレギュラーは人気がありましたね。

全体的に午前の引き始めや、夕方の上げ際で比較的波質が良くなり、他のポイントではまとまりが悪い干潮に近い時間帯も、見た目より乗れていた様子です。

中央周辺のカレントに反応する波が増え、ピークとして安定していたので、ポイントを広く使えていました。

サンライズの右側と同様に、最近の地形は東~南ウネリの方が形良くブレイクしていた印象です。
【志田】火曜日5/8の12時頃でした。潮は引きに向かいミドルタイド寸前くらいでの地形チェックで、風の影響もなく、ウネリの穏やかな状態となっていたので、地形に関しても特に変わりない印象です。

ここは南風を防げていたので、一宮~サンライズ区間と比べてコンディションが良く、右側のレギュラーや中央寄りのピークは、サイズが小さめながらも人気がありましたね。

潮の少ない時間帯にカレントの悪影響が目立つものの、他のポイントのように余計な深みがないので癖がなく、スモールサイズに対してもスムーズなブレイクで走り重視な波質だったと思います。

サイズが上がると、ミドル~インサイドの浅い地形に反応して、強烈なブレイクになるかもしれませんが、潮の多い時間帯にファンな波質に変わると思います。

この先の狙い目としては、これまで通りミドルタイドを基準にした上げ際や、満タンからの引き始めが長く練習できる時間帯となりそうです。
レフトが多くなりますが、左側までポイントを広く使えています。
【太東】5/8火曜日12時半頃の様子から地形を判断します。潮は引きに向かいミドルタイドくらい時間になりました。
引き続き手前に砂が集まる傾向で、インサイド~ミドルエリアまで癖のない雰囲気に地形がまとまっています。

アウトに関しても、ピークがワイドに反応するような地形だったので、連休の後半にかけてのサイズだと、フラット寸前でギリギリな日も多くなりましたが、ロングボードを使って潮の少ない時間帯を狙えば、練習可能となっていました。

やはりロングボード用の波ではありましたが、前半の東ウネリが残っていた頃は、引き始めからアウトのピークが出現し、インサイドまで距離を乗れていましたよ。

これまではダラダラしたハッキリしない波質で、ショートボードにはオススメできませんでしたが、今回の北東風コンディションでカレントが働けば、堤防周辺にコンパクトなピークができる可能性があるので、サイズが足りていれば、潮の上げ始めを狙って、ジャンルを問わず楽しめる地形になるかもしれませんね。
【夷隅】火曜日5/8の13時半頃、引きに向かいミドルタイドをすぎて潮の少い雰囲気になってきました。

ここもほとんどの日で南風が強まったコンディションだったので風の影響は受けながらも、ウネリは落ち着いた状態だったので、地形の大きな変化はなく、これまで通りミドル~インサイドにまとまった印象がありました。

北や南のように真横からの風波ではカレントがうまく働かないようでしたが、多少でもまとまったウネリがあれば、胸前後のサイズから十分狙えそうです。

No.1に関しては、アウトまで複雑な地形が広がっていましたが、No.2から南側は、潮の少ない時間帯にミドルエリアでコンパクトにまとまるピークが狙えそうです。
今回のポイント毎の
地形レポートは以上になります。
さて、
水温は、変わらず15℃くらいで、外気と比べて冷たく感じるようですが、3㎜フルスーツでちょうどいいと思います。
今回の北東コンディションで、多少は上がるかもしれませんが、シーガルの出番はまだですね。。。
また、
この先の波に関しては、今回の低気圧の通過とそれに伴った北東の風でサイズは上がっている状況です。
この先前半はオンショア気味でも風が弱まる予報なので、急なサイズダウンの心配もなく、練習できる波をキープできそうです。
まとまりのない波が目立ってしまうかもしれませんが、潮の多い時間帯のショアブレイク等、遊べる波は見つかると思いますよ。
今のところ週末にかけて南風に戻る予報で、サイズが残れば今週末(5/12・13)は、整ったコンディションでファンサーフに期待できるかも?
しかし、今回のサイズアップはクローズに近い状態となっているので、インサイドのカレントが強まって、手前が深くなる可能性があります。
ただ、各ポイントはインサイドに砂が集まった状態ではあるので、カレントが働いて、ミドル~アウトをメインに地形がハッキリするかもしれませんね。
今回は以上です。
最後までお付き合い頂き、ありがとうございました!
それでは、また来週レポートをお届けします。
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