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一宮エリア

2018-09-06 更新
皆さん、お疲れ様です!
波情報BCM「プロサーファー週間エリア概況」一宮エリア担当、太東の関田秀俊です。
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前回(8/31)の更新頃、水~木曜日(8/29~30)で肩前後のサイズとなり、一宮~東浪見周辺では、右側の堤防で南風を防ぐようにして波質の違うレギュラーの波で人気があり遊べていた印象です。

志田~太東に関しては、オフショアで整ってながらも、週末(9/1~2)にかけて南ウネリが入りにくく、このエリアではワンサイズ小さくなってしまいましたが、癖がなく潮のタイミングを合わせて対応できていたと思います。

このエリア全体で、週末(9/1~2)にかけて反応が控え目な雰囲気でしたが、台風の上陸が影響し、火曜日(9/4)に強く吹いた南風が手伝って、水曜日(9/5)の時点で再び胸~肩・頭サイズに復活し、一宮のショアブレイクやサンライズ~東浪見の中央~右側で手頃なピークが出現していたようです。

それでは、各ポイント毎の地形レポートです!

【一宮】
9/5水曜日の11時半頃、潮は上げに向かいミドルタイドをすぎたくらいの時間帯です。
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全体的な印象は前回(8/31更新分)と変わらず、ミドルエリアが深くアウトとインサイドの地形が分かれてしまっている状態です。
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潮の少ない時間帯やこの日のような肩以上のサイズの波に対して沖での反応がありながら、ショルダーは短く厚いブレイクとなり、中間のセクションで途切れてしまうので、1日を通してはインサイドのショアブレイクをメインに狙う雰囲気となっていました。
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最近の南風コンディションの様子からは、正面右側の地形がメインになっていて、このポイントの中では形になるショアブレイクが多く、左側と比べて距離を狙えて乗りやすいと思います。
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サイズのわりに力のあるブレイクなので中~上級者にとっても遊べる波質ですが、潮の多い時間帯でビギナーにも狙えそうです。
また、左側も北東コンディションで使えるようになるかもしれません。

【サンライズ】
9/5水曜日の12時頃、潮は上げに向かいミドルタイドをすぎて満タンに近い時間帯です。
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ここも前回(8/31更新分)と印象は変わりなく、全体的にミドルエリアの深い雰囲気が残り、一宮のようにブレイクが途切れる波が目立っています。
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最近の南風コンディションに対しては、ここも左側の地形に対してウネリの向きが悪くなっていましたが、中央~右側にかけては、ここ数日の肩~頭サイズで十分なブレイクがあり、一宮と比べてミドル~アウトの地形が広く、砂の集まっている所では風の影響を受けながらも形になって、しっかりとしたブレイクがありました。
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また、前回(8/31更新)以降もこのエリアの中で、最も距離を狙える地形が右側の堤防横にキープできていたので、数の少ない印象ながら初心~中級者向けな波質で週末も人気となっていたようです。
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全体的に潮が上げに向かうタイミングも狙えているので、サイズ次第では長く地形を使えているものの、この頃のように満タンに近い時間帯ではさすがにボヨつきが気になるかもしれません。
サイズが残っているうちにやっておきたいポイントだと思います。

【東浪見】
水曜日9/5の13時頃、潮は上げに向かい満タン寸前の時間帯です。
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ここも堤防周辺を中心にミドルエリアの深い雰囲気が残り、潮の多いタイミングで手前のセクションがボヨついた波質になっていましたが、一宮やサンライズのようにアウトでの余計なブレイクもなく、アウトとミドルエリアの地形がまとまっている印象となっていました。
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ここに関しては、アウトの地形が足りず右側のレギュラーはサイズ不足でインサイドの地形に限られた状態が続き、左側では手前が深いままでアウトのみとなっているので、中央周辺をメインに狙う状況です。
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また、中間のセクションで反応は鈍いものの、最近のサイズに対してインサイドまで乗り繋げる地形をキープし、ウネリの向きで形が変わりやすいようですが、両方向に乗れる形のピークがいくつか出現しているので、他と違った波質を楽しめるかもしれませんね。
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この時は潮の多い時間帯でも狙えていましたが、地形的にはスモールコンディションで急激に反応が控え目になる雰囲気なので、サンライズのように胸~肩以上のサイズが楽しめると思います。

