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CT第7戦『Tahiti Pro Teahupoo』終了!ブラジリアンが6連勝!

2018-08-20 更新
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PHOTO: © WSL/Poullenot

開幕戦のジュリアン・ウィルソン(AUS)以降、第2戦のベルズから全てブラジリアンが優勝している今年のワールドツアー。
南アフリカ「J-bay」での第6戦『Corona Open J-Bay』ではフィリッペ・トレド(BRA)が2連覇を成し遂げ、カレントリーダーの座も獲得。
文字通り、ブラジリアンに支配された流れがタヒチでの第7戦『Tahiti Pro Teahupoo』でも続き、現地時間8月19日に終了したファイナルではガブリエル・メディナ(BRA)が2度目のタヒチのタイトルを獲得。
これでブラジリアンが6連勝、もはやブラジリアン・ストーム以上の言葉を見つけないといけないような異例のシーズンになっています。

今年のタヒチ戦を象徴するような公式3-5ftレンジのスモールなチョープーでの戦い、オーウェン・ライト(AUS)とのファイナルで明暗を分けたのはラスト2分を切ってから入った2本のセットの波。
僅差ながらオーウェンがトップに加えてプライオリティを持っていた状態、最初の波に乗ったオーウェンの波がバレルにならずターンだけだったのに対してその裏で2本目の波に乗ったガブリエルはレイトドロップからディープなバレルをメイク。
終了のホーンが鳴った後、オーウェンが5.57、ガブリエルが7.33とコールされ、ガブリエルの勝利が決定。

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PHOTO: © WSL/Cestari

「再びこの場所で優勝出来てハッピーだね。神に感謝するよ。ここでは優勝するために沢山のトレーニングを積んだ。タヒチは大好きだし、いくつかの素晴らしいファイナルの思い出がある。優勝や2度の2位。そして、今日また勝てた。ここには素晴らしい家族がいるんだ。これでワールドタイトルについて考え始めることが出来るね。可能だと思うよ。残りの数イベント、自分のベストを尽くせればね」

過去最高のコンディションに恵まれた2014年。
タヒチで通算5勝の最多記録、2度のパーフェクトヒートの記録を持つ最強の男、ケリー・スレーター(USA)をファイナルで倒して優勝を手に入れたガブリエル。
2015年、2017年と他にも2度のファイナル進出。
タヒチでの2勝はアンディ・アイアンズ、ボビー・マルティネスに並ぶ第2位の記録です。

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PHOTO: © WSL/Poullenot

「最後は神様に’もう一本波を与えてください’と祈ったんだ。オーウェンが最初の波に乗ったけど、もし、彼が行かなかったら自分が乗るつもりだった。オーウェンの気持ちは昨年の自分と同じだから良く分かる。悔しいけど、それがコンペティションだし、私達が熱中することでもあるのさ。このイベントでは幸いにも最高の結果を残せたし、この瞬間を楽しみたい。そして、次のイベントにフォーカスするよ」

今回の優勝で3位から2位に浮上したガブリエル。
カレントリーダーのフィリッペ・トレド(BRA)が3位と今回も上位に入ったために1位と2位のポイント差は広がりましたが、フィリッペにとって最も怖い選手が追い上げてきたと考えても良いでしょう。
前回優勝した2014年はガブリエルが初のワールドタイトルを獲得した年でもあり、タヒチは彼にとって縁起が良い場所もあります。

ちなみにオーウェンとは「Rip Curl」のチームメイトで普段から仲も良く、今年はミック・ファニングが引退したこともあってその絆はより深まっているものと思われます。
タヒチならではの船上でのインタビューの後、笑顔で拳をぶつけ合っていたのが印象的でした。

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PHOTO: © WSL/Poullenot

タヒチでは2011年のケリーとのファイナル以来、全てQF以上をメイク。
フィジー・タバルア島では2015年にパーフェクトヒートを2回も成し遂げて完全優勝とレフトのバレル勝負では圧倒的な強さを誇るオーウェン。
しかし、ガブリエルはそれを上回る強さで、タヒチでは2015年のSF、2017年のQFで対戦していますが、共にガブリエルが勝利。
今回もリベンジを果たすことは出来ず、3度目の敗北に...。

「残念な気持ちさ。でも、ファイナルに進めたことは嬉しいね。2位を認めるのは辛いけど、最高の一週間だった。最後の2本の波の選択について間違った判断だったよ。絶望的な深い傷を負ったようさ。でも、ギャビーの優勝にはストークしている。ジュリアンに優勝を奪われた昨年のことをひっくり返すような勝利だったね。おめでとう!ギャビー!」

今シーズンは異例の数のワイルドカードを与えられて大活躍している弟、マイキーの影に隠れていましたが、今回の2位でランキング6位に浮上。
マイキーを追い越すことに成功しました。

次の第8戦は9月6日〜9日にケリーのウェーブプール「サーフランチ」で開催される『Surf Ranch Pro』
「HURLEYトライアル」で優勝した大原洋人が3度目となるCTのワイルドカードを獲得。
「サーフランチ」での初のCTは他のイベントと趣向を変え、アメリカらしいエンターテイメント性の高いイベントが期待出来ます。

『Tahiti Pro Teahupoo』結果
1位 ガブリエル・メディナ(BRA)
2位 オーウェン・ライト(AUS)
3位 フィリッペ・トレド(BRA)、ジェレミー・フローレス(FRA)
5位 マイケル・フェブラリー(ZAF)、ウェイド・カーマイケル(AUS)、イタロ・フェレイラ(BRA)、コロヘ・アンディーノ(USA)

2018 Men’s Championship Tour
『Tahiti Pro Teahupoo』終了後のランキング
1位 フィリッペ・トレド(BRA) 41,985pt
2位 ガブリエル・メディナ(BRA) 35,685pt
3位 ジュリアン・ウィルソン(AUS) 32,380pt
4位 イタロ・フェレイラ(BRA) 30,160pt
5位 ウェイド・カーマイケル(AUS) 26,550pt

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