QS6,000『Ichinomiya Chiba Open』4日目 イベント初のパーフェクト10が出た!
2018-05-25 更新
連日豊富な波に恵まれている千葉・志田下を舞台としたQS6,000『Ichinomiya Chiba Open』
コンテスト4日目となった5月24日は本州の南岸から東海上に抜けた低気圧からの東〜南東ウネリが入り、カタ〜頭。
朝は風が弱く、日中は東よりのオンショアが強まる傾向。
メンズR4から再開してR5まで進行、その後にウィメンズQS1,000がスタートしてR1が終了しました。
風が弱かった朝の内はワイドブレイク中心ながら絶好のランページが形成され、ハイレベルなエアー合戦に。
その中でもセス・モニーツ(HAW・写真最上部)は最高のリズムで華麗に舞い、確実にメイク。
8.00に加えて高さのあるフルローテーションでイベント初のパーフェクト10をスコア。
5人のジャッジが全て10を出した素晴らしいパフォーマンスを披露。
ラウンドアップを果たしたと同時に10ポイントを出したサーファーに贈られる賞金50万円も手に入れ、笑顔でインタビューに応えていました。
「ヒート中に何をやるかはコンディション次第。今回はエアーが決まってストークしているよ。今日はエアーには完璧な風さ。ヒートではターンからフィニッシュにエアーリバースを組み合わせようと思っていたんだ。2本スコアをまとめた後、何か大きな技をやろうと考えていたら、良いセクションがあったので飛んでみよう!と思ったのさ」
次のR5はコンディションの悪化によりスローダウンしたものの、フラヴィオ・ナカジマ(BRA)とのクロスゲームを制してQF進出。
ハワイの伝統的なサーフィン一族、モニーツ一家の四男でまだ20歳のセス。
今シーズンは『Volcom Pipe Pro』を制した三男のジョシュアが脚光を浴びていましたが、今イベントの直前にはアメリカ・テキサス州にオープンするウェーブプールのテストで信じられないような高さのバックフリップをメイクして話題になっていました。
コンテストの方ではオーストラリアレッグで良い結果を出せず、ランキング70位と低迷していますが、今回のQS6,000で5位以上は確定しており、ランキングも大幅に上げてきそうです。
前日も際立っていたブラジリアンの強さ。この日もその流れは変わらず、QFに残った8名の内、4名がブラジリアン。
ジャドソン・アンドレ(写真上)、マルコ・フェルナンデス、アレホ・モニーツ、アレックス・リベイロがラウンドアップ。
優勝候補の筆頭だったミゲル・プーポはR5でジャドソンと対戦。
事実上のファイナルとも言われたこのカードはジャドソンが9.00を含むトータル17.00で圧勝。
ジャドソンは次のSFでセスと対戦します。
「勝てて最高に嬉しいよ。ミゲルと対戦する時はいつも互いに刺激し合っている。彼が逆転するには10ポイントに近いスコアが必要だった。でも、まだ安心は出来なかったので、彼の側でマークしていたんだ。彼は凄いサーファー、油断は禁物さ。今日は波があるし、掘れているから、どんなことでも起こり得るよ。だから、このヒートを勝ったのは本当に良い気分なんだ。波を理解して準備もしやすいから、一日に2度のヒートは大好き。でも、今はこのヒートを通過した余韻に浸りたいね」
その他にQF進出を決めたのはノエ・マア・マクゴナグル(CRI)、チャーリー・マーティン(FRA)、ライアン・カリナン(AUS)
日本人選手で唯一残っていた村上舜はR4でレオナルド・フィオラヴァンティ(ITA)などに抑えられて敗退。
17位でフィニッシュしています。
この日から開幕したウィメンズQS1,000。
今年は昨年の3,000からグレードダウンしたため、日本人選手が中心。
ディフェンディングチャンピオンの川合美乃里(写真上)、2位だった黒川日菜子を始め、野中美波、野呂玲花、脇田紗良、加藤里菜、前田マヒナ、高橋みなと、都筑有夢路、松田詩野、西元ジュリ、橋本恋、中塩佳那、庵原美穂などがラウンドアップしています。
5月25日のファーストコールは朝8時。
メンズ、ウィメンズ共にスタンバイ。
今年もオフィシャルフォーキャストを務めるBCM波情報によると朝4時25分の時点でカタサイズ。
ほぼ無風ながらワイドブレイク中心。
しかし、南〜南西風の予報なので、日中はコンディションが上向くことが期待出来そう。
『Ichinomiya Chiba Open』公式サイト
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