2018-07-05 更新
皆さん、お疲れ様です!
波情報BCM「プロサーファー週間エリア概況」一宮エリア担当、太東の関田秀俊です。

前回(6/28)更新後は年間でも滅多にない膝サイズが続き、潮の動いている時でも波数が少なく、1日を通して見た目フラットな印象でしたね。
しかし、エリア全域の地形が手前に砂の集まる傾向となり、インサイドは余計な深みなど癖のない地形に仕上がっていたので、7/2(月)以降の腰~腹サイズには素直に反応し、形もまとまった小波用の地形が安定していましたし、胸近いサイズなら、アウト寄りにピークができ、厚めながらも易しい波質で距離を乗れていたようです。
一宮やサンライズにこのエリアの基準となる波があって、潮がミドルタイドをすぎた頃から引き始めの時間帯にかけては、サイズ/波質/波数等の条件が無難だったと思います。
それでは、各ポイント毎の
地形レポートです!
【一宮】7/4水曜日の8時半頃、潮は満タンから引きに切り替わったくらいの時間帯での地形レポートです。
前回(6/28更新)以降は7/1(日)にかけてフラットに近い状態が続きましたが、ここ数日(7/3・4)はMAXで腹~胸近いサイズのコンディションとなっています。

ミドルタイドより潮の多い時間帯は、手前に集まったウネリがまとまった形で反応していて、腰~腹サイズに対してはインサイドがメインな様子でしたが、胸以上のサイズになると、このタイミングでもミドルエリアでピークができる波がありました。

落ち着いたコンディションが長く続き、カレントも弱いので、インサイドに砂が集まって癖のない地形をキープしています。

潮の少ないタイミングに関しても狙える状態ながら、アウトの地形は今のところ形がハッキリしていないので、比較すると潮の多い時間帯の方が波質は良さそうでした。

ピークの位置や地形の雰囲気は、これまでと変わりない印象で、サイズアップしても頭サイズまでは形としてフェイスをキープしたブレイクがあると思いますが、それ以上になるとトロ速いワイドな波になる可能性がありそうです。
【サンライズ】7/4水曜日の9時頃、引き始めて1時間くらいで潮の多い時間帯でした。

これまでと大きく変わった様子はなく、中央からやや右寄りの地形をメインに左側の堤防周辺など、ここ数日(7/2・3・4)の腰~腹サイズには対応できる状態となっていました。

ミドルタイドより潮の多い時間帯でインサイド寸前のセクションでブレイクが鈍くなっていましたが、いつもよりカレントも目立たず、地形的には全体的に癖のない印象となっていました。

スモールコンディションが続き、手前に砂が集まっている傾向なので、インサイドをメインに形がまとまって乗りやすそうな波質となり、このエリアの中では距離を乗れていたようです。

胸サイズからは同じ地形に対してもミドルエリアからの反応があり、地形のスケールを越えたサイズになるとトロ速くショルダーの短いブレイクなってしまうかもしれません。
【東浪見】7/4水曜日の10時頃、潮は引きに向かい満タンとミドルタイドの中間くらいの時間帯でした。
手前に砂が集まっている傾向ではあるので、ミドル~アウト寄りでの反応は形となってもフェイスの厚いブレイクが目立っているようです。

潮の少ない時間帯でロングボードを使って右側のブレイクが遊べそうでした。

メインは中央から左側の浅い地形なので、他と比べてややアウトからのピークとなっていましたが、6月と比べて小波に対応できる地形が狭く限られている印象があり、波質としては見た目より複雑なブレイクになっているかもしれません。

狙い目は、波のまとまりが良いミドルタイドより潮の多い時間で、引きのタイミングに関しては、干潮に近くなるほど波が痩せて力が弱まってしまうので、やはり潮が残っているタイミングまでがよさそうです。

左側は腰~腹サイズに対してもアウト寄りでの反応があり、中央周辺のように他よりもカレントの深みが残る場所もあるので、サイズが上がっても右側を含めてアウトから形になるピークができそうな様子です。
【志田】水曜日7/4の10時半頃でした。潮は引きに向かい満タンからミドルタイドに近い時間帯での地形チェックで、右側半分のレギュラーをメインに落ち着いた状態が続いていました。

アウトの地形は残っているものの、形はこれまでよりもハッキリしない様子となっています。

他のポイントより浅い地形なので、やはりミドルタイドより潮の多い時間帯で形のまとまった比較的乗りやすい波になるため、腰~腹サイズのわりに距離を乗れる状態をキープし癖のないブレイクがありました。

左側に関してもレフトをメインに地形はあり、潮の上げに向かうタイミングをメインに狙って遊べる波が見つかりそうですが、腹~胸サイズからのスタートになりそうでした。

ミドルタイドより潮の少ない時間帯は反応が良くなっても、波が痩せて素早いブレイクに変わるので、干潮に近いタイミングは避けた方がいいと思います。
【太東】7/4水曜日の11時半頃の様子から地形を判断します。潮は引きに向かいミドルタイドをすぎたくらいです。

前回(6/28)更新から7/1(日)まではフラットな状態で、潮のタイミングに関係なく狙える波が見当たらない様子でしたが、7/2(月)からは膝サイズながらロングボードを使ってサーフィン可能となりました。

他よりもサイズの小さいポイントなので、地形は残っていてもミドル~インサイドがメインになり、ミドルタイドより潮の少ない時間帯を狙ってロングボード限定でなんとかできている程度です。

最近のサイズに対して使える地形が手前なのでブレイクの速い波が目立ちましたが、腰~腹以上のミドル~アウトで反応するサイズがあれば、横から距離を望めてビギナーにとっても楽しめる形で反応する波が見つかると思います。。
【夷隅】水曜日7/4の12時頃、潮は引きに向かいミドルタイドと干潮の中間くらいの時間帯でしたが、ここも前回(6/28)更新から7/1(日)まではサーフィンするには厳しいサイズが続きましたが、7/2(月)からはフェイスのヨレやすいコンディションながらも腹前後のサイズが反応していました。

カレントの目立たない印象なのでアウト方面は形のハッキリしない雰囲気ではありますが、全体的にはこれまでと変わらずミドル~インサイドにまとまった状態で癖のない反応となりそうです。

No.1~2をメインに普段よりも小波に対応できる地形が残り、腹~胸サイズでのサーフィンも可能な様子なので、この時のようなミドルタイドより潮の少ない時間帯を狙って練習できる波が見つかるかもしれません。

一宮方面は潮が少ないと様子が悪くなりますが、ここは狙うタイミングが違うので空いた時間でチェックできそうですね。風などの条件が合いにくいポイントながら穴場となる可能性もありそうです。
今回のポイント毎の
地形レポートは以上になります。
さて、
水温は15℃しかなく、先週から強まっている南風の影響か前回からも下がり傾向なので、外気に関係なくフルスーツな状況です。シーガルやロンスプの準備があっても出番は少ないかもしれません。
最後に、
この先の波に関しては、前線の影響を受けて南風が強まってしまうと今のウネリがリセットされ、南の風波の場合は横からのウネリなので地形に対してはこれまでと違う形に反応して、手前にまとまった地形があっても風にあおられた力の弱い波質になってしまうかもしれません。
天気が回復するタイミングで風の弱まる予報があり、7/8(日)~7/9(月)頃に狙い目になるコンディションがありそうですが、今のところまとまったウネリが届くきっかけはなさそうです。
また、台風8号の今出ている予報のコースより、勢力やコースの変化があれば多少の南ウネリが届く可能性はあっても、このエリアにとっては期待の薄い状況です。
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