非会員上部PR枠用
 

一宮エリア

2018-08-31 更新
皆さん、お疲れ様です!
波情報BCM「プロサーファー週間エリア概況」一宮エリア担当、太東の関田秀俊です。
gatyapin_2







前回(8/23更新分)からは台風が通過したあとの強い南風が影響し、胸~肩・頭サイズをピークに週末(8/25・26)にかけて急激なサイズダウンとなってしまいました。

サンライズや東浪見のように、腰~腹以下の小波に対して深めな地形のポイントでは反応が鈍く、潮の少ない時間帯に関しても力の弱い波質で物足りない雰囲気でした。

サイズは別として、一宮や志田のようにインサイドの地形が広いポイントの方が 1日を通して狙えるタイミングが多かった印象ですが、混雑しやすく波数も期待できない様子だったと思います。

しかしながら、今回のチェック時は一宮~東浪見区間で夕方をメインに腰~胸前後のサイズになっていたので、各ポイントで狙える波が出現し木曜日(8/30)の時点では遊べる波をキープできていました。


それでは、各ポイント毎の地形レポートです!

【一宮】
8/29水曜日の16時頃、潮は上げに向かいミドルタイドをすぎたくらいですが、全体的な印象は前回(8/23更新)と大きく変わらず、ミドルエリアが比較的深めとなって、アウトとインサイドで地形がわかれ、時化後の余韻が残った雰囲気でした。
_1
ここ数日もアウトの地形で反応するようなサイズもなく、インサイドのショアブレイク気味がメインのようです。
_2
潮の少ない時間帯で小波にも対応できていたものの、波質は力が弱くまとまりに欠けている印象で、形になっても癖のある反応だったと思います。
_3
この日に関しては、最近の中でも遊べるサイズに復活していたので、この時のように潮が上げに向かうタイミングで手前に集まったウネリがインサイドに対してショアブレイクとしてまとまってブレイクしていました。
_4
癖はありながらもピークは多く十分狙える波がありましたよ。

【サンライズ】
8/29水曜日の17時頃、潮は上げに向かい、ミドルタイドをすぎて満タンに近い時間帯です。
ここも前回から時化後の雰囲気が残った印象が続き、全体的にミドルエリアが深いので、右側の堤防際を除いてはアウトでブレイクするが途切れてしまい、インサイドでリフォームするショアブレイクの方が波数が多い様子となっていました。
_1
潮の少ない時間帯でアウトの地形を広く使えるタイミングはあるものの、ショルダーは短く厚い反応なので、サイズ等の条件を含めても狙える波は限られてしまいそうです。
_2
この日の様子からは、潮の上げる時間帯でショアブレイクがまとまるミドル以上のタイミングの左側のインサイドか、ミドルよりの潮の少ないタイミングで右側の距離を乗れるレギュラーになっていました。
_3
一宮と比べてもインサイドの地形が狭く限られ、中央周辺では形になる地形がないので、このポイントは右側のレギュラーが圧倒的に人気となっています。
_4
よほどのサイズアップがなければ両端の地形がメインとなりそうですが、肩~頭以上でポイントを広く使える反応があると思います。

【東浪見】
8/29水曜日の18時半頃、潮は上げに向かい満タン寸前のタイミングですが、前日(8/28)までのサイズに対しては反応が鈍く、ミドルエリアが深いのでボヨついたブレイクが目立っていました。
_1
しかしながら、この日のサイズに対してはビギナーから練習できる波質で中~上級者にとっても遊べる形で反応していました。
_2
中央周辺をメインにミドルエリアを使える地形があり、一宮・サンライズと比べてもサイズなりにスムーズに距離を狙えるピークがあるので胸以上のサイズからはチェックしてもよさそうです。
_3
潮の少ない時間帯に関しても波質は複雑になるかもしれませんが、同じサイズに対してアウトを狙えるタイミングがあると思います。
_4
しかしながら、両端の堤防周辺に関しては普段のような安定して形になる波はありつつも、中央よりも深めな様子で反応する波が少なくなっている雰囲気です。

