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一宮エリア

2018-05-31 更新
皆さん、お疲れ様です!
波情報BCM「プロサーファー週間エリア概況」一宮エリア担当、太東の関田秀俊です。
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前回(5/24)の更新後は、サイズはキープできていたものの、ウネリとしてはまとまりに欠け、風波のような波質だったので、翌日から強まっていた南風の影響で、サイズは落ち着き傾向になってしまいました。

土曜日(5/26)からは、腰~腹のギリギリなサイズとなり、水曜日(5/30)にかけてフラットに近い印象が続きましたが、大潮に近づき潮の変動が大きかったので、ミドルタイドを基準にサイズに合わせた時間帯を選んで、なんとか練習できていたと思います。

木曜日(5/31)朝の時点では、低気圧の通過で沖のウネリが入りやすくなったものの、やはり風波チックなまとまりの悪い波質で、若干のサイズアップとなった程度でした。

それでは、各ポイント毎の地形レポートです!


【一宮】
5/30水曜日の11時半頃、干潮で1番潮の少ないタイミングでの地形レポートですが、ミドル~アウトにかけての地形はそのままキープし、全体的にはインサイド周辺の余計な深みが解消されているので、満潮に近い時間帯のショアブレイクなど、腰~腹サイズにもなんとか対応できていました。
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左右の堤防から中央のチビ堤防周辺まで、ピークがいくつかあって、他と比べて特に距離を乗れるワケではありませんが、ポイントを広く使えていて小波用の地形になってきました。
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サイズが上がっても、アウトからスムーズに繋がるブレイクになるかもしれませんね。
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潮が引きに向かう時間帯に、ミドルタイドを中心に長く練習できていたようです。


【サンライズ】
5/30水曜日の12時頃、上げ始めたばかりで未だ潮の少ない時間帯です。
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左右の堤防周辺から中央寄りにかけてがメインとなる地形をキープし、中央はアウトのみの地形で、ミドル~インサイドは常にカレントがあって安定しない雰囲気となり、全体的にはこれまでと変わらずな印象でした。
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一宮と比べて形がハッキリして、地形を探し易いものの、最近の腰前後のサイズでは反応が控えめなので、ピークが狭くなって混雑しやすい印象がありましたが。。。
しかし、ここもメインの地形にはミドル~インサイドの深みがなくなり、地形としては小波用でまとまり傾向な状況です。
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潮が多くなるとウネリはまとまるようですが、一宮と比べて遠浅な様子で、ショアブレイクがまとまる地形が少ないので、上げに向かう満潮に近い時間帯は、厚いブレイクになる一方かもしれません。
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最近は、波質は弱めながらミドルタイドを基準に、アウトでの反応がある時間帯の方が、単純に距離を乗れて楽しめていたと思います。
全体の地形は、癖のない状態になってきたので、胸~肩以上のサイズでアウトから距離を乗れるコンディションに期待したいですね。


【東浪見】
5/30水曜日の13時頃、潮は上げ始めて2時間くらいで、未だ比較的潮の少ない印象でしたが、全体的な地形に関しては、これまでと変わりありませんでしたが、最近の腰サイズではかなり反応が控えめになった印象です。
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サンライズのように中央周辺では常にカレントが目立っていて、インサイドではまとまりの悪い状況ながら、ミドル~アウト寄りは周りと変わりなく砂の集まった状態なので、ポイントは広く使えていました。
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やはり左右の堤防周辺がメインとなって、インサイドまで癖のない小波用の地形になっている傾向です。
この時のような潮の少ない時間帯は、右側のレギュラーの反応が頻繁になり、ショルダーは短めながら形がハッキリして人気がありました。
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最近のサイズに対しては、全体的にミドルタイドを基準に潮の少ない時間帯の方が、波質は弱めながら距離を乗れるブレイクなので、楽しめていたと思います。
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サイズが上がっても、潮の時間帯で形をキープした波が出現しそうなので、ここも肩前後のスムーズに乗れるブレイクに期待できそうです。


【志田】
水曜日5/30の13時半頃でした。潮は上げに向かいミドルタイドに近くなったくらいでの地形チェックで、風の影響等ありましたが、ウネリのないコンディションだったので、地形に大きな変化はありませんでした。
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ここも左右の堤防周辺をメインに砂が集まり、変わらず全体的に他のポイントより浅い状態なので、波質はサイズの割にしっかりしていると思います。
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最近の腰~腹サイズに対しても形をキープしたブレイクとなり、中央のインサイドに関しても、深みが解消されピークが安定していました。
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このサイズで満潮に近くなると、フェイスが厚くトロめな波質になりますが、他よりも地形が浅いので対応できていたようです。
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最近は上げに向かうミドルタイドを基準に、早すぎずトロすぎず、無難な波があったと思います。
肩以上のアウトがメインになるコンディションだと、右側のレギュラー以外は早い波が目立ってしまいそうでした。


【太東】
5/30水曜日の14時頃の様子から地形を判断します。潮は上げに向かい、ミドルタイドくらいの時間になりました。
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全体的に砂が集まった状態となって、堤防周辺でコンパクトにまとまる地形が目立たない状態ではありますが、最近の膝サイズに対してもミドルタイドより潮の少ない時間帯をメインに、どうにか対応できていました。
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アウトまで地形が広がっているので、ロングボード専用なサイズながらも、堤防ラインにできるピークからインサイドにかけて距離を乗れていました。
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ショルダーの切れ目があって、形をキープした反応ではありますが、ミドルエリアでワイドになってインサイドはタルめなブレイクです。
物足りない波ながら、ビギナーの方でも安心して練習できる波質だと思います。


【夷隅】
水曜日5/30の14時半頃、潮は上げに向かいミドルタイドをすぎたくらいになっていました。
サイズの足りないコンディションが続き、潮のタイミングに関係なく厳しい状態となっていました。
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地形に関しても、見た目では分からないものの、フラットなコンディションが続いているので、カレントが働かずハッキリと形になるピークは崩れてしまったかもしれません。
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インサイド~ミドルエリアに砂の集まった雰囲気ではありますが、横の広さがないので、胸前後のコンディションではショルダーの短い波が目立ちそうでした。
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この日のような風の弱い穏やかなコンディションで、肩前後のサイズが理想ながら、なかなか条件の揃う日がありませんね。
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大潮なので、サイズ不足気味でも潮の少ない時間帯に練習可能かもしれませんが、個人的には、胸以下のサイズでは、チェックしなくてもいいと思います。


今回のポイント毎の地形レポートは以上になります。


さて、水温は、18℃前後で前回(5/24更新)よりも温かくなっていて、3㎜フルスーツでも多少暑く感じる日があるので、そろそろシーガルの準備が始まる時期になったと思います。


また、この先の波に関しては、梅雨が近づきまとまったウネリが届くような条件が少なくなる季節です。
前線とセットになった低気圧では、よほど発達しない限り期待も薄く、また、前線が南に位置している時はオンショアの風波がメインになってしまいそうですね。
期待できるのは、高気圧が東に停滞した気圧配置での、吹き出しのウネリにしか今のところ可能性はない状況です。

しかし、カレント等の悪影響も少なく、一宮~東浪見にかけて手前の地形が安定し、小波にも対応できる雰囲気をキープできているので、時間帯は限られてしまいそうですが、潮の上げ際や引き始めからを狙って練習できる波が見つかるかもしれません。
最近は、潮の動きが大きいので波の変化も激しくなりますが、多少でもウネリがあれば、一瞬波の化けるタイミングがあると思います。


今回は以上です。
最後までお付き合い頂き、ありがとうございました!

それでは、また来週レポートをお届けします。

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