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一宮エリア

2018-05-17 更新
皆さん、お疲れ様です!
波情報BCM「プロサーファー週間エリア概況」一宮エリア担当、太東の関田秀俊です。
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前回(5/10更新)からは、翌5/111金曜日まで肩サイズのファンサーフとなっていました。

しかし、この日からは南ベースの風が強まってしまった為、波は下がり傾向に向かい、週末(5/12・13)には、腹前後の物足りないサイズだったので、潮が少なくなるほどまとまりが悪く、東浪見から北側のポイントでは南風がサイドから来るので、フェイスのヨレた力の弱い波質が目立っていました。

各ポイントで、右側の堤防を利用して風を防ぐ作戦が有効でしたが、使える地形が限られて、ピークが狭くなっていたようです。

それ以降も大きなコンディションの変化はありませんでしたが、腰~腹サイズながらも潮の多い時間帯で胸サイズに化けるタイミングがあり、夕方の潮が上げに向かう時間帯をメインに全域で遊べる波があったと思います。

それでは、各ポイント毎の地形レポートです!


【一宮】
5/15火曜日の15時半頃、潮は上げに向かい、ミドルタイドをすぎたくらいの時間帯での地形レポートです。
全体的な地形の印象は変わらず、最近の波のサイズに対してはミドルエリアの深い状態なので、潮の少ない時間帯でアウトの地形を狙えるものの、途中のセクションはスムーズさに欠ける反応となり物足りない雰囲気が続いていました。
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メインの地形は変わらず、左側堤防周辺や右側の正面寄りに、腰~腹サイズに対応できるピークが残っていました。
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ミドルタイドを基準に、潮の多い時間帯を狙って、まとまった手前のブレイクで練習するのが無難そうに思えます。
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中央のチビ堤防のアウトにも地形がありましたが、手前の反応がハッキリせず、左右の堤防周辺を含めて、アウトの地形はサイズ不足な様子ですね。
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胸~肩サイズのコンディションにならないと、アウトは使えそうにないかもしれません。


【サンライズ】
5/15(火)16時頃、上げに向かい満タンに近い時間帯です。
堤防周辺やインサイドでカレントが強まった雰囲気が残り、手前での反応が多少変わったかもしれませんが、全体的にはこれまでと変わりない印象です。
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際立った地形がなく、最近のサイズでは反応が鈍くなっているものの、左右の堤防周辺の地形はキープできているので、腰~腹サイズに対しても、この潮のタイミングで狙えるピークがありました。
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一宮と同じく潮の少ない時間帯に、アウトを使えているようですが、地形が浅くなって波のまとまりが悪くなると、距離のある反応でも乗り心地の弱い波質になると思うので、ここもミドルタイドを基準に潮の多いタイミングの方が、ミドルエリアから手前にまとまった波を狙えて、乗り易いかもしれません。
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インサイドは癖のない地形になってきている傾向なので、スモールサイズに対しては、このエリアの基準になると思います。
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アウトの地形は、胸~肩以上のサイズがないと、やはり広く使えない様子です。。。


【東浪見】
火曜日5/15の17時頃、潮は上げに向かい満タン寸前のタイミングです。
全体的には最近の腰~腹サイズに対して、ミドルエリアでの反応がハッキリしていないようですが、インサイドの地形が癖のない状態で、スモールサイズ用の地形をキープできていました。
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最近のサイズでは反応が鈍いものの、潮が引きに向かう時間帯には中央も狙えていて、右側のレギュラーは、ミドルからインサイドにまとまる時間帯に形が安定し、サイズの割りに距離を乗れていたと思います。
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一宮やサンライズよりも、同じサイズに対しても全体的に深い雰囲気となっていましたが、やはりスモールコンディションの場合は、タルめなブレイクながらも比較的潮が多い方が波がまとまっていて、サイズを望める時間帯かもしれません。
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使える地形が限られてしまいますが、ここもウネリの雰囲気からは、サイズ次第で他と同じくアウトを広く使えるようになると思います。


