2018-06-21 更新
皆さん、お疲れ様です!
波情報BCM「プロサーファー週間エリア概況」一宮エリア担当、太東の関田秀俊です。

前回(6/14)の更新後は、ほとんどの日が北系のオンショアとなり、このエリアは胸前後のサイズの場合、潮の多い時間帯でボヨついてしまい、引きに向かい始めてからは、カレントが目立ち波のまとまりが悪く、狙うタイミングが定まらない状態となっていました。
頭前後のサイズになると、満タンに近い時間帯になんとなく形になっていたものの、そのタイミング以外は基本的にアウトがメインとなったハードな状態で、人気がなかったようです。
風が止んでコンディションが落ち着いていた日は、このエリアでも潮の様子を窺いながら、ポイントを選んでサーフィンできていましたが。
それでは、各ポイント毎の
地形レポートです!
【一宮】6/19火曜日の16時頃、上げ始めたばかりで潮の少ないタイミングでの地形レポートですが、地形にとって物足りない雰囲気ながらも、ここ数日オーバーヘッドサイズが続き、中級者以上のサーファーには、潮の多い時間帯を狙って練習できる状態を保っていたようです。

しかし、サイズアップにともなって堤防周辺や、ミドルエリアはこれまでよりもカレントの目立っている様子で、流れの強い所は周りよりも深い地形になっている雰囲気があり、潮の満タンに近い時間帯で中間のセクションがボヨついてしまい、スムーズに乗れる波が少くなっていました。

ミドルタイドを基準に上げ際や、引きの時間帯が無難な狙い目ですが、頭前後までのサイズの場合は、多少潮が少ないくらいの方が波質は乗りやすいかもしれません。

形としては、なんとなくですが、アウトの地形が広がっているので、サイズが下がっても潮のタイミングで沖のピークから距離を狙えそうでした。
【サンライズ】6/19火曜日の17時頃、潮は上げに向かいミドルタイドとの間くらいの時間帯です。

ここ数日のサイズアップの影響で、堤防や中央エリア周辺をメインにアウトに出るカレントが強まっている印象なので、潮の引きに向かう時間帯や、干潮に近いタイミングでは特にまとまりに欠けるブレイクながら、頭前後のサイズでこの日のような風の弱い場合は、ミドルタイドを基準に練習できていたようです。

カレントが働いている所では、周りよりも深い雰囲気があり、潮が満タンに近づくほど一宮のように、中間のセクションがボヨついてスムーズさに欠けてしまっていた印象です。

全体的にアウトでの反応が頻繁なサイズとなり、地形もこれまでより沖に広がってハードな様子ではありますが、潮が上げに向ってからは形がまとまり始めていたので、頭前後までのサイズならここも潮の少ないタイミングから狙えたかもしれませんね。

スモールコンディションにも潮の時間帯で対応できそですが、最近の様子からはインサイドやミドルエリアでリフォームする地形がないので、風次第ながらアウトでの反応が頻繁なサイズのうちが楽しめると思います。
【東浪見】6/19火曜日の18時頃、潮は上げに向かいミドルタイド寸前でしたが、胸肩サイズで形としてはまとまっている印象ではありましたが、台風崩れの低気圧の影響で、ここ数日はオーバーヘッドとなり、アウトの地形で頻繁に反応し形になるピークはあるものの、ハードな状態になっていました。

クローズではないものの、サイズアップにともなって堤防や中央周辺では沖に出るカレントが強まってしまい、全体的にこれまでよりもアウトの地形が広がっている雰囲気ですが、一宮やサンライズ同様に右側のレギュラーの地形にとって、うまく働いてくれれば、形のハッキリした距離を乗れる地形になる可能性があると思います。