【志田】
水曜日9/5の13時半頃でした。潮は上げに向かって満タンになったくらいの時間帯での地形チェックで、余計な深みはなく、ビーチが削られてインサイドの地形が広がった雰囲気が残っているので、全体的に一定の深さで地形的には手前にまとまっている状態となっていました。
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一宮~東浪見と違い見た目では癖のないブレイクとなっているものの、前回(8/31更新)以降も安定して形になる地形は右側の堤防際にできる短いレギュラーに限れてしまい、このレギュラーに関してもショルダーがワイドに入るウネリに対しては形にならない様子です。
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インサイドの浅い地形に対してショアブレイク気味な波質なので、潮はミドルタイドより多い時間の方がウネリがまとまりやすくなっています。
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基本的には中~上級者向けな波が多く、距離を含めても一宮~東浪見方面の方が一般向けだと思います。
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この時のタイミングで気まぐれながらも中央~左側のピークは中~上級者にとっては遊べる波かもしれません。

【太東】
9/5水曜日の14時頃の様子から地形を判断します。潮は満タンで止まっていました。
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ここも志田のように癖のない状態をキープできていましたが、サイズの足りていないコンディションが続いているので、基本的にはインサイドの地形がメインとなっているようです。
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潮の少ない時間帯に限り、膝~腰サイズ以上の条件でミドルエリアからのブレイクを狙える可能性がありながらも、この時のようなミドルタイドより潮多い時間帯に関しては、インサイドの距離の短いブレイクに限られしまい、ビギナーにとっても厳しい印象がありました。
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堤防の内側の地形もハッキリと形にはならず、サイズ待ちな状況です。
ガスト方面にかけても形になる地形がないので、サイズ的にはビギナー向けではありますが、他のポイントで易しい波を探した方が楽しめるかもしれません。

【夷隅】
9/5水曜日の14時半頃、潮は引きに切り替わる頃で満タンに近い時間帯です。
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前回(8/31更新)と大きく変わった様子はなく、時化後からはインサイドのカレントが強まった雰囲気が残り、手前の深い状態となっているものの、ミドル~アウトの地形がつながって広く砂の集まっている印象です。
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最近の様子からは、南風コンディションなのでこのポイントにとっては条件の悪い日が多くなっていましたが、この時のような潮の多いタイミングでも胸~肩サイズの波が反応し、反応する地形がまとまっているようだったので、オフショアならいつも通り潮の引きに向かう時間帯を狙ってスモールコンディションにも対応できるかもしれません。
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地形が広がってピークからワイドに反応する波が増え、カレントの影響を受けやすい状態でもあるので天気が穏やかな日に限られると思いますが、No.1~4にかけて広くポイントを使えそうです。

今回のポイント毎の地形レポートは以上になります。

さて、水温は、南風が強まりましたが、このエリアはこれまでと変わらず25℃くらいの水温をキープしているので、タッパー~スプリングがあれば問題ないと思います。

最後に、この先の波ですが、オフショアの強まったコンディションが続き、週末(9/8~9)にかけて下がる傾向になりそうです。
一宮のショアブレイクや志田周辺・夷隅で小波に対応できる地形があるものの、東浪見~サンライズ周辺は地形に反応するサイズがあるうちにやっておきたいですね。
インサイドに深みが残る所では、スモールコンディションに対してブレイクが控え目になると、潮のタイミングで波質も変わりやすくなるので、午前中の変動がある時間帯をメインに狙うのが無難かもしれません。

なお、来週(9/10W)からはオンショア予報なので各ポイントで狙う地形が左側になってくると思います。

今回は以上です。
最後までお付き合い頂き、ありがとうございました!

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