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一宮エリア

2018-08-23 更新
皆さん、お疲れ様です!
波情報BCM「プロサーファー週間エリア概況」一宮エリア担当、太東の関田秀俊です。
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前回(8/9更新分)からは、台風18号のウネリが気になり、週末(8/11・12)にかけてサイズは落ち着き傾向となりつつも、胸~肩サイズをキープし、その後も日中には南東の風が強まっていましたが、ウネリは残りお盆休み前半までは、朝夕を中心に整ったコンディションを狙えていたと思います。

堤防周辺でアウトに広がった地形に対してサイズのわりに反応が頻繁になってしまい、ミドルから手前のエリアはカレントの強まった余韻が残り、深く荒れた状態なので、距離を乗れてもスムーズにインサイドまで乗り繋げる地形は限られていたようです。

お盆休み後半は、物足りないサイズまで下がってしまいましたが、ここ数日で台風20号からのウネリが届き、頭前後のサイズでハードな波質ながらサンライズや東浪見の右側のように堤防の影に隠れてファンな波があったようですね。

それでは、各ポイント毎の地形レポートです!

【一宮】
8/21火曜日の10時頃、潮は上げに向かいミドルタイドの少し前の時間帯での地形レポートです。
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前回(8/9)更新時に通過した台風が影響し、全体的にカレントが強まった雰囲気が残っていて、ミドルエリアや堤防周辺では周りよりも地形の深い状態となっていました。
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肩以上のサイズからは、アウトに広がった地形を使えるようになるものの、フェイスの厚いブレイクが目立ち、中間のセクションで途切れてしまう波が多かったので、潮の少ないタイミングに関しても狙いに行く程ではないのかもしれません。
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インサイドではカレントの強まった印象で、ミドルエリアで途切れたブレイクがリフォームする波を狙って、ショアブレイク気味ながらも遊べる波があり、潮の少ないタイミングもまとまったブレイクで練習できていた様子です。
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前回(8/9更新)以降はメインがインサイド狙いなので、荒れた地形に対して複雑な反応となり、ビギナーにとってはハードな波質のようですが中~上級者には十分遊べる状態だと思います。

【サンライズ】
8/21火曜日の11時頃、潮は上げに向かってミドルタイドくらいの時間帯でした。
ここも前回(8/9)更新以降は時化後の地形になってしまい、全体的にはミドル~インサイドの深みが目立ったアウトがメインな印象です。
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肩以上のサイズから潮の少ない時間帯で、アウトの地形を狙えていましたが、やはりショルダーは短くブレイクは厚めとなり、ミドルセクションでブレイクが途切れる波がほとんどな様子でした。
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ミドルタイド以上の潮で波数も減少傾向なので狙っている人も少なく、スモールコンディションでは残念な雰囲気になってしまうかも。
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一宮と同じくミドルから手前のショアブレイクとなってしまいそうですが、カレントの強まった状態が続き、地形が安定せず、左側を含めても潮の時間に限られた短いタイミングなので、ピンポイントで狙うのは難しいかもしれません。
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しかしながら、ここ数日の様子では肩以上のサイズで右側のレギュラーが唯一形として安定していて、午前中の干潮前後の時間帯で反応がよく、狙い易さも含めて人気となっていました。
地形が狭く混雑しますが、サイズが残っているうちはチェックする価値はありそうです。

【東浪見】
8/21火曜日の12時頃、潮は上げに向かいミドルタイドをすぎたくらいの時間帯でした。
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ここも全体的な印象はミドルエリアでカレントの強まった余韻が残り、アウトがメインの地形なので、途中でブレイクが厚くなったり途切れる波が多くなっていましたが、手前は周りよりも深い印象ながら荒れた様子はなく、このエリアの中では比較的スムーズに乗れる状態をキープできていると思います。
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やはり肩以上のサイズからアウトの地形で頻繁に反応し、サンライズと同じく右側のレギュラーを狙えているので、午前中の潮の少ないタイミングをメインに人気となっていました。
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形としてはサンライズほどハッキリせずトロめな反応が目立っていましたが、ブレイクが易しく距離を狙えているのでビギナーにとっても練習できる波質だと思います。
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スモールコンディションで急激に反応が控え目になりそうですが、中央や左側も広く使えていたので、ここも胸以上のサイズがあるうちにやった方がよさそうですね。

