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一宮エリア

2018-06-14 更新
皆さん、お疲れ様です!
波情報BCM「プロサーファー週間エリア概況」一宮エリア担当、太東の関田秀俊です。
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前回の更新(6/8)後は、スモールコンディションが続き、一宮~志田区間にかけても反応する地形が限られてしまい、混雑しやすく厳しい状態となっていました。

潮のタイミングで波質の変化はあったものの、ショアブレイクとしてのまとまりも悪く、潮の少ない時間帯にミドル~アウトの地形に反応しても、波が痩せて力がなくなり、基本的にはパフォーマンスボードでは、イマイチ楽しめない雰囲気がありました。

台風5号は理想に近いコースをたどりましたが、スタートが西寄りだったのと、発生時の規模が小さかったせいか?サイズアップが遅れ、通過後に急激に勢力が弱まって遠ざかり、期待していた台風コンディションよりも物足りない結果になっていたと思います。

ここ数週間の地形だと、頭以上のサイズに対して沖からハッキリと形に反応するピークがなく、潮が多いとボヨついて、少ないとワイドにブレイクしたりと、焦れったい波が目立っていました。

しかし、この地形に悪影響は少なく済んだので、ほとんどのポイントは、手前の深みも気にならない状態をキープできているようです。

ただ、木曜日(6/14)の朝の時点では、腹前後まで急激なサイズダウンとなっています。

それでは、各ポイント毎の地形レポートです!


【一宮】
6/13水曜日の9時頃、潮は引きに向かい干潮より少し前の時間帯での地形レポートです。
スモールコンディションの地形が残り、ミドル~インサイドの余計な深みも気にならない状態で、全体的には癖のない印象となっていましたが、アウト方面はピークがハッキリ形になる地形がないので、頭以上のサイズに対してはワイドなブレイクが目立っていたようです。
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癖のない雰囲気ながら、広い範囲で深さが一定で地形の特徴がないので、潮の変動に対して波質の変化はあっても、ブレイクする形がまとまる時間帯が限られ、難しいコンディションだったと思います。
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チビ堤防を含めて堤防周辺で、特に右側はアウト寄りに砂が集まって、これまでよりも反応しやすい状態になっていました。
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サイズが落ち着いても、ミドルタイドより潮の少ない時間帯や、潮の引き際で狙える雰囲気がありました。
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最近の全体的な印象では、潮が多くなるほど地形の特徴がなくなっていたので、アウトで反応するサイズが残っているうちは、潮の少ない時間帯からのチェックが有効だと思います。


【サンライズ】
6/13水曜日の10時半頃、干潮の1番潮の少ない時間帯でした。
ここ数週間のスモールサイズ用の地形に対しては、沖のピークがハッキリせず、ミドル~インサイドはワイドで複雑なコンディションとなっていました。
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中央の復活傾向だった地形を含めて、左右の堤防周辺では、一宮のようにアウトに地形が広がり、これまでよりも沖での反応がよくなりそうな様子です。
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しかし、今のところ決まった地形がないので、やはり潮が多くなると、ポイント全体が一定にボヨつく雰囲気があり、反応するサイズが残っていないと力の弱い波になってしまうのでは?
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この日の様子からは、潮がある方が形がまとまって比較的乗りやすいブレイクとなりつつも、右側の堤防方面は、ミドルタイドを基準とした時間でレギュラーの反応がよくなっていたと思います。
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引き始めが無難なタイミングですが、ウネリが残っていれば、上げ始めのボヨつく前もチャンスかもしれません。


【東浪見】
6/13水曜日の11時頃、上げ始めて間もなく、未だ潮の少ない時間帯でした。
カレントが強まり荒れた雰囲気は残っていたものの、右側を含めてこれまでの地形のバランスはキープできていたと思います。
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これまでスモールコンディションに対応できていた地形には、許容範囲を超えたサイズなので、アウトをメインに形としてまとまらない反応が目立ち、特に左側の遠浅な地形にとっては、潮が少なくなるほどホレたワイドなブレイクが多くなり、ミドルタイドを基準に潮の多い時間帯が無難な印象でした。
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右側に関しては、レギュラーの地形がハッキリしそうな様子で、サイズが残りカレントが働いているうちは、走れるブレイクが見つかるかもしれません。
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地形に特徴のない状態となっているので、今のところ確実にスムーズに距離を乗れるワケではなさそうですが。。。
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全体的にアウト寄りに地形が広がって、これまでの印象はリセットされていました。


