2018-06-28 更新
皆さん、お疲れ様です!
波情報BCM「プロサーファー週間エリア概況」一宮エリア担当、太東の関田秀俊です。

前回(6/21)の更新後は、6/22金曜日までの胸前後のサイズが残るコンディションに対しては、全体的にミドル~アウトの地形をメインに手前まで距離を乗れる波がありました。
また、カレントがすぐに弱まって地形は癖のない雰囲気に戻り、小波用としても狙えそうな状態だったので、6/23土曜日の急激なサイズダウンでも、一宮~サンライズの手前では潮の上げに向かう時間帯で形のまとまったショアブレイクや、志田周辺の走り重視な波質など、サイズのわりに練習できる波がありました。
ただ、それ以降の膝前後のサイズになると、このエリアは波の反応が乏しかったですが、サーフィンデビューのビギナーの方(テイクオフの練習)にとっては安心できるコンディションだったのかもしれませんね。
それでは、各ポイント毎の
地形レポートです!
【一宮】6/26火曜日の15時半頃、潮は上げに向かい満タン寸前の時間帯です。

前回(6/21)以降特に荒れた雰囲気は残らず、腹~胸以上のサイズでポイントを広く使えて距離を乗れていましたが、日曜日(6/24)以降は膝~腰コンディションが続いていました。

これまでピークができていたミドルからアウトの地形に対してはサイズ不足でほとんど反応がなく、インサイドの地形がメインになっている状態です。

潮の少ない時間帯で比較的距離を乗れそうな印象ながら、力の弱い波質で素早いブレイクが目立っていたので、どちらかと言うとミドルタイドより潮の多い時間帯を狙って手前にまとまってブレイクする波の方が乗りやすいのかと思います。
【サンライズ】6/26(火)16時半頃、潮は上げに向かい満タンの潮止まりでの地形レポートです。

ここも、胸サイズが残るコンディションに対しては左右の堤防周辺や中央右寄りの地形で形が安定し、このエリアでも基準となるコンディションで人気がありましたが、日曜日(6/24)からの膝~腰メインのサイズに対しては、アウト寄りの反応は潮の少ない時間帯に限られてしまいました。

この頃は広く反応している雰囲気ながら波が痩せて滑れるフェイスがまとまらず力の弱い波になってしまう傾向で、波質の変化も激しく潮とのタイミングを合わせるのが難しいコンディションだったようです。

波数は減少するものの、上げに向かう方が無難で、一宮と同じくミドルタイドより潮が多い時間帯を狙って、まとまったショアブレイク気味な波で練習した方が距離は短くても乗りやすいかもしれません。
【東浪見】火曜日6/26の17時半頃、引きに始めの満タンに近い時間帯です。

ここに関しても、腹~胸コンディションまでは意外や見た目よりも遊べる波ではありましたが、ここ数日のMAX腰サイズになってしまうと中間のセクションでの反応が悪くなってしまいました。

干潮に近い時間帯でミドル~アウトの地形が使えるものの、右側では浅い地形に対して形がまとまらず素早いブレイクが目立ち、中央寄りでは途中ブレイクが途切れてしまう波もありました。

サイズを狙うワケではありせんが、最近のスモールコンディションに対しては、ミドルタイドを基準に潮が上げに向かうタイミングをチェックしてサイズにとってブレイクする形があっていた印象です。
ここからは、水曜日6/27の地形チェックレポートとなります。
【志田】16時頃でした。潮は満タン寸前に近い時間帯で、荒れた様子は無かったものの、膝前後までサイズが下がっていた。

潮の多い時間帯を狙っても、インサイドがこのサイズにとって深い為に使える地形が狭く、ショルダーの短い波が目立っていました。

なお、先週(6/21・22)の胸サイズが残るコンディションに対しては、ミドル~アウトまで砂の集まった浅い地形をメインに走り重視なブレイクとなり、右側のレギュラーや中央周辺に安定して形になるピークが出現していたので、ホレた難しい波質ながら中~上級者向けの遊べる波がありました。

腹サイズのコンディションでもミドルエリアで形になる反応があって、見た目よりも距離を乗れる波でしたが、上げに向かうミドルタイドを基準に狙える時間が短く限定されていた印象です。

最低でも腰~腹サイズになるまでは待機な様子となっています。
【太東】6/27水曜日17時頃の様子から地形を判断します。潮は満タンで止まっているタイミングです。

土曜日(6/23)のサイズダウンからは、ほぼフラットな状態が続き、潮のタイミングに関係なくロングボードを使っても波数が少なく残念な雰囲気でした。

前回(6/21)の更新後も、アウトをメインに広範囲に砂が集まり距離を乗れる状態ではありましたが、肩以上のサイズに対してはアウトからのトロ早いブレイクとなり、インサイドはまとまりに欠ける荒れた印象になっていましたが、胸前後の落ち着いたサイズで潮が上げに向かう時間帯をメインに、堤防横のレギュラーが安定し、インサイドセクションまでショートボードにとっても遊べるコンディションになっていました。

また、ミドルエリアを中心に膝~腰の波が反応する地形は残っていると思うので、今のところサイズアップに期待して待機な状況です。
【夷隅】6/27水曜日の17時半頃、潮は満タンから引き始める頃の時間帯になりました。

週末(6/23・24)以降、サイズ不足な状態に変わり、潮の少ない時間帯に関しても反応がなく、条件的にも南東~南寄りの風が強く、ここに適したコンディションにはならなかったと思います。

前回(6/21)の更新後は、ミドルエリアをメインに頭前後のサイズに対応できる地形をキープし、胸前後の波に対しても、潮の少ない時間帯を狙ってショアブレイク気味な波質で形にまとまったブレイクとなっていました。

凪が続き地形は癖のない様子ですが、穏やかなカレントの目立たない雰囲気が続いているので、次回のサイズアップ時はこれまでよりもハッキリとした反応ではなく、ピークの位置も不規則になる可能性がありそうです。

ミドル~インサイドにかけても目立った深みはないので地形の状況では期待できそうです。
今回のポイント毎の
地形レポートは以上になります。
さて、
水温は、火~水曜日(6/26・27)で強まった南風の影響か、前回の20℃近い頃と比べると最近の18℃は冷たく感じているので、シーガルで問題ないかもしれませんが、3×3㎜や3×2㎜のフルスーツが無難そうです。
最後に、
この先の波ですが、今のところサイズアップを望めるような様子がなく、しばらくはフラット寸前か膝~腰サイズが続きそうな雰囲気です。
南海上の高気圧が強まって前線を押し上げているのでオフショア予想に加え、きっかけがあればウネリが素直に届く可能性はありますが、今の勢力と気圧配置では期待は薄いと思います。
今のところサイズ待ちですが、多少でも練習になる波がある場合は、ミドルタイドを基準に満タンに向かって潮が上げる時間帯がショートボードにとって無難な狙い目となりそうです。
潮が少なくなるほど波のボリュームはなくなりますが、引き始めの潮の多い頃なら、形にまとまった手前のブレイクを狙えると思います。
今回は以上です。
最後までお付き合い頂き、ありがとうございました!
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