ここからは、5/16(水)の地形チェックとなります。
【志田】

14時半頃でした。上げに向かいミドルタイド寸前です。
インサイドのカレントが強まった雰囲気が残り、正面の手前でボヨつきやすいセクションがあるものの、全体的にインサイド~ミドルエリアにかけて砂が集まり、平らな地形が広がっているので、スモールサイズに対しても癖のない反応となり、腰以上のサイズから対応できていました。
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しかし、左側半分はまとまった地形がなく、サイズが控えめでブレイクもワイドな波が多く、メインは変わらず、右側のレギュラーや中央のカレントでできた地形の切れ目で反応する波のようです。
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堤防周辺のピークの地形が、スモールサイズに対して形がハッキリしてきたので、安定して距離を乗れるようになったと思います。
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やはりスモールコンディションだと、潮が少なくなるほど力の弱い波質で、ブレイクが早く難しい時間帯となるので、他のポイントと同じく、潮の多いタイミングに形のまとまった波を狙った方がいいと思います。
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サイズが上がると、ワイドな波が増えてしまいそうですが、胸前後のサイズなら、左側まで使える状態になるかもしれません。
日曜日(5/20)からQS6000一宮オープンが始まるので、選手の練習で混雑しそうです。


【太東】
5/16水曜日15時頃の様子から地形を判断します。潮は上げに向かい、ミドルタイドくらいの時間帯になりました。
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インサイドから堤防際のカレントが働いて、これまでよりも形のハッキリしたレギュラーが反応していましたので、インサイド~ミドルエリアにかけて平らな癖のない地形のようです。
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しかし、サイズが残っていた頃の様子からは、胸以上のサイズで、アウトのピークからワイドにブレイクしてしまうので、上げに向かうタイミングや、潮の多い時間を狙うなどすれば対応できるのでは?
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ここ数日は波がなく、潮が少なくなっても狙えそうにありませんが、多少でもウネリが入れば、引き始めからの無難な時間帯に練習できるかもしれませんね。
週末(5/19・20)は、いすみ市サーフタウンフェスタの関係で混雑しそうです。


【夷隅】
5/16水曜日の16時頃、上げに向かいミドルタイドをすぎて潮の多い時間帯です。
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ここも太東のように前回の北東コンディションから数日間に限り胸前後のサイズをキープできていて、潮の引きに向かうミドルタイドを基準に狙えるタイミングがありましたが、最近の腰~腹サイズ、もしくはウネリのない風波に対応できるような浅い地形がなく、カレントも働かずピークとしてまとまる雰囲気もありませんでした。
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サイズ不足な雰囲気ながら、全体的な印象はこれまでと変化はなく、
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胸~肩以上のサイズに対しては、形になるコンパクトな地形がミドルエリアに残っている可能性があり、インサイド寄りにワイドにブレイクする砂の集まった状態なので、サイズや風向き等条件が合えば、引きに向かうミドルタイドを狙ってチェックしてみてもいいかもしれませんね。


今回のポイント毎の地形レポートは以上になります。


さて、水温は、南風の影響でここ数日は、前回(5/10更新)と変わらない15℃くらいの状況なので、3㎜フルスーツがちょうどよさそうです。


最後に、この先の波ですが、引き続き南風が強まる予報なので、サイズには期待できず、潮の多い時間帯を狙って、一か八かなコンディションとなってしまいそうですね。

ただ、5/19土曜日の天気が崩れるタイミングで前線が近づく予報なので、前線が南下した場合は、北東の風が強まって荒れたコンディションになってしまうのでは?
その場合は、オンショアの風波でもサイズアップする可能性があるので、一宮方面で無難な波が見つかるかもしれません。

荒れた状況が続くと、いつも通りミドル~インサイドエリアや堤防周辺でカレントが強まり、手前が深くなってアウトに地形が集中し、スモールサイズ用の地形は崩れてしまいそうですが、サイズをキープできていれば、アウトをメインに楽しめる地形で遊べるようになると思います。


今回は以上です。
最後までお付き合い頂き、ありがとうございました!

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