非会員上部PR枠用
 

一宮エリア

2018-05-24 更新
皆さん、お疲れ様です!
波情報BCM「プロサーファー週間エリア概況」一宮エリア担当、太東の関田秀俊です。
gatyapin_2







前回の更新(5/17)後は、南風が続いてなんとか腰~腹をキープしていた程度でしたが、一宮のインサイドやサンライズの右側、東浪見の中央から左側のように、小波用の地形が安定していた所では、それなりに距離を乗れていたようです。

また、サイズは小さめながら、志田の右側にピークの狭いレギュラーが決まっていたので、なんだかんだサイズのわりにこのエリアは対応できていたようですね。

その後は土曜日(5/19)の午後から翌日曜日にかけて強まった北東の風に影響され、風波ながら頭近くまでサイズが上がり、安定したインサイドの地形は荒れた雰囲気になっていたものの、アウトのピークはこれまでよりもハッキリして、距離を乗れる状態に。

翌月曜日(5/21)からは、カレントのおさまった整ったコンディションで、肩~頭サイズを楽しめていましたが、次第に複雑な形の反応となり、雰囲気の悪い印象に変わっています。

それでは、各ポイント毎の地形レポートです!


【一宮】
5/23水曜日の8時頃、潮の動きは小さいですが、上げに向かうミドルタイドくらいの時間帯での地形レポートです。
週末(5/19・20)の北東コンディションは、クローズ気味なカレントの強まった様子ではありましたが、期間が短く、風波のサイズアップとなっていたので、ポイント全体に影響するほどではなかったようです。
_1
全体的な地形の印象は大きく変わった感じはなく、これまでは反応がありませんでしたが、ミドル~アウトにかけて胸以上のサイズから距離を狙える反応となっています。
_2
インサイドはカレントが強まった影響で複雑なブレイクながら、ビーチに集まっていた砂が動いて、深みの気にならない地形に復活してきた印象です。
_3
スモールコンディションではタルい反応になってしまうかもしれませんが、胸以上のサイズに対しては、ポイントを広く使えるようになったと思います。
左右の堤防周辺も、サイズ次第で反応が頻繁になっていました。
_4
最近のサイズだと、潮が上げに向かう時間帯のミドルタイド以上でボヨつきやすい傾向ですが、形はまとまり、潮の少ない時間帯と比べると、安定して距離を乗れていたようですね。


【サンライズ】
5/23水曜日の9時半頃、潮は上げに向かい満タン寸前の時間帯でした。
_1
インサイド~ミドルエリアの地形がまとまり傾向になっていたので、スモールコンディションに対しても狙えるピークが増えていたようですが、週末(5/19・20)の北東コンディションで強まったカレントの影響で、波の反応が複雑になってしまったようです。
_2
左側から中央にかけて、これまでインサイド狙いだった所では、まとまりのないブレイクとなっていましたが、中央から右側は、ミドルエリアの地形をメインに安定していて、堤防際のレギュラーから中央寄りにかけて、両方向に滑れる地形をキープしていました。
_3
最近のサイズに対しては、潮が上げに向かう時間帯に形がまとまり、距離を乗れていたようなので、ミドルタイドを基準に長く遊べていたと思います。
再びスモールコンディションになってしまうと、引きの時間の方が反応がよさそうなので距離は狙えそうです。
_4
左側に関しても、波数は少ないもののサイズが残っていれば、潮の多い時間帯を狙って、ミドル~インサイドエリアのピーク狙いの遊べる地形となっています。