【志田】
水曜日6/13の11時半頃でした。上げ始めて1時間くらいなので潮は少ない時間帯での地形チェックで、ここもカレントが強まり荒れた雰囲気となっていましたが、全体的な印象はこれまでと変わらず、ミドル~インサイドに砂の集まった、他よりも浅い地形となっています。
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ここ数週間の小波用の地形は今回で形がリセットされ、ウネリが大きくカレントに影響された反応で、まとまりなくアウトからワイドにブレイクする波が目立っていました。
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サンライズや東浪見と同じく、中央の沖に出るカレントの影響でピークができれば面白そうですが、左右の堤防アウトは、沖に広がった地形のスケールが広いので、今のところこの日のサイズに合ったピークはありませんでした。
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サイズの落ち着き待ちか、波に対して地形がワイドなので、上げ際のミドルタイドを基準に狙うか、引き始め等の無難な波質を探した方がよさそうです。


【太東】
6/13水曜日の12時頃の様子から地形を判断します。潮は上げに向かいミドルタイドとの間頃です。
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これまでの堤防から離れたレギュラーで安定した地形は、雰囲気を残していましたが、今回のサイズアップで志田方面からのカレントが強まってしまい、引き続きサイズに関係なくアウトがメインとなった状態となっていました。
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堤防際のコンパクトな地形にも期待がありましたが、全体的にアウト寄りな地形で、スケールが広くなっているので、特に際立っている印象はなく、ワイドに反応する波が多かったと思います。
しかし、再びサイズが物足りなくなっても、ロングボードなら楽しめる状況に期待できそうです。
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胸以上のサイズに対しては、ミドルより潮が多いタイミングが基準になるかもしれませんが、それ以下サイズの場合もフラットでなければ、引いている時間帯を狙って反応がありそうでしたよ。


【夷隅】
水曜日6/13の13時頃、潮は上げに向かいミドルタイド寸前の時間帯でしたが、地形は手前に集まる傾向で、ミドルからアウトでの反応がハッキリしない状態でしたが、カレントも働いて、ミドルエリアで形としてはまとまりのいいブレイクが出現しました。
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これまで手前に砂が集まった雰囲気だったので、ショアブレイクとして力のある波質ではありましたが、ウネリの向きや風等の条件が合えば、ピークからインサイドにかけて癖のないスムーズに乗れる波が見つかりそうです。
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北ウネリの最低胸~肩サイズが必要な様子なので、この先の期待は薄いものの、近いサイズがあれば、干潮に向かう時間帯にチャンスがあると思います。


今回のポイント毎の地形レポートは以上になります。


さて、水温は18℃前後なので、天気次第では朝夕と日中で、フルスーツとシーガルの併用がいいと思います。


最後に、この先の波に関しては、台風通過後のオフショアもなく、北からの高気圧が強まり前線が南下してセットとなった低気圧が週末(6/16・17)にかけて通過する雰囲気からは、前回からの繰り返しのような状態になると思うので、北東コンディションのまとまりのない波が増えてしまいそうですね。。。

このエリアのほとんどは、今のところミドルから手前のまとまった地形をキープできていますが、北東コンディションでカレントが強まってクローズ気味なサイズになると、急激に癖のある状態になってしまうかもしれません。
ただ、アウトの地形も広がっているので、ジワジワと形にまとまれば、肩~頭サイズ対応で地形が仕上がる可能性は有るかも知れません。

次の台風予報を含め、低気圧の通過が連発してウネリのあるコンディションが続くと、総合的に悪化するおそれアリですが。。。

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