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CT第5戦『Corona Bali Protected』開幕!

2018-05-27 更新
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PHOTO: © WSL/Cestari

2018年の大きなスケジュール変更の一つ、バリ島「クラマス」を舞台としたCT第5戦『Corona Bali Protected』がウェイティングピリオド初日の現地時間5月27日に開幕!
公式6-8ftレンジの南西ウネリで朝は風が弱く、ハイタイド付近で不安定ながらバレル、マニューバーありのクラマスらしい波質。
潮が引いてきた日中は乾季特有の南東風が強まる傾向となり、まるでQSのアベレージなビーチブレイクのような波に変化したため、R1の最終ヒートを残してこの日は終了。

今回のイベント名、『Corona Bali Protected』は直前に’tected’が加わり、『Protected』=保護に変更。
理由はバリ島が抱える「海洋プラスチック汚染」という深刻な問題に取り組むため。

詳細は以下で。

WSLが『Corona Bali Protected』にイベント名を変更した理由とは?

初日に4本出た8ポイント台をスコアしたのは、オーウェン・ライト(AUS)、ジョン・ジョン・フローレンス(HAW・写真最上部)、ジョーディ・スミス(ZAF)、グリフィン・コラピント(USA)
4人共にバックアップスコアも揃えてラウンドアップ。
ハイエストスコアはグリフィンの8.50。バレルライドで主導権を握った後、ファーストセクションでのビッグターンにフルローテーションエアー(写真下)をメイク。
すでに風の影響が入っていたクラマスの波を上手に料理してエイドリアン・バッカン(AUS)、ジェシー・メンデス(BRA)に圧勝。

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PHOTO: © WSL/Sloane

「あんなエアーセクションがあればいつでも飛んでやろうと常に準備しているよ。序盤のジャッジが厳しかったのは良かったね。もっと良いライディングを見せたかったし、最初にピークとなるスコアが出るのは好ましくない。ヒートの前半は波を探すのに苦労した。後半、リズムに乗れたことにストークしているよ。ハイスコアを出す術も理解しているし、上手くいけば自信を与えてくれる。この波は様々な技が可能。気に入ったね」

開幕戦でいきなり3位に入り、ゴールデンルーキーの称号を与えられたグリフィン。
その後は影を潜めていますが、今回のようにチャンスがあれば世界トップのパフォーマンスを披露。
特に彼は波への適応力が極めて優れているため、乾季で変わりやすいクラマスのコンディションは逆に追い風になりそうです。

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PHOTO: © WSL/Cestari

2013年以来、5年振り2度目の会場となったクラマス。
初開催のチャンピオン、パーコことジョエル・パーキンソン(AUS・写真上)はプライベートでも訪れるほどクラマスの波を好んでおり、難しいオープンヒートで彼らしいスムースなスタイルを披露。僅差ながら1位でR3進出を決めています。

「難しい波で、どの波が良いかの判断が出来なかった。オープニングヒートということもあり、3人共に波の選択をミスしていたよね。待てば凄い良い波もあったし、一本はその波に乗りたかった。でも、自分の仕事はこなしたから、良しとしよう。2013年の時と同じく、クワッドフィン(4フィン)を使用。良いバレルがあるこの波には最適なのさ」

2013年のクラマスでベスト8に残った内、ジョシュ・カー(AUS)、タジ・バロウ(AUS)、C.J・ホブグッド(USA)、ミック・ファニング(AUS)とすでに半数の4名が引退。
そして、ケリーも怪我で不在(怪我を口実にビッグスウェルを追ってフィジーのタバルア島に向かったとか...)とパーコにとって寂しいツアーに...。
37歳という年齢を考えてもそろそろ引退の日が迫っていますが、クラマスのような波であればまだ優勝のチャンスは十分にあると言えるでしょう。

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PHOTO: © WSL/Cestari

もう一つの才能である音楽の世界でも一歩踏み出したコナー・コフィン(USA・写真上)はブラジル戦で圧勝したフィリッペ・トレド(BRA)、ワイルドカードのマイキー・ライト(AUS)とのカードで開始直後にリップの下でテイクオフ、そのままバレルに包まれ、姿を現してカービング。
スコアは6.17と伸びなかったものの、見事にラウンドアップを果たしています。

「環境問題について真剣になることはとても良いことだよね。海で過ごす時間が長いサーファーとして、この問題を認識する必要がある。ゴミやプラスチックに関する大きな問題がバリ島にあることは明らかさ。今回WSLがこの問題に対しての意識を表明し、問題解決のために全員が協力するように勧めることは素晴らしいと思う」

その他にR1を通過したのはガブリエル・メディナ(BRA)、ジェレミー・フローレス(FRA)、ミシェル・ボウレズ(PYF)、ウィリアン・カルドソ(BRA)
カレントリーダーのジュリアン・ウィルソン(AUS)も難しいバレルを抜け、危なげない勝ち方で次に進んでいます。

なお、今イベントのワイルドカードはマイキーとQSのアジアリージョナルのカレントリーダー、オニー・アンワー(IDN)
リプレイスメントはバロン・マミヤ(HAW)、ミゲル・プーポ(BRA)
ウィメンズはコートニー・コンローグ(USA)が久々に復活。
ワイルドカードはポルトガルのキャロル・エンリケ。

ネクストコールは現地時間5月28日朝6時30分(日本時間の同日7時30分)
オフィシャルフォーキャストの「Surfline」によると南南西ウネリが強まる予報。

WSL公式サイト




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