【志田】
水曜日8/22の11時頃でした。潮は上げに向かいミドルタイドに近い時間帯での地形チェックで、台風によるサイズアップでビーチの砂がインサイドに広がり、ミドルから手前は浅い地形でショアブレイク気味な波質となっていました。
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堤防周辺を含めて目立った深みはありませんが、安定して形になる地形もなく、全体的にワイドなブレイクが目立っていたので、ミドルタイド以上の時間帯で満タンに近い時間帯が無難な狙い目だと思います。
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それでも台風の影響でサイズが残るうちは潮があってもワイドになってしまいそうでした。
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しかしながら、手前の浅い地形でスモールコンディションにも対応できそうな雰囲気があり、潮の多い時間帯を狙いたいので胸以上ないと楽しめないかもしれませんが、サイズ的にはある程度落ち着いてからの方が手頃な形でまとまりそうですね。

【太東】
8/22水曜日の12時頃の様子から地形を判断します。潮は上げに向かいミドルタイドくらいです。
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ここに関しては、台風の影響はありながらも南ウネリをかわすポイントなので、他と比べて前回のクローズコンディションの悪影響も少なく済んでいました。
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台風のウネリが落ち着いてからは堤防の内側でピークになるコンパクトな地形はリセットされてしまいましたが、それ以降もブレイクに影響するような深みはなく癖のない地形となっていました。
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ガスト方面を含めて志田のように安定して形になるピークはないものの、小波に対してもスムーズにブレイクする地形なので、ミドルタイド以上の時間帯を狙って形になる波が見つかると思います。
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ブイが撤収されサーフィン可能となっているので、一般の海水浴客とのトラブルがないよう注意しないといけませんね。

【夷隅】
水曜日の12時半頃、前回(8/9更新)以降の台風によるサイズアップの影響でビーチが削られ、志田のようにインサイドの地形が広がり普段よりも小波に対して反応のいい印象となっていました。
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ただし、カレントの強まったコンディションが続いているので、ミドル~アウトの地形に関しては、ピークとしてまとまった様子はなく、肩~頭サイズでは、ほとんどの波がワイドにブレイクしてしまうようです。
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No.1~2にかけては、ミドルから手前の地形が比較的広くなっていたので、サイズが落ち着いてからでも対応できそうな雰囲気となり、カレントが弱まって、整ったコンディションの方が楽しめると思います。
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この日の様子ではいつものように干潮に近い時間帯に限らずミドルタイドから狙えそうな印象です。

今回のポイント毎の地形レポートは以上になります。

さて、水温は、水曜日(8/22)の時点で25℃くらいなのでスプリング~タッパー・海パンで問題ありませんが、更新(8/23)後に南風が強まる予報な為、冷たくなる可能性がありそうです。

最後に、この先の波に関しては、台風20号のウネリが続けば、しっかりパワーのある波質で、サイズが下がり傾向でも、遊べるコンディションをキープできると思います。
しかしながら、進路的には上陸後に日本海をカットバックしてくると南風が強まりやすいので、水温を含めてサイズも下がりやすく、風波になってしまうとヨレが目立って癖が出て乗りにくくなるかもしれません。

今のところ週末(8/25・26)にかけてオフショアコンディションが続く予想ではありますが、急激にサイズダウンする可能性があるので、できるだけ早めにやっておきたいですね。

このエリアでは太東~東浪見が風の影響を防げていて、ワイドな地形ながらも余計な深みもなく狙いやすくなるのではないでしょうか。

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