2018-09-27 更新
皆さん、お疲れ様です!
波情報BCM「プロサーファー週間エリア概況」一宮エリア担当、太東の関田秀俊です。

前回(9/20)の更新からもほとんどの日で北東の風波コンディションとなり、特に強く吹いていた日は肩前後になっていたものの、平均すると腹~胸程度の控え目な様子だったので、各ポイントでアウトの地形にとって中途半端な反応が目立ち、手前ではカレント強まってしまいショアブレイクのまとまりが悪く、狙いどころが定まらない雰囲気でした。
オフショアが予想されていた土曜日(9/22)に関しても頭前後のサイズがありながら、午前中にはオンショアが吹き始め、整ったコンディションはその後の月曜日(9/24)のみとなりましたが、この日は物足りないサイズだったので前回(9/20更新分)以降で楽しめていたのは土曜日(9/22)の朝の数時間に限られてしまっていました。
それでは、各ポイント毎の
地形レポートです!
【一宮】9/26水曜日の8時頃、潮は引きに向かいミドルタイドくらいの時間帯です。
これまでと大きく変わった様子はなく、ミドルエリアが周りよりも深いのでブレイクが繋がらず、アウトとインサイドで反応するエリアがわかれていました。

前回(9/20更新分)からもほとんどの日で北東の風波コンディションとなり、ウネリは弱くてもインサイド周辺では横に流れるカレントが目立っていたのでショアブレイクとしてもまとまりが悪い日が多くなっていたと思います。

しかし、アウトで反応するエリアが全体的に広がった雰囲気があり、ショルダーは短く途切れるブレイクが目立っているものの、潮の動きも大きくなっているのでこの時のタイミングで腹~胸サイズの波が頻繁に反応していました。

今のところ形としてのまとまる地形がなく、この日の様子からはショートライドが目立っていましたが、左側も含めてコンディション次第ではアウトを狙えるようになってきている様子です。

手前の地形が荒れて潮が上げに向かう頃のショアブレイクも狙いにくいので中途半端なタイミングが多く、潮のタイミングで波質が変わりやすくなりそうです。
【サンライズ】9/26水曜日の9時頃、潮は引きに向かいミドルタイドをすぎたくらいの時間帯です。

北東の風波コンディションが続き全体的な地形のまとまりが悪く、インサイドの地形に差し掛かる所が深い状態もそのままなので、中間のセクションではブレイクが途切れたり複雑な反応になっていました。

最近のサイズに対してミドルタイドより潮の少ない時間帯でアウトからの反応が頻繁になり、一宮と比較すると左側を含めてポイント全体でミドルエリアが広く使えるようになってきたので繋がる地形は少しずつ復活している傾向かもしれません。

右側の堤防レギュラーに関してはカレントが悪影響となって地形が削られ様子が変わってしまったので、安定して距離を乗れる地形がなく、最近のコンディションではハードな印象が続いています。

胸~肩サイズに対してミドルから手前が厚い反応なので、オンショアのショアブレイク狙いは別として、オフショアコンディションにとっては満タンの時間帯でボヨつきやすくなりそうです。
【東浪見】水曜日9/26の9時半頃、潮は引きに向かいミドルタイドをすぎて干潮に近い時間帯です。

ここも最近の北東コンディションの影響でミドルエリア~インサイドにかけてのカレントが強まり、全体的にブレイクのまとまりが悪くなっていましたが、一宮・サンライズ方面と比べるとアウトでの余計なブレイクがなく全体的に手前に集まっている地形をキープできている印象です。

カレントの影響を受けて形としての様子は悪いものの、両端の堤防周辺の地形にとってはまとまり始めている雰囲気です。

右側ではアウトを中心に地形が広がり、左側はミドルからインサイドの深みが解消傾向なので、オフショアコンディションで反応がキープできればこれまでより距離にも期待できそうでした。

しかし、サンライズのように潮の満タンに近い時間帯は手前を中心にボヨつきそうだったので、サイズ次第ではありますがミドルタイドより潮の少ない時間帯が基準の狙い目になりそうです。
【志田】水曜日9/26の10時頃でした。潮は引きに向かい干潮寸前の時間帯での地形チェックで、このエリアの中ではミドル~インサイドにまとまった状態をキープしているので波質は1日を通してショアブレイク気味な印象です。

前回(9/20更新分)からの北東コンディションが影響し、インサイドを中心にカレントが強まっていましたが、この日の時点では余計な深みもなくブレイクも手前にまとまっていました。

右側を含めても全体的に形として安定した地形がなく、基本的にはヨレが入ってピークからワイドに反応するダンパーな波が目立っていたので人気もなかった雰囲気です。

潮の多い時間帯に関しても、アウト寄りでのブレイクが厚く手前の荒れた地形に対して反応の複雑さは変わらずなので、カレントの悪影響のみで波を探すのが難しいと思います。

中央周辺や左側に関してもカレントが働けば多少でも形になる可能性はありますが、今ところオフショア待ちな状況です。
【太東】9/26水曜日の10時半頃の様子から地形を判断します。潮は干潮で引ききった時間帯です。

北東コンディションの影響を受けインサイド~ミドルエリアではカレントが強まっているので、堤防横の地形は広がりミドルタイドより潮の少ないタイミングは腹~胸サイズの波も頻繁に反応するようになりました。

しかし、比較するとアウト寄りの地形は広がり傾向ながら、インサイドに関しては最近のサイズに対して深い雰囲気なので、ブレイクよりもカレントが気になる印象です。

今のところレギュラーの形も安定せず、ピークからワイドな反応で乗り繋げてもショルダーが厚くスムーズさに欠ける形になっていました。

サイズ次第ではありますが、胸以下では潮が多くなると堤防から手前がボヨつきやすいので、ミドルタイドが基準になると思います。
【夷隅】9/26水曜日の11時半頃、干潮で潮は止まっている時間帯です。
前回(9/20更新分)からも北東コンディションながら、このエリアの中では一宮のように風を防げるポイントなので、比較的まとまった雰囲気となっていました。

風波続きでウネリとしては控え目なので、カレントの強まった状態ではありますがサイズ的には地形にとっての悪影響が少なさそうな様子です。

No.1に関してはここの中ではワイドに反応しやすくなっていますが、川側のテトラからのレフトが少しずつまとまり始め、レギュラーの地形も今のところキープできていました。

No.2~3・4にかけてもピークは狭いながら両方向に乗れる形が残り、ミドルエリアの浅い地形に反応するショアブレイク気味な波質なのでサイズのわりに力のあるブレイクのようです。

最近の胸前後のサイズに対しても干潮に近いタイミングを中心に十分な反応があり、ここ数日の様子からもこのエリアの中ではチェックする価値がありそうなポイントだと思います。
今回のポイント毎の
地形レポートは以上になります。
さて、
水温は、24℃前後ありながら、外気の涼しさからはシーガルやロンスプをメインにフルスーツの準備も必要そうです。
最後に、
この先の波ですが、西に向いていた台風が再び接近してくる予報なので、週末(9/29・30)にはこの影響を受けオフショアに期待できそうですが、日~月曜日(9/30・10/1)で猛烈に荒れる予想となり、狙い始めるのは天気が落ち着いてからになると思います。
北東コンディションでサイズをキープできれば、金~土曜日(10/5・6)の風の変わるタイミングでこのエリアにとってのチャンスがありそうですね。
この先も潮の動きが大きい期間が続くので、午前と午後で同じ潮位でも波質の違う波を楽しめるのでは?
これまでの北東コンディションで形のハッキリしたポイントを探したいですね。
今回は以上です。
最後までお付き合い頂き、ありがとうございました!
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