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『Quiksilver Pro France』&『Roxy Pro France』ウィメンズのタイトルレースは最終戦へ

2018-10-12 更新
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PHOTO: © WSL/Poullenot

フランス南西部・ホセゴーで開催中のCT第9戦『Quiksilver Pro France』は3日連続で進行。
現地時間10月11日にR3の残りヒートを消化してルーキーのマイケル・ロドリゲス(BRA)、ワイルドカードのマイキー・ライト(AUS)、パドリック・グダスカス(USA)、セバスチャン・ズィーツ(HAW)、ジュリアン・ウィルソン(AUS)がR4進出。

一方、先に進行していたウィメンズCT第9戦『Roxy Pro France』もR3が行われ、QFを戦うベスト8が決定。
後半戦、好調のカリッサ・ムーア(HAW)を始め、コートニー・コンローグ(USA)、ココ・ホー(HAW)、タティアナ・ウェストン・ウェブ(BRA)などがラウンドアップを決めた一方、タイトル争いをしているステファニー・ギルモア(AUS)、レイキー・ピーターソン(USA)が揃って敗退する波乱も...。
これでタイトルレースは最終