From BCM.「入らない勇気」
2002-08-12 更新
先月は「今年は台風の当たり年!」と思わせるに十分なほど恵まれましたね。立て続けにやってきた台風がもたらしたスウェルを満喫した方も多かったのでは? 実際、各地から「すげ~良かった」「ここんとこずーっと波あるよ!」等うれしい悲鳴が聞こえてきました。しかし、毎年台風シーズンにそんな悲鳴と同時に聞こえてくるのが事故の話…。7月の台風ラッシュの時も例外ではありませんでした。
神奈川の大磯では防波堤から沖にでるカレントによって9名のサーファーが流され救助される事故が発生。宮城の仙台新港では初心者が沖出しのカレントに流され、ヘリコプターに救助される事故が発生しています。これは、先月に起きた事故の一部で他にも同様の事故が何件も起きています。
毎年このような事故は起こるのですが、その事故の内容を聞いていると、多くが初・中級者が自分の技量を過信した末に起きた事故だったり、各ポイントでのビッグデー特有のカレントを認識していなかったがために起きた事故です。
台風のウネリでいいライディングをするエキスパートや、ビデオで見たプロのライディングに刺激されることは悪い事ではありませんが、自分が同じように出来るか出来ないかは自分が一番わかるはず。そして、自分の流された姿を想像すれば、恐怖心も湧くでしょう。「怖さ」を克服するのも勇気かもしれませんが、自分の限界を認識して限界以上のコンディションでは入らないのも勇気だと思います。
これからも台風シーズンは続きますが、ビギナーの方々はくれぐれもこの「入らない勇気」を持っての行動をお願いします!