【東浪見】
5/23水曜日の10時頃、潮は上げに向かい満タンになりました。
中央寄りではまとまりの悪いボヨついた反応となっていましたが、これまで通り左右の堤防周辺の地形はキープできているので、サンライズをコンパクトにしたような印象です。
_1
ここもカレントが目立って、インサイドでの反応が複雑になった雰囲気がありますが、それでも一定に乗り繋げる状態となっているので、潮の多い時間帯にタルい反応ながらも、サイズなりに距離を望める地形が残っています。
_2
最近のサイズに対しては、ポイントを広く使えていて、中央から左側はミドルエリアの深みも目立たなくなり、走りやすい波質となっていたようです。
_3
右側は中間のセクションでショルダーの短い反応となっていましたが、レギュラーの形は安定しているので、サイズ不足となっても潮が引き始めてからは対応できていました。
_4
両端に共通してですが、堤防からのカレントが働いて、アウトのピークがこれまでよりもハッキリしていた印象なので、ピークは見つけやすくなったと思います。
_5
今週からは潮が引きに向かってサイズが落ちる傾向ながら、上げ始めからは再び形がまとまってサイズの復活する日が多く、ミドルタイドを基準に無難に長く遊べる時間帯があったと思います。


【志田】
QS6,000『Ichinomiya Chiba Open』開催中で全面エリア規制に付き、今回の地形チェックはパスさせて頂きました。
申し訳ありませんが、ご了承下さい。


【太東】
5/23水曜日11時半頃の様子から地形を判断します。潮は満タンから引きに切り替わる頃です。
週末(5/19・20)の北東コンディションからサイズをキープしているので、この日も潮の多い時間帯での反応があり、1日を通してサーフィンできていました。
_1
地形はアウトまで砂の集まった状態で、これまで通り胸以上のサイズや、潮の少ない時間帯で沖からワイドなブレイクが目立っていましたが、ここ数日の腹サイズに対しては、潮の多いタイミングになると、堤防の内側で形にまとまるようになり、ミドルタイドより潮の多い時間帯は、インサイドにかけてレギュラーのフェイスをキープした波がありましたよ。
_2
北東コンディションのカレントの影響で、インサイド周辺がサイズに対して深くなっていますが、地形に合わせて乗ればスムーズに繋がっていましたね。
_3
サイズが下がってしまうと、この時のような時間帯は狙えなくなってしまうかもしれませんが、引きに向かうタイミングでサイズに合った狙い目が見つかると思います。


【夷隅】
水曜日5/23の12時頃、引き始めたばかりで潮の多い時間帯でしたが、ここも落ち着いた状況が続き、ミドル~インサイドにかけて地形のまとまった雰囲気となって、月・火曜日(5/21・22)の2日間は、夕方狙いで風が弱く肩前後の波を整ったフェイスで楽しめていたようです。
_1
最近のサイズに対しては反応が控えめになってきましたが、アウトでの余計なブレイクもなく、ショルダー方向の形をキープしたショアブレイク気味な波質で、練習できるサイズをキープできていました。
_2
この時のような潮の多い時間帯に、インサイド狙いなピークになっていましたが、引きに向かってミドルタイドからは、アウト寄りのブレイクが増えて、距離を乗れる波が多くなると思います。
_3
条件的には、月曜日(5/21)のように沖まで風が弱く、ウネリにヨレが入らないコンディションで、肩前後のサイズが理想ですね。


今回のポイント毎の地形レポートは以上になります。


さて、水温は、何度か北東コンディションがあったので16~17℃と、まだシーガルには早いですが、これまでと比べて多少温かく感じれそうです。


最後に、この先の波に関しては、オフショア予報となっているので、サイズは落ち着き傾向になるのでは?

週末(5/26・27)にかけて前線が再び通過する可能性があり、配置次第でオンショアの風波となってしまうかもしれません。
今のところ風の悪影響もなく、まとまったウネリも届く様子はありませんが、天気の安定しない状態が続きそうなので、コンディションは変わりやすいと思います。

最近の様子からは、潮の状態でサイズが変わりやすく、どちらかと言うと上げに向かうタイミングでウネリがまとまって、サイズ感のある雰囲気になっていましたが、サイズが足りずボヨついている場合は、引き始めからの方が有効になると思います。
しかし、志田周辺のようにインサイドの地形が浅く広いポイントでは、干潮に近づくほどワイドなブレイクが目立つので、やはりミドルタイドが基準になりそうです。

*****
レポート一覧へ
*****