【志田】
8/30木曜日の10時頃、潮は引きに向かいミドルタイドくらいでの地形チェックレポートとなります。
_1
前回(8/23更新)の時化後から、ミドルエリアから手前の地形は一定の深さで砂が集まっている状態となっているので、サイズがなければアウトを狙える様子もなく、距離はのぞめないものの、手前をメインに癖のないブレイクがありました。
_2
しかしながら、一宮~東浪見方面と比べてサイズが小さく、左右に別れてショルダーの切れ目はありますが、全体的に安定して形になる地形がなく、小波に対応していながらもこのエリアの中ではブレイクの早いポイントだと思います。
_3
特にこの時のような潮が引きに向かう時間帯は満タンに近いタイミングに限られ、上げに向かう方がまとまる傾向で、最近のサイズではミドルタイドからが基準となりそうです。
_4
胸以上のサイズからはアウトの地形で形になる波が反応するかもしれません。

【太東】
8/30木曜日の10時半頃の様子から地形を判断します。潮は引きに向かいミドルタイドをすぎた時間帯です。
_1
全体的に一定に砂が集まり、サイズではスネ~ヒザ・コシくらいなので前回(8/23更新)からもカレントの弱い整ったコンディションが続き、力の弱い波質ながら癖のないブレイクとなっていました。
_2
堤防の内側に関してもアウトからの反応があればレギュラーの波に期待できるかもしれませんが、それでもピークからワイドになってしまいそうな雰囲気でした。
_3
最近のサイズに対しては潮の少ない時間帯で1日の中で距離を乗れるタイミングとなり、ガスト方面までインサイドの地形でワイドなショアブレイク気味な波が目立っています。
_4
ビギナーには安心できる状態ながらも遊ぶには物足りなくなってしまうかもしれませんね。

【夷隅】
木曜日8/30の11時頃、潮は引きに向かい干潮に近い時間帯です。
_1
前回(8/23更新)からも物足りないサイズが続いていますが、地形にとってはカレントが弱く整ったコンディションとなっているので、悪影響もなくインサイド~ミドルエリアに砂の集まった状態をキープし、前日(8/29)のような胸~肩近いサイズに対して形よく反応していた印象です。
_2
カレントに影響されやすいポイントながら余計な深みもなく、この日のような腹前後のサイズに対しても潮の引きに向かう時間帯をメインに十分練習できる波があったようです。
_3
No.1に関してはアウトまで地形が広がり比較的距離を狙えるものの、ワイドな地形なので胸前後までが形としてはまとまっているサイズだと思います。
_4
No.2~3ではインサイドのショアブレイクが浅い地形に対して力のある波質でブレイクが素早い様子ながら、ピークは形になって走りやすいブレイクを狙えそうでしたよ。

今回のポイント毎の地形レポートは以上になります。

さて、水温は南風の影響もなく25℃前後をキープできているので、日中は海パン&タッパーで問題ありませんが、外気との温度差を考えると朝夕でスプリングがあってもよさそうです。

また、この先の波に関しては、再び台風の進路が気になる天気図となり、今回は沖から勢力の強い状態を維持しているので、普段よりも離れた位置からもウネリが届く可能性がありそうです。

今のところ西寄りに向かい直接のウネリはなさそうですが、週末(9/1・2)以降で北上し始める予報からは南風ながら天気が大荒れになってウネリの質は雑になってしまうかもしれません。

今週末(9/1・2)は天気が崩れるものの梅雨時期のように前線が停滞しているので波に対する期待は薄く、来週(9/3W)の更新頃になるとコンディションの変化があると思います。

このエリアは水温を含めて南風に影響されやすい予想です。

今回は以上です。
最後までお付き合い頂き、ありがとうございました!

それでは、また来週レポートをお届けします。

*****
レポート一覧へ
*****