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一宮エリア

2018-06-08 更新
皆さん、お疲れ様です!
波情報BCM「プロサーファー週間エリア概況」一宮エリア担当、太東の関田秀俊です。
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前回の更新(5/31)時の頃の残ったウネリで練習する状況でしたが、土曜日(6/9)にかけては東ウネリのセットで胸くらいの波があったので、太東方面も他よりもサイズは小さめながら練習できる状態となり、各ポイントで、午前中と夕方の潮が多くなる時間帯~ミドルタイドとの中間を狙って遊べていたと思います。

夷隅以外のポイントには、インサイドで小波に対応できる地形が安定しているので、タイミングは限られていましたが、サイズの割に距離を乗れる波があったようです。

それでは、各ポイント毎の地形レポートです!


【一宮】
6/6水曜日の9時頃、満タンで潮の止まっている時間帯での地形レポートです。
お天気を含めて落ち着いたコンディションが続き、腹前後のサイズで地形に影響するようなウネリもなかったので、全体ではこれまでと変わりない印象です。
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全体的に手前に砂が集まる傾向なので、余計な深みが解消され、この時のような潮の多いタイミングを含めても、ミドル~インサイドにできるピークをメインに、最近のサイズにも対応できていました。
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サイズ的にもアウトでの反応が控えめなので、チビ堤防周辺に関しては、波数が少なく潮の少ない時間帯にギリギリ狙える程度で、ファミマ方面や1番北側のエリアは、サイズ不足ながら、中央エリアは広い範囲にピークになる地形がキープできていましたよ。
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最近のサイズにとっても、潮の少ない時間帯にアウト寄りから距離を乗れる雰囲気になっていたようですが、干潮に近づくほど力の弱い波質だったので、ショートボードの練習には、インサイドでまとまった反応になる、潮の多いタイミングの方が乗りやすいかもしれません。
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凪が続いて、アウト寄りの地形がハッキリしない雰囲気になっていますが、サイズが上がってもスムーズに距離を乗れる状態ではあると思います。


【サンライズ】
6/6(水)10時頃、引き始めた直後の潮が多い時間帯です。
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ここも地形は全体的にこれまでと変わらない印象で、左側の堤防周辺や右側の中央寄りをメインに、最近の腹前後のサイズに対応できていました。
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スモールコンディションが続いていたので、地形は手前に砂の集まる傾向になり、ここも全体的にミドル~インサイドの深みは解消され、癖のない状態だと思います。
中央エリアのカレントも弱まって、地形が安定してきたようです。
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一宮と比べて手前のエリアが広く、同じサイズに対して力の弱い波質ながら、比較的距離を乗れる波があって、右側をメインに混雑しているようでした。
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やはり潮の少ない時間帯になると、波の力が弱く走りにくい波質になるようなので、潮の多い時間帯に手前でまとまった反応の方が、ショートボートにとっては乗りやすい波だったと思います。
いつも通り引き始めが無難な狙い目ですね。


【東浪見】
水曜日6/6の10時半頃、引き始めですが潮の多い時間帯です。
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ここも全体的な雰囲気は変わりなく、凪が続いて砂が手前に集まっている印象なので、最近のサイズに対してもミドルエリアにできるピークをメインに、対応できていたようです。
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ここ数週間は中央周辺のカレントも弱まり、地形の複雑さも解消され、胸サイズあればアウト寄りに残った地形に反応して、ミドルエリアにかけて距離を乗れるタイミングがありましたね。
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他と同じくインサイドエリアが広がって、スモールコンディションにも対応できていますが、一宮・サンライズよりも更に浅くなっている様子なので、力の弱い波質になりやすく、見た目では潮の少ない印象に思えそうです。
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右側を含めて、形があっても地形に伴ってブレイクがハッキリせず、全体的にはサイズ不足な雰囲気で、腹~胸サイズの頃よりも狙える波が極端に少なくなっていました。
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最近の腹以下のサイズに対しては、ミドルタイドを基準に上げ際や、引き始めからを狙うのが無難な状況で、潮が少なくなると、志田のようにカレントが目立ち、複雑にブレイクする波が増えていたようです。


