2018-08-09 更新
皆さん、お疲れ様です!
波情報BCM「プロサーファー週間エリア概況」一宮エリア担当、太東の関田秀俊です。

前回(8/2)更新後は、金曜日(8/3)までの腹~胸・肩サイズに対しては、各ポイントに形よく反応する地形が残り、東ウネリだったので太東の上げ始めからや、夷隅の干潮に近い時間帯に関しても、潮のタイミングを狙ってサーフィン可能なコンディションとなっていました。
ただし、週末(8/4・5)はサイズダウンした腰前後の距離の短いブレイクが目立ってしまい、満潮に近い時間帯はボヨつきやすく、1日の中でも遊べる時間帯が限られていたようです。
しかしながら、月曜日(8/6)にはウネリが届く範囲に台風が接近し、肩~頭までサイズアップとなりましたが、北東のオンショアが強まってまとまりのないハードなコンディションとなり、火曜日(8/7)からは、このエリアはクローズ状態が続いています。
それでは、各ポイント毎の
地形レポートです!
【一宮】8/7火曜日の10時半頃、潮は上げに向かいミドルタイドくらいの時間帯です。
台風の接近でクローズ状態となり、サイズに伴ってミドルから手前のセクションや堤防周辺では、カレントのハードなコンディションがこの先も続きそうでした。

先週(7/30W)の台風12号に関しては西向きのコースだったので、このエリアにとっては予想よりも落ち着いていて、地形にも大きな影響が残りませんでしたが、荒れた状態が長引いてしまうと、完全にリセットされそうな雰囲気です。

普段使っているミドル~アウトのエリアがインサイドセクションに見えるようなサイズになってしまい、堤防から内側に狙える波がなく、ひたすらカレントが流れているだけの印象だったので、台風の通過後はアウトがメインとなったミドルエリアの深い地形になる可能性が高そうです。

肩~頭サイズあれば形になる波が残りそうですが、胸以下のサイズに落ち着いてしまうと、潮の多いタイミングでボヨついた反応が目立ちそうです。

ショアブレイクとしてまとまる地形ができるか、アウトが極端に浅くなれば楽しみなものの、まだまだ地形の変わりやすい状況が続きそうです。
【サンライズ】8/7(火)の11時頃、潮は上げに向かいミドルタイドをすぎて満タンに近い時間帯での地形レポートです。
ダブル以上のハードなサイズが頻繁にブレイクして狙える波のないクローズ状態となっていました。

ここも、堤防ラインからアウトで波が反応していて、普段使うアウトのエリアから内側は全体的にカレントが強まっていたので、今のところ地形がどうまとまるか予想ができない様子です。

堤防周辺をメインにカレントが影響したブレイクが印象にあるので、狙えるサイズに落ち着いてからは、カレントの深みに対して肩~頭以上の波がないとハッキリとしたブレイクにならないのかもしれません。

アウトの地形が広がって、ミドル~インサイドに深みが残るいつもの時化後の地形になってしまいそうです。

インサイドはまとまる雰囲気がなく、台風の通過後は無理のない範囲でサイズが残っているタイミングのチェックが必要だと思います。
【東浪見】火曜日8/7の12時頃、潮は上げに向かい満タン寸前の時間帯です。

ここも遥かアウトからブレイクするサイズになってしまい狙える波はありませんでした。

やはりサイズに伴って、ミドル~インサイドエリアや堤防周辺を中心にカレントの強まっている状態となり、台風の通過後の狙えるサイズに落ち着いてからはサイズに対して深い地形が目立ってしまいそうです。

全体的にはサンライズと似た雰囲気ですが、左側の地形が広く残っている雰囲気で右側と比べても手前までフェイスをキープしたブレイクがあり、落ち着き始めてからはスムーズにブレイクする波があるかもしれません。

右側に関してもアウトからの距離を乗れるレギュラーに期待したいですが、堤防の内側で目立っているカレントが影響するとインサイドに向けてボヨついたブレイクになってしまいそうです。
【志田】火曜日8/7の12時半頃でした。潮は上げに向かって満タンになり潮の止まる時間帯での地形チェックで、南ウネリで一宮~東浪見と比べてブレイクが頻繁ではなかったものの、ワイドなクローズコンディションとなっていました。

