「A-frame 10th Anniversary③」
2009-12-14 更新
昨晩のパーティの疲れもよそに、朝早くから目を覚ました。僕は旅に出ると、興奮してあまり寝ることが出来ない。仕舞いには疲れが溜まり、熱を出すこともしょっちゅうなのだ。今回はそうならないようにと思っても、波が気になって寝ていることが出来ない...。
部屋のバルコニーから、メインポイントの波をチェックすると、昨日よりは若干落ち着いているが、まだバンプが残っている。他のメンバーが目を覚ましたのを確認して、車で40分ほど離れた「Galle」の町外れにあるクローズンバーグというビーチブレイクに向かった。
ここは普段あまりサーフされることが無い場所だが、ヒッカドゥワや他のポイントが風を受けてジャンクな時でも、大きな入り江が風をシャットアウトしてくれるので面が良い。
この日も肩サイズの切れた波が綺麗にブレイクしていた。
また、ここも休憩可能なレストランがポイントの目の前にあるので、サーフ&レストを繰り返せる。
2時間ほど貸し切りでサーフィンを楽しんだ。
僕らが波乗りをしている間に、別のチームは近くにある「Galle Fort」というオランダが統治していた時代に作られた砦(世界遺産)を観光したり、洋服が破格値で買えるアウトレットなどで買い物を楽しんでいた。
スリランカには有名ブランドの工場が多いので、意外と掘り出し物などが見つかるらしい。
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午後にヒッカドゥワへ戻って波をチェックすると、朝のバンプが大分小さくなり、面が良くなっている。2時間ほど待つと、更に面が良くなり、ようやく本来の姿に近いコンディションになっていた。
サイズは頭オーバー。波数は多めだが、選べば良い波がある。レフトもライトも乗れるまさに『A-frame』の波だ!
ビーチブレイクも良いが、やっぱりヒッカドゥワに来たらリーフのファンブレイクに乗りたい。
僕たちは暗くなるまでサーフィンを楽しんだ。
翌日も同じような状況が続いた。掘れた波は少なかったが、朝から夕方まで波乗り三昧で幸せだった。
暗くなると、一緒に来た仲間達を誘って「TukTuk」という三輪車で少し山の方へ向かった。5分も走るとライスフィールド(田んぼ)に到着。
あちこちに蛍が飛んでいる。それも1匹や2匹ではない、沢山の蛍だ。この日は100匹程度だったが、多い時には数千もの蛍が飛び交っている。スリランカは蛍だけでは無く、本当に多くの動植物が暮らしている。両生類などは、現在もまだまだ新種が発見されるそうだ。
一緒に来た女の子達は、目をうっとりしながら「ロマンチックだわぁ?」と横で喜んでいた(隣が既婚者の僕じゃ台無しだけどね...)。宿に帰るとローカル達と今回の旅の最大イベント『A-frame10周年サーフコンペティション』の打ち合わせをした。
僕はジャッジの任務を与えられたが、僅か6日間の滞在で良い波を1日中ただ眺めているだけなんて耐えられない...。
「チームJapan」と称して、いつも日本で一緒にサーフするメンバーとエントリーすることにした。
翌朝はビーチの騒々しさで目を覚ます。時計はすでに8:00過ぎ。僕は歯も磨かずに慌ててメインポイントのジャッジスタンドに走った...。
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次回のOne Earthはト『A-frame10周年サーフコンペティション』の話を中心にお伝えします!
お楽しみに!
★BCMワンポイントアドバイス★
サーフショップ「A-frame」の由来となったヒッカドゥワ・メインポイントは、レフト・ライト共にあり、比較的メローな波質。ゲストハウスが目の前にあることもあり、コンディションが決まればビジターやローカルで常に賑わっています。
日本の海の混雑に比べれば大したことはありませんが、海外に来てまで混雑した海でサーフィンしたくない人は、メインポイントから南下すれば仲間だけで貸切り!なんてことも夢ではありません。