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CT第9戦『Quiksilver Pro France』2日目 カレントリーダーのフィリッペが...

2018-10-11 更新
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PHOTO: © WSL/Masurel

現地時間10月10日、フランス南西部・ホセゴーで開催中のCT第9戦『Quiksilver Pro France』は前日に入った公式4-6ftレンジの北西ウネリが続く中、2日目を迎えてR2のH3から再開。
R3のH7まで進行しました。

この日一番の話題は新たなジャイアントキラーの誕生。
その被害に遭ったのはガブリエル・メディナ(BRA)と激しいタイトル争いをしているフィリッペ・トレド(BRA)でした。

フィリッペをR3で倒したのは前日のR2でオーウェン・ライト(AUS)に圧勝したリプレイスメントのライアン・カリナン(AUS・写真最上部)
9.00をスコアして完全にこのヒートをコントロールしていたフィリッペでしたが、ライアンが後半に追い上げ、まずは7.93。更にラスト10分を切ってからフロントサイドでビッグターンを繰り返し、リフォームしてきたインサイドセクションまでメイク。ニード8.68のシチュエーションで8.87をスコアして大逆転。僅か0.20ポイント差で勝利を手に入れました。

「正直、今は呆然としているよ。ただ2本の美しい波に乗ったヒートだったけど、驚くべきことが起きた。まるでこの舞台の主役になったような気分さ。ツアーにいた時も今日のような大きなヒートは沢山あったけど、決して自分の思い通りにはならなかった。このイベントでスイッチが入ったみたい。最高だね」

2016年にCT入りを果たしたものの、ランキング34位で僅か1年で脱落。
今年はQSで好成績を重ね、ポルトガル・エリセイラのQS10,000『EDP Billabong Pro Ericeira』で優勝。
ランキング2位に浮上して来年は再びツアーを回ることになります。
本当の勝負はそこからですが、ビッグネームを倒して得た自信は計り知れません。

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PHOTO: © WSL/Poullenot

これでシーズン2度目の捨て試合(11戦中9戦のベストを集計)を喫してしまったフィリッペ。
R3ではガブリエルがウィゴリー・ダンタス(BRA)を敗ってラウンドアップを決めたため、早ければフランスでトップが入れ替わる可能性も出てきました。

「辛い敗退だけど、ライアンのことはリスペクトしている。彼は本当に良いサーフィンをしていたよ。6年間ツアーを回ってきたけど、まだルーキーに対するミスをしてしまう。プライオリティのミスがヒートでは致命傷となる。イエロージャージを保つために集中を続けるよ」

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PHOTO: © WSL/Poullenot

フィリッペの敗退を横目に次のヒートにパドルアウトしたガブリエル(写真上)はサイド気味の風の影響で難しくなったコンディションを考慮してか手堅くスコアをまとめての勝利。
R4行きを決めていました。

「ちょっと迷ってしまうほど難しい波だった。今日は多くの選手がバレルやビッグエアーをしたりして騒いでいたし、本当に楽しそうだったけど、あのヒートは不運だったね。フランスでのサポートは素晴らしいよ。特にホーム以外の時は本当に嬉しいんだ。フィリッペは確かに凄いけど、何度も伝えている通り、自分のことだけに集中している。フランスでも上手くやりたいね」

フランスでは2011年にツアー初優勝を決めてから2015年、2017年と3度も優勝しているガブリエル。
もし、今年も優勝すれば引退したミック・ファニング(AUS)の4度の最多記録に並ぶことに。
更にタヒチ、サーフランチと2連勝しているため、3連勝となれば1996年のケリー・スレーター(USA)以来の快挙も同時に達成することになります。

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PHOTO: © WSL/Poullenot

その他にR4行きを決めたのはマット・ウィルキンソン(AUS)、コナー・コフィン(USA)、ジョーディ・スミス(ZAF)、ウィリアン・カルドソ(BRA)、エイドリアーノ・デ・ソウザ(BRA)
残りヒートにはR2で信じられないようなバレルを抜けて大逆転したジークことエゼキエル・ラウ(HAW)、マイキー・ライト(AUS)、ジョエル・パーキンソン(AUS)、グリフィン・コラピント(USA)、ジュリアン・ウィルソン(AUS)など。
五十嵐カノア(JPN・写真上)はR2でジョアン・ドゥルー(FRA)に僅差で敗れ、早くも姿を消しています。

ネクストコールは現地時間10月11日の午前8時(日本時間の同日午後3時)
オフシャルフォーキャストの「Surfline」によると北西ウネリは弱まる傾向となり、風も悪い予想。

WSL公式サイト


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