サイズが下がるにつれボヨつきやすくなるかもしれませんが、潮の引きに向かう時間帯など、タイミングによっては対応できる狙い目がありそうです。

左側半分にかけても、志田のように他と比べて比較的浅い地形をキープしているので、力のある波質で最近は干潮に近いタイミングを除けば、1日中長く練習できる地形となっていました。
ここからは、水曜日6/20の地形チェックレポートとなります。
【志田】引きに切り替わり満タンに近い時間帯でした。このエリアの中では比較的インサイド~ミドルにかけて砂の集まった印象となっていますが、クローズではないものの、ここ数日のサイズアップでカレントが強まり、左右の堤防をメインにアウトの地形が広がった雰囲気になりました。

最近のサイズに対しては、ミドル~アウトでの反応が頻繁で、潮の多い時間帯でもハードなコンディションながら、沖が白くなっている時の時化と比べると地形をたもてていて、インサイドまで形になる波もあり、落ち着き始めたら中~上級者向けで狙えるようになりそうでした。

胸前後までのサイズがあれば、ミドル~アウトの地形を使えると思うので、波が残っているうちに、潮の上げるタイミングを狙っておきたいですね。

同じサイズに対して、他よりも力のある波質で走り重視な波になりそうです。
【太東】6/20水曜日の11時頃の様子から地形を判断します。潮は引き始めでまだ潮の多い時間帯でした。

これまでの地形の雰囲気が残りつつも、サイズアップの影響でアウトがメインとなったコンディションとなって、特に引きに向かい潮の少ないタイミングで、沖が遠くピークからワイドな波が多くなっていました。

この時のような潮の多い時間帯に、レギュラーの形になって狙える波になっていましたが、サイズが落ち着き始めてからは、引き始めやミドルタイドを基準に、ハッキリと反応する波があると思います。

変わらず普段よりも堤防から離れてアウトの地形があるので、サイズが落ち着いてもワイドになりやすい様子でしたが、カレントが働いて堤防際のピークがハッキリすれば、コンパクトな地形の仕上がりになる可能性はアリです。

ボディーボードを含め、ロングやショート等、ジャンルの違うビギナーの方同士のトラブルに気をつけて下さいね。
【夷隅】水曜日6/20の12時頃、潮は引きに向かいミドルタイドとの間くらいです。

風の条件等、天気の荒れた雰囲気となってイマイチな日が多くなっていましたが、日曜日(6/17)に限っては東風が弱まり、日中をメインに肩~頭サイズの整った波で遊べていましたよ。

ウネリがヨレやすく波は選ばないといけないものの、余計なカレントがなく形としては乗りやすい波があったと思います。

しかしここに関しても、ここ数日のサイズアップの影響で、この時のような潮の多いタイミングでもアウトからのブレイクが目立ち、特に深みはないようですが、ミドル~インサイドの地形がカレントによって荒れた印象です。

他と同じように、ウネリが落ち着き傾向に向かえば、地形がハッキリして潮の引きに向かう時間帯で癖のない波質になるかもしれませんね。
条件次第でチェックする価値はありそうです。
今回のポイント毎の
地形レポートは以上になります。
さて、
水温は変わらず18~19℃なので、シーガルやロンスプが丁度良さそうですが、オンショアのような外気が涼しい場合は、3×2・2×2といったフルスーツが役に立つと思います。
また、
この先の波に関しては、前線が南に位置しているので基本的には北~東のオンショアとなりそうですが、1日の中でも朝夕のような風が弱まるタイミングに、波を探し易くなる時間帯があり、サイズをキープする意味では、むしろ都合がいいのかも知れません。
しかし、前線が途切れる可能性を含めて、週末(6/23・24)に南風のオフショアになる予報もあり、この先のウネリは弱まる傾向が予想されますが、このエリアは全体的にアウトの地形が広がり、胸以上のサイズがあれば、潮のタイミングに合わせてミドルから沖のピークを使えそうなので、できるだけウネリが残っているうちに楽しんでおきたいですね。
胸以下のスモールコンディションに対しては、ミドルから手前の荒れた地形に影響され、複雑でハッキリしない反応になってしまうかも知れませんので。。。
今回は以上です。
最後までお付き合い頂き、ありがとうございました!
それでは、また来週レポートをお届けします。
*****
レポート一覧へ*****