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CT第5戦『Corona Bali Protected』2日目 ワイルドカードとトップシードが激しいバトル!

2018-05-28 更新
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PHOTO: © WSL/Sloane

現地時間5月28日、バリ島「クラマス」を舞台としたCT第5戦『Corona Bali Protected』はコンテスト2日目を迎え、R1の最終ヒートから再開。
初日と同じ公式6-8ftレンジ、十分なサイズで朝は風も弱く、バレルもあるクラマスらしいコンディションだったのですが、昨日より早いタイミングで乾季特有の南東風が強まってしまい、R2のH6まで進行して終了。
クラマスがある東側はこの時期同じような状況が続くため、今後も小刻みにヒートを消化していくことが予想されます。

R1の最終ヒートではエイドリアーノ・デ・ソウザ(BRA・写真最上部)がシーバスことセバスチャン・ズィーツ(HAW)、ルーキーのヤゴ・ドラ(BRA)を相手にビハインドピークからのテイクオフでバレルをメイク、オープンフェイスでのマニューバーも入れて7.83をマーク。
2本の7ポイント台を揃えて余裕のラウンドアップを果たしていました。

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PHOTO: © WSL/Sloane

R2はワイルドカード&リプレイスメント対レッドジャージを着るトップシードの激しいバトルが続き、まずはフィリッペ・トレド(BRA・写真上)とQSのアジアリージョナルのカレントリーダーでワイルドカードを得たオニー・アンワー(IDN)が対戦。
このヒートは序盤にバレルでスコアを重ねたオニーがリード。地元のサポーターも盛り上がっていましたが、中盤にフィリッペがファーストセクションでテールハイ・エアーリバースをメイク。カービングからフィニッシュまで綺麗に決めて7.17。この時点でまだリードはオニー、フィリッペは追い込まれながらも土壇場で5.60を重ねて逆転に成功。
度々カメラに映し出されていたコーチを務める父親も興奮していました。

「リズムに乗るのに時間がかかってしまい、最後まで僅差だったね。オニーとの対戦は厳しくなるだろうと思っていたよ。彼はこんなバレルが多いコンディションに強いし、チャージするからね。波が良いこのイベントに残ることが出来てストークしている。凄い波だった」

第4戦のブラジルで圧勝。ランキングも2位に上昇してカレントリーダーのジュリアン・ウィルソン(AUS)とのポイント差も僅かのフィリッペ。
成績に波があるだけにこのラウンドをクリアしたことはタイトル争いにも大きく影響してきそうです。

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PHOTO: © WSL/Sloane

フィリッペの逆転劇を目の前にパドルアウトしたイタロ・フェレイラ(BRA・写真上)も最後まで追い込まれた一人。
ケリー・スレーター(USA)のリプレイスメントで参加しているバロン・マミヤ(HAW)を相手にラスト3分を切ってからバックハンドでテイクオフ直後にバレル。カービングからフィニッシュまでメイクして6.57で逆転。

「ヒート中はずっと良い波に乗ることが出来なかった。バロンは最初から良い波に乗っていたけど、自分の波はクローズアウトしてしまったり、リズムに乗れなかったのさ。以前に一度だけ対戦した時は彼が勝ったんだ。だからもう一度同じ目に遭いそうで怖かったね。最後にちゃんとした波に乗れてヒートを勝てたのは本当にラッキーだったよ」

ブラジル戦での13位でカレントリーダーから3位まで転落、イエロージャージも手放すことになってしまったイタロ。
R1を勝ち上がったメンバーを見てもクラマスの波はバックハンドになるグーフィーフッターには難しい印象ですが、危機一髪で最下位は免れました。
ちなみにマイキー、オニー、バロン、H4で敗退したミゲル・プーポ(BRA)の4名は千葉・志田下で開催されたQS6,000『Ichinomiya Chiba Open』にも参加。
マイキー、ミゲルに関してはブラジル戦にも出場していたため、ブラジル、日本、バリとほぼ休みなく移動したことになります。

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PHOTO: © WSL/Sloane

僅差ながらレッドジャージの勝利が続いたR2の序盤でしたが、マイキー・ライト(AUS・写真上) vs コロヘ・アンディーノ(USA)のカードは流れが変わることに...。
ヒート開始直後にテイクオフからバレルに包まれたマイキーがいきなり7.17をスコア。更に次の波でも7.00を重ね、リズムを掴めないまま終わったコロヘに大差で勝利。
今シーズン、ワイルドカードで4戦目の出場となったマイキーはこれで全てR3進出。出場回数を見ても、もはやワイルドカードの枠を越えています。

「今朝は完璧なコンディションだった。何本かとても良い波に乗れて勝てたのはラッキーだったよ。CTでは全てのヒートで勝つ度に自信に繋がる。兄と姉と一緒にバリに来て本当に楽しんでいるさ。CT入りして一年中そんな旅をするのが夢だし、もちろん目標なんだ」

現在QSランキング3位、すでに来年のツアー入りを考慮した待遇になっているマイキー。
バリ島の後はQSのハイグレードが続くためにCTからはしばし離れることになりそうです。

その他にR2を通過したのは、エイドリアン・バッカン(AUS)、マイケル・フェブラリー(ZAF)、キアヌ・アシング(HAW)
ブラジル戦で初のファイナル〜ルーキーのウェイド・カーマイケル(AUS)、シーバスはここで敗退。
残りヒートの注目はH9でジェシー・メンデス(BRA)と対戦する五十嵐カノア(JPN)

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PHOTO: © WSL/Cestari

ネクストコールは現地時間5月29日朝6時15分(日本時間の同日7時15分)
オフィシャルフォーキャストの「Surfline」によると南南西ウネリが弱まりながらも続く予報。

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