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一宮エリア

2018-07-19 更新
皆さん、お疲れ様です!
波情報BCM「プロサーファー週間エリア概況」一宮エリア担当、太東の関田秀俊です。
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前回(7/12)更新後も予想以上のウネリが残り、週末(7/14・15)にかけては腹~胸セットで肩近い波が届き、朝夕の時間帯をメインにクリーンなフェイスを滑れていたようです。

このサイズの頃は潮の多い時間帯でも、ミドル~アウトの地形を使えていたので波の形と距離を楽しめるブレイクとなっていましたが、ワンサイズ下がった月~水曜日(7/16~18)のようなサイズに対しては中途半端な反応に変わり、潮のタイミングで波質も変化して形のまとまっている時間帯が限られていた様子でした。

しかしながら、太東・夷隅のようなサイズに影響されやすいポイントを除いて、このエリアは全体的にインサイド~ミドルに地形が安定しているので、物足りないサイズながら対応できていたと思います。

それでは、各ポイント毎の地形レポートです!

【一宮】
7/18水曜日の8時頃、満タンで潮は止まっている時間帯です。
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オフショアでカレントも弱く、大きく地形に影響するようなコンディションではありませんでしたが、ビーチに砂が集まっている印象となり、手前の地形に関しては癖のないショアブレイクを狙える状態ながら、最近のサイズに対してはアウト寄りでの反応が鈍く、地形の形も崩れてハッキリしていない様子です。
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海水浴場内を含めて、全体的にインサイドの地形はまとまっていて、潮の多い時間帯の手前にまとまる波を狙うのが無難な雰囲気でしたが、胸近いサイズからは、潮が少なくなると反応するミドル~アウトのブレイクを乗れるようになっていました。
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干潮に近くなるほど、波のまとまりが悪く、力の弱い印象になるようなので、ミドルタイドより潮の多いタイミングを基準にするのがよさそうです。
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上げよりも引きに向かうタイミングの方が比較的乗りやすい波質かもしれません。

【サンライズ】
7/18(水)の9時頃、引き始めの潮の多い時間帯での地形レポートです。
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ここも前回(7/12更新)から特に地形に影響するような様子はありませんでしたが、インサイドに関しては普段よりも癖のないまとまった状態をキープしているものの、カレントが弱まっているのでミドル~アウトの地形は形がハッキリせず、1日を通してダラダラしたブレイクが多くなっていたようです。
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しかしながら、今週(7/16W)からのサイズに対しても、このエリアの中では地形を広く使えていて、左側半分でのブレイクが頻繁になっている印象となり、サイズの雰囲気や乗れる距離の感じでは、基準になるポイントかもしれません。
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地形が広く浅い分、潮が少なくなるほど力のない波質になり、このタイミングで余計なカレントが発生すると、まとまりのない反応が目立ってしまうようですが、ここもミドルタイドより潮が多い時間を狙って比較的形のいい波が見つかるかもしれません。
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これまでメインになっていた右側に関してはサイズ不足な雰囲気となって波数が控え目になっていました。

【東浪見】
水曜日7/18の10時頃、潮は引きに向かい満タンとミドルタイドの中間くらいの時間帯です。
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全体的にインサイドまで平らな地形がまとまり小波用として安定している印象で、最近のウネリに対しては右側での反応が控え目になり、ここは中央周辺をメインに左側半分の方が比較的波数があったようですね。
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全体では、インサイドに地形が広がっているので、潮が多い時間帯を狙っても手前でショアブレイクとしてはまとまらず、距離を乗れてもミドルエリアでピークとなってダラダラしたブレイクが目立っていたので、狙い目ではミドル~アウトの地形を使えて形のまとまっているタイミングと反応するサイズが必要かもしれません。
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最近の様子からは、引き始めからミドルタイドまでを基準に形と波質が無難なタイミングとなっていて、サイズ的にもこのエリアが腹前後のサイズがあれば遊べる波が見つかりそうです。
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干潮に近い時間帯で右側のレギュラーがビギナー用の反応があるものの、中央から左側では余計なカレントが働いて複雑なブレイクが増えるので、潮のタイミングでポイントの使い方が変わりそうな為、ボヨつきは気になりますが、上げに向かうタイミングでカレントの弱いクリーンなコンディションに期待できるかもしれません。