やはりカレントがハードでインサイドや堤防周辺では特に強まっている様子です。

しかしながら、東浪見~一宮と比べてポイントのスケールが狭いせいか、普段狙っている地形はインサイドに残っている印象なので、サイズに対して浅い地形に反応してパワーのあるブレイクになりそうですが、落ち着き始めてからも、このエリアの中では手前にまとまったブレイクが見つかるかもしれません。

いつも通り他よりもワイドでブレイクがはやい様子ながら、今回の影響を受けて右側のレギュラーをメインにカレントが働いて、形がハッキリすれば狙えるサイズでいつもより距離を乗れるピークになる可能性があると思います。

この日の様子からも地形に影響しやすいコンディションが続きそうだったので、時化後でアウトが広く使える状態になる可能性もあるのでは!?
【太東】8/7火曜日の13時頃の様子から地形を判断します。潮は満タンで止まっていました。

このエリアの中では、ウネリの向き的に他よりも落ち着いた様子ですが、サイズの割りにカレントが強まって、ブレイクがまとまらない状態は変わらずです。

堤防からのカレントが影響し、ピークがワイドになりやすい雰囲気ながら、ガスト方面からのカレントが働けば、今のところインサイドに向けてレギュラーの形でまとまる可能性がありそうです。

この先も地形が変化しやすい状況となりますが、いつもの時化後の印象からは十分サイズに落ち着かないとアウトがメインになってしまい形にまとまらないのかもしれません。

それでも北東ウネリの時化と比べて地形をキープできる予想です。
【夷隅】8/7火曜日の14時頃、引き始めるタイミングで潮は多い時間帯になりました。

前回(8/2更新)から、テトラの内側に地形がまとまっていたので、形になるショアブレイクを狙えるチャンスはあったものの、今回の台風の影響で、テトラが見えなくなるようなサイズになり、この日もクローズ状態のカレントがハードな印象が続いています。

波のブレイクでテトラの間は封鎖され、No.1~から各スパンでスケールのデカいカレントがアウトに向けて流れていたので、ビーチの砂が削られてしまうと、普段のようなコンパクトにまとまる地形ではなく、アウトからワイドなピークになって、フェイスがカレントの影響を受けやすい状態になりそうです。

とは言っても、ここはカレントに影響されやすく、この様子ではまだまだ地形も変化すると思うので、今のところ狙えるようになるのは、このエリアが落ち着いて完全にカレントが弱まってからになりそうです。
今回のポイント毎の
地形レポートは以上になります。
さて、
水温は、変わらず25℃からそれ以上に温かくなっていた日もあり、月曜日(8/6)の時点では海パン/タッパーがあれば十分な状態でした。
最後に、
この先の波ですが、今回の台風の落ち着き次第になりそうですが、通過後は南風に変わり強まる予報なので、水温の低下が心配ながらも土・日(8/11・12)かけては狙えるサイズになると思います。
ただし、今回の時化はサイズも含めて期間が長くなってしまったので、地形にとっても大きな影響が残りそうです。
ビーチが削られて、エリア周辺や堤防からのカレントでアウトに砂が出てしまうと、落ち着いたサイズに対しても、スムーズにブレイクする地形がなくなってしまうと思われます。
また、ビーチが浸食されて、インサイドとアウトの地形が分かれてしまうと、サイズ不足になりやすいと思うので、頭前後のサイズが残るうちが狙い目になりそうです。
引き始めからのチェックで無難な波が見つかると思いますが、時化後の地形では、深みで強いカレントも残る可能性があるので、ビギナーにとってはしっかりサイズが下がってからの方がいいかもしれません。
今回は以上です。
最後までお付き合い頂き、ありがとうございました!
★8/13週の更新は都合によりお休みを頂きます。
8/20週~は再び通常どおり更新する予定です。
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