トム・カレンにサニー・ガルシア 往年のスターがポルトガルに集結!『Azores Airlines World Masters Championship』を制したのは?
2018-09-24 更新
トム・カレン、ダミアン・ハードマン、サニー・ガルシア、ルーク・イーガン、ゲイリー・エルカートン、デレック・ホー、シェーン・ベッシェン、マット・ホイ、デイブ・マコーレー、ファビオ・ゴウベイアなど1980年代〜1990年代のワールドツアーで活躍していた45歳以上のレジェンドによる『Azores Airlines World Masters Championship』が9月18日〜23日にポルトガルのアゾレス諸島のサンミゲル島で開催。
何人ものワールドチャンピオンも揃ったアラフォー、アラフィフのサーファーにはたまらないWSLのスペシャルイベントには、いくつものドラマや当時を彷佛させるような熱いヒートもあり、最後はデイブ・マコーレー(AUS・写真下)、シェーン・ベッシェン(HAW)がファイナルを戦い、デイブが優勝。
また、55歳以上のグランドマスターではロブ・ベイン(AUS)、45歳以上のウィメンズでは7度のワールドタイトルの記録を持つレイン・ビーチェリー(AUS)が優勝。
3クラス共にオージーが制してこの大舞台は幕を閉じました。
「ジェイク・パターソン、ルーク・イーガン、シェーン・ベッシェン...。今回は若い選手がイベントで目立っていたよね。その中でトップに立てたなんて最高さ。コンテストは10年ぶり。だから、少し感情的になった。最初のヒートはナーバスだったよ。今は娘のブロンテが常に感じていることだね。優勝するなんて本当に信じられない。試しにつねってみてくれ!」
1989年から1994年にかけてワールドツアーを回り、現在はMCで活躍しているポッツことマーティン・ポッターや、トム・カレン、ダミアン・ハードマン、ケリー・スレーター、デレク・ホーなどとタイトル争いをして2度のランキング3位の経験があるデイブ。
最近はCT選手の娘、ブロンテのサポート役としてツアーを回っています。
マスタークラスでは最年長ながら、五十嵐カノアを始め、グリフィン・コラピント、エゼキエル・ラウなどのコーチを務めるジェイク・パターソン、ブラジルの英雄、ファビオ・ゴウベイアを倒してファイナル進出。
シェーン・ベッシェンとのファイナルではフロントサイドの利点を活かし、7ポイント台をスコア。主導権を握り、見事に逃げ切っていました。
日焼け止めのキャップを被った姿はどこにでもいる年配のサーファーですが、そのライディングは圧倒的。
引退して20年以上経っても明らかに元CT選手と分かるようなキレがありました。
特に同世代の方は動画を見て刺激を受けてみては?
55歳以上のグランドマスターは参加選手が少なかったものの、トライフィンの生みの親、サイモン・アンダーソン(AUS)やマイケル・ホー(HAW)などのサーフィン界を代表するレジェンドの姿も。
ファイナルは子供の頃からの親友同士、ロブ・ベイン(写真上)&シェーン・ホランが争い、ロブがコンビネーションの圧勝。
この日はロブの56歳の誕生日。
ポルトガルは1989年の誕生日にプロとして初優勝を決めた場所。
運命を感じさせた一日でした。
「人生とは不思議なものだね。30年前の誕生日にポルトガルで初めてプロサーフィンコンテストで優勝したんだ。今日、そのことについて考えないわけにはいかないよ。その頃彼女だった人が今の妻で、私の子供の母親なんだよ。今朝、ビーチを一人で歩きながら、全てを受け入れていたのさ。今は本当に胸が一杯なんだ。この優勝は特別だよ。浮き沈みが大きな人生を送っているけど、今夢が叶った気がする」
往年のスターが揃った同窓会的なイベントの表彰式。
ロブの誕生日を祝い、みんなで「ハッピーバースデートゥーユー」を歌う場面も。
サーフィンで築いた深い友情は永遠...。
「サーフィンは世界で最高のスポーツさ」と口にしたロブの言葉が特別なこの一週間の全てを表していたように思います。
『Azores Airlines World Masters Championship』結果
マスタークラス(45歳以上)
1位 デイブ・マコーレー(AUS)
2位 シェーン・ベッシェン(HAW)
3位 ファビオ・ゴウベイア(BRA)、ルーク・イーガン(AUS)
グランドマスタークラス(55歳以上)
1位 ロブ・ベイン(AUS)
2位 シェーン・ホラン(AUS)
3位 サイモン・アンダーソン(AUS)
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