2018-10-11 更新
皆さん、お疲れ様です!
波情報BCM「プロサーファー週間エリア概況」一宮エリア担当、太東の関田秀俊です。

前回(10/4)の更新後は台風が日本海を通過するタイミングでオフショアを狙えていたので、前の週(9/24W)と比べるとウネリのまとまりはよくありませんでしたが、サイズや風の状態からは土曜日(10/6)の頭前後のコンディションでファンな波が届いていました。
日曜日(10/7)にかけて南風が強まりながらも意外や夕方まで胸前後のサイズをキープし、午前中の潮が少ない時間帯からミドルタイドまでの上げのタイミングをメインに遊べていたようです。
それ以外のほとんどの日は北東の風波コンディションとなってしまい、見た目よりも力の弱い波質で干潮や満タンに近い極端なタイミングになると、ヨレやボヨりで波質が雑になっていた雰囲気でしたが、なんとか胸サイズのギリギリ練習できる波が残っていたと思います。
それでは、各ポイント毎の
地形レポートです!
【一宮】10/10水曜日の9時頃、潮は引きに向かいミドルタイドをすぎたくらいの時間帯での地形レポートです。

今週(10/8W)も胸~肩サイズはあるものの再び北東の風波コンディションとなってしまい、ミドルエリアの深い所ではカレントが強まっているので全体的な地形のまとまりはイマイチな状態です。

前回(10/4更新)以降も正面左側を含めてミドル~アウトの地形は少しずつ広がり傾向なので、最近のサイズに対してもミドルより潮の少ない時間帯を狙ってこれまでよりも広く地形を使えている様子でした。

特に今回のような大潮のタイミングで長い時間狙える可能性がありそうですね。

しかし、アウトと手前の地形がわかれている状況は変わりなく、特にインサイドのショアブレイクに関しては前回(10/4更新)よりも形の安定感がなくなっている印象なので、胸~肩以下のサイズになると潮の多い時間帯は狙い所がなくなってしまうかもしれません。
【サンライズ】10/10水曜日の9時半頃。潮は引きに向かい干潮に近い時間帯でした。

全体的な地形の雰囲気は変わりありませんが、やはり胸~肩サイズの北東コンディションの影響でカレントが目立つようになってしまい、中央周辺を中心に全体でインサイド~ミドルエリアの地形のまとまりが悪い様子です。

潮の動きが大きく、多少ながらミドル~アウトにかけて広く反応していた雰囲気なので、サイズ次第ではありますがこの時のような潮の少ない時間帯はアウト寄りの地形を狙えていました。

一宮のように潮が多くなるとブレイクする範囲が狭くなっていたので、最近の様子からは左側も少しずつ復活傾向に向かい、右側のレギュラーも形の安定感は欠けているものの風向き次第で狙える状態をキープしています。

ただし、満タンに近い時間帯は見た目よりもボヨついた印象がありました。
【東浪見】10/10水曜日の10時半頃、潮は引きに向かい干潮寸前の時間帯でした。

大きく地形が変化した印象はなく、一宮~サンライズ方面と比べて特に深みが気になる様子はありませんでしたが、ここも北東コンディションの影響を受けてミドルエリアのカレントが目立ってしまい、今週(10/8W)の大潮のタイミングでは潮の少ない時間帯でブレイクがまとまりにくい雰囲気となっていました。

これまで控えめだった右側のレギュラーにとっては、サンライズと同じくスムーズさに欠けるブレイクながら、レギュラーの形をキープしているのでこれまでよりも狙い易くなっていました。

また、左側に関しては右側よりも比較的浅い地形に対して、このタイミングではワイドな波が多くなり、1日を通して潮の動きで波質が変化しやすくなっていました。

最近の風波コンディションでは、やはり潮の多い時間帯で反応する地形が限られて物足りない様子になってしまいますが、形のまとまりは良かったのでミドルタイドを基準に無難な時間帯があった印象です。
【志田】水曜日10/10の11時頃でした。潮は干潮で動きが止まっている時間の地形チェックで、ミドルエリアから手前に関しても特に邪魔する深みはないのでこのエリアの中では癖のない印象です。

しかし、他のポイントと比べて全体的に手前の浅い状態なので、潮の少ない時間帯では形のまとまりが悪く、カレントの影響を受けたショアブレイク気味な波質になってしまう傾向でした。

最近の風波コンディションに対しても潮の多いタイミングを狙って右側のレギュラーや中央周辺をメインに形になる波を狙えていたものの、アウトで反応するサイズには足りず、形になってもブレイクがハッキリしない波が多くなっていたと思います。

先週末(10/6~7)のようなオフショアで胸~肩・頭までのコンディションがちょうどよさそうです。
【太東】10/10水曜日の11時半頃の様子から地形を判断します。潮は上げに切り替わる時間帯です。

北東コンディションが続いていながらも、MAX腹~胸サイズでおさまっていたので大きな地形の変化はなかった様子です。

腰前後の物足りないサイズでも、この時のような潮の少ない時間帯を狙って堤防横からのブレイクを狙えていましたよ。
手前には周りよりも深いセクションがあるようですが、ミドル~アウトの地形がメインになっているので潮の多い時間帯でなければ大した悪影響にはならないようです。

しかし、地形が広く残っているもののピークからワイドに反応する波が目立ち、堤防横のコンパクトなレギュラーは潮のタイミングやサイズによって時間が限られてしまい狙うのが難しいようでした。

最近の様子では引きに向かう時間でビギナーにとっても無難に練習できるタイミングとなっていたようですね。
【夷隅】10/10水曜日の12時半頃、上げ始めの潮が少ない時間帯です。前回(10/4更新)からもNo.1に関してはアウト寄りの地形に対して手前のカレントが複雑に流れているので、ウネリのまとまりが悪く複雑にブレイクする波が目立っていましたが、No.2~3・4に関してはミドルエリアを中心に地形が集まってピーク周辺では浅くなっている所もあり、サイズの割りにホレて力のある波質で練習できていたようです。

サイズ的には胸前後の普段では物足りないサイズながら、引きに向かい干潮に近づく時間帯を狙って腹~胸サイズから対応できていたと思います。

全体的にこれまでよりもピークからワイドにブレイクする波が増えていますが、肩~頭サイズまでは形が残ると思います。

上げに向かうとボヨつき始めるものの、サイズ次第では長くポイントを使えそうな様子でした。
今回のポイント毎の
地形レポートは以上になります。
さて、
水温は、23℃くらいなので前回(10/4更新)からも変わらず、外気が30℃近い日はスプリングやタッパーで問題ありませんでしたが、北東コンディションの場合はシーガルやロンスプがちょうどよさそうです。
最後に、
この先の波に関しては、北東コンディションになる可能性が高く、前線が影響しそうな予報となっているので、これまでのような風の弱まるタイミングが少なくなるかもしれません。
基本的にはカレントの悪影響でまとまりの悪い波になってしまいそうです。
地形にとっても手前の荒れた状態は解消するのが難しい雰囲気ながら、アウト寄りに形のハッキリする地形ができる可能性もあり、その後でオフショアになるチャンスがあれば状況が変わると思います。
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