【志田】
水曜日6/6の11時頃でした。潮は引きに向かって2時間くらいなので満タンに近い時間帯での地形チェックで、ここも変わりなく全体的にミドル~インサイドエリアに地形がまとまった状態で、堤防周辺を除いてはカレントも目立たず全体的に癖のない地形をキープしていました。
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胸サイズはアウト寄りでの反応があり、距離を乗れる波が安定していましたが、このエリアの中でも特に地形が浅いので、ウネリがないと、一宮~東浪見方面と比べてサイズが控えめな印象がありました。
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しかし、砂の集まった状態が続き、サイズの割に距離を乗れる反応があり、早めなブレイクですが、ショートボートには反発があって乗りやすい波質のようです。
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いつも通り、潮が干潮に近づくほどカレントが強まり複雑なブレイクが増えるので、ミドルタイド以上の上げ際や、引き始めからを狙う方が形のまとまった波がありそうです。


【太東】
6/6水曜日12時頃の様子から地形を判断します。潮は引きに向かいミドルタイドくらいの時間帯になりました。
他のポイントよりサイズが小さい日が多く、前半の東寄りのウネリが届いていた頃をピークに、ロングボード専用な波質ながらも楽しめていたと思います。
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地形は、これまでと変わりない様子なので、ピークは堤防から離れたアウト寄りをメインに、レフト方向にも乗れる状態となっていました。
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ここ数日はスネ~ヒザ程度のフラット寸前なウネリがなんとか残っているくらいですが、この日のように、ミドルタイドより潮の少ない時間帯にウネリのみでテイクオフできる波があり、意外や距離を乗れて楽しめていたようです。
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凪が続いて地形がハッキリしなくなり、ブレイクが易しくロングボード専用ながら、潮の時間帯で十分遊べるタイミングはありそうです。


【夷隅】
6/6水曜日の12時半頃、引きに向かいミドルタイドをすぎて潮の少ない時間帯になりました。
数週間サイズ不足な状態が続いて地形のハッキリしない印象です。
カレントと風の弱い、クリーンで理想的なコンディションとなっているものの、東ウネリが残っていた頃に、潮の少ない時間帯を狙って、やっとな状況となり、多少走れる程度のショアブレイクでなんとか練習できていたくらいです。
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波数が少なくピークも限られオススメはできませんでしたね。
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インサイドがメインになり、ミドル~アウト方面での反応はありませんが、ウネリの入り方ではシフトして形になっているので、胸~肩サイズになれば期待できると思います。
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しかし梅雨前線が影響して、サイズアップを予想するのが難しい時期なので、一宮~志田方面を基準にした方がよさそうです。


今回のポイント毎の地形レポートは以上になります。


さて、水温は、前回(5/31更新)から20℃になった日もあり、朝夕はフルスーツな雰囲気ながら、日中はシーガルで問題ない温かさとなっていました。


最後に、この先の波ですが、やはり梅雨前線の影響で、今のところまとまったウネリに期待できる様子はなく、風の変わりやすい状態に加え、基本的にオンショアでもサイズアップなしの風波コンディションになる可能性が高いと思うので、期待できるとすればフィリピン沖に発生した台風ですかね?

接近に伴って前線が活発になりつつ、北上させる状況になれば、オフショアがベースのコンディションになり、変化があるかもしれません。

水温が下がる可能性を含めて、南風だけではサイズアップに期待できませんが、雨風の気になる天気が増えながらも、台風が沖を通る理想のコースを進めば状況が変わると思います。

ただ、コース次第ではサーフィンどころではなくなる恐れもありますが、波のないうちに道具を万全の状態にしておきたいですね。


今回は以上です。
最後までお付き合い頂き、ありがとうございました!

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