【志田】
水曜日7/18の11時頃でした。潮は引きに向かい満タンからミドルタイドに近い時間帯での地形チェックで、一宮~東浪見より若干サイズの小さい状態となっていました。
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地形に関しては手前に砂が集まっている傾向で、全体的にミドル~インサイドにメインの地形がまとまっている状態をキープし、最近の腹前後のサイズにとっても距離を乗れて十分対応できていたと思います。
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しかしながら、カレントが働かず地形が崩れている雰囲気があり、ピークはこれまで通りでも前回と比べてブレイクの早い波が多くなっていたので、走り重視な波質となっていた様子です。
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狙い目では最近の地形に対して、上げに向かう時間帯をメインに、ミドルタイドより潮の多いタイミングに限られるかもしれません。
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引き始めからは、一気に様子が変わりってカレントに影響された反応となってしまうので、多少ボヨついたフェイスになる可能性はありますが、満タンに近い時間帯を狙っても波の形は無難なようでした。

【太東】
7/18水曜日の11時半頃の様子から地形を判断します。潮は引きに向かいミドルタイドをすぎたくらいです。
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前回(7/12更新)直後はショートボードを使えるサイズが残っていましたが、日曜日(7/15)の海開き以降は落ち着き傾向になって、ここ数日はロングボード専用なコンディションが続いていました。
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カレントはほとんどなく、地形にとっても影響のないコンディションなので、堤防周辺を中心として広い範囲に砂が集まり、これまで通りワイドなピークながらレギュラーの地形をキープできていると思います。
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最近のサイズに対しては潮の少ない時間帯でミドル~インサイドでの反応があるので、海水浴場の時間外からの夕方の時間でロングボードを使って遊べていたようです。
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海水浴場の外のエリアに関しても志田方面までミドル~インサイドに集中した地形があるので、潮の少ない時間帯でのビギナー向けな易しい波や志田と同じ狙い目でショートボードにとっても練習できるピークがあると思いますよ。

【夷隅】
7/18水曜日の12時頃、潮は引きに向かいミドルタイドと干潮の中間くらいの時間帯になりました。
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前回(7/12更新)頃のサイズに対しては狙える反応があったものの、今週(7/16W)からはサイズが足りずに時間帯に関係なくインサイド寸前のショアブレイクに限られた状況となっていました。
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ここも手前に砂の集まる傾向ながら、余計な深みはなく癖のない状態で、No.2~3にかけては、これまでよりも手前でまとまるピークが出現しそうな雰囲気です。
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他のポイントと同様にピークの地形がハッキリしなくなっているので、サイズが足りないとビギナーにとって波を見つけるのが難しいかもしれませんが、No.1に限り地形の広い印象となっているので、ここ数日はこの時のようなタイミングで練習できる波が残っていたようですね。
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しかしながら、最近のコンディションからは一宮~志田方面の方が無難な波を探しやすいと思います。

今回のポイント毎の地形レポートは以上になります。


さて、水温は、前回(7/12更新)から東寄りの風が続いていた頃は、20℃の潮が入り一時海パンで問題ない状態になりましたが、今週(7/16W)からは南~南西の風に変わって再び16~17℃まで下がしまい、シーガルやフルスーツがあっていいくらいの冷たさとなっていました。


最後に、この先の波ですが、予報からはオフショアが続いて整ったコンディションとなり、日本の南ではいつでも台風が発生する可能性はあるものの、進路予想からは今回も期待できる雰囲気ではなく、サイズ的にはキープか下がっても今のところ上がる事はないのでは?

ここ数週間の様子からは、やはり東寄りの風が吹くタイミングで胸前後のサイズになる可能性が高く、水温も上昇傾向だったので狙い目としてはひとつの基準になるかもしれません。

木曜日(7/19)の時点でも、南風が続いていながら、腰~腹・胸のサイズをキープしているので、いきなりフラットになることはなさそうです。

また、各ポイントでこれまでよりも地形のハッキリしていない雰囲気な為、ブレイクが複雑になる波が増えた印象ですが、この先は潮の動きも小さくなるので、反応が悪くなっても、波に対する影響も少なくなると思います。

今回は以上です。
最後までお付き合い頂き、ありがとうございました!

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