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CT第9戦『Quiksilver Pro France』開幕!

2018-10-10 更新
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PHOTO: © WSL/Masurel

18名のサーファーによるエアーコンテスト『Red Bull Airborne』の開催から一夜明けた現地時間10月9日、ウェイティングピリオド初日から1週間を経てCT第9戦『Quiksilver Pro France』が遂に開幕!

新しい北西ウネリが入り、公式4-6ftレンジのオフショア。バレルにビッグターン、エアリアルとホセゴーのクオリティの高さを証明するようなグッドコンディションでR1からR2のH2まで進行。
4,100ポイント差の激しいタイトル争いをしているフィリッペ・トレド(BRA・写真上・下)とガブリエル・メディナ(BRA)はガブリエルがR1を辛くも勝利した一方、フィリッペ(写真下)はコナー・オレアリー(AUS)に抑えられてR2の敗者復活戦行き。

「もし、ヒートの序盤に本当に良い波に乗れれば主導権を握れるけど、残念ながらあのヒートで自分にそれは無かった。でも、試合では良くあることさ。最終的にファイナルに進めればいい。ストレスは全くないよ。次の準備は出来ている。休んで次のヒートのためにリセットするさ」


この言葉通り、R2では序盤から圧倒的なリードでワイルドカードのジョーガン・クージネ(FRA)を制圧したフィリッペ。
後半にはバックサイドのマニューバーオンリーで8.17のハイスコアをマークしてコンビネーションの圧勝。
初のワールドタイトル獲得に向けて重くのしかかったプレッシャーを乗り越え、強さを見せていました。

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PHOTO: © WSL/Poullenot

「ストレスは全くないね。ただ良い波を見つけられなかっただけさ。今年は何度かR2を戦ったことがあるし、そこからファイナルデイまで残ったこともあるから、可能性があることは分かっていた。凄い楽しい波だったし、R3に進めてストークしているよ。良いサーフィンでビッグスコアが出ると自信に結び付き勢いも増すね」

美しい夕日をバックに自信に満ちた表情でヒート後の勝利者インタビューに応じたフィリッペ。
最後にインタビュアーのロージー・ホッジに「自分で髪の毛を切ったんでしょ?」と突っ込まれ、恥ずかしそうにキャップを脱いで「大きな理由はないよ。今年のいくつかのヒートを見ていたら、綺麗に剃って戦い直したくなったんだ」と返していました。

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PHOTO: © WSL/Poullenot

9ポイントは出なかったものの、7〜8ポイントが平均的にスコアされた初日。
特にオープニングヒートに登場したジョーディ・スミス(ZAF)によるバレルからのエアーリバース、ジュリアン・ウィルソン(AUS・写真上)によるバレルからのアーリーウープ。
イタロ・フェレイラ(BRA)によるパワフルなバックハンドターンが目立っていました。

「今日はチャンスがあるし、サイコロを転がすような機会が何度かあるだろう。最初の波は多分あのヒートで乗った最高の一本、更に自分のベストのサーフィンが出来た。それが報われたことは嬉しいね。今回は家族と一緒にいるんだ。自分が親であることは、この世界で最も素晴らしいことであり、やりがいがあることさ。大変な日もあったけど、今日最高のパフォーマンスが出来てハッピーだよ」

モデルでもある美しい妻と今年の3月に生まれたばかりの愛娘オリビアと共にフランス入りしたジュリアン。
フィリッペも然り、小さな子供を持つ親の強さは計り知れません。

R1ではその他にジョーディ・スミス(ZAF)、セバスチャン・ズィーツ(HAW)、エイドリアーノ・デ・ソウザ(BRA)、エイドリアン・バッカン(AUS)、パドリック・グダスカス(USA)、グリフィン・コラピント(USA)、マイキー・ライト(AUS)、ジュリアン・ウィルソン(AUS)などがラウンドアップ。
五十嵐カノア(JPN)、『Red Bull Airborne』で優勝したヤゴ・ドラ(BRA)などはR2の敗者復活戦行き。

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PHOTO: © WSL/Poullenot

2ヒートだけ行われたR2ではフィリッペの他、リプレイスメントのライアン・カリナン(AUS・写真上)がオーウェン・ライト(AUS)を倒す大金星。
グーフィーフッター同士のヒートでライアンは開始直後にロックンロール・リップ、デーン・レイノルズのようなフィンフリーのダイナミックなレイバックで7.93。
すぐにフロントサイドのリップの連続で8.17を重ね、トータル16.10の圧勝。

ポルトガル・エリセイラでのQS10,000『EDP Billabong Pro Ericeira』優勝で得た勢いは止まらず。
この日のハイエストヒートスコアでR3進出を決めました。

「全てのヒートを見てどんなレベルが要求されるかを分からされたよ。自分のサーフィンの全力を尽くす。今日のような日で成功するにはそれしか道がなかったね」

なお、朝の内に進行した『Roxy Pro France』のR2の残りヒートではサリー・フィッツギボンズ(AUS)、メイシー・キャラハン(AUS)、コートニー・コンローグ(USA)がラウンドアップを決めています。

ネクストコールは現地時間10月10日の午前7時45分(日本時間の同日午後2時45分)
オフシャルフォーキャストの「Surfline」によると北西ウネリが続く予報。

WSL公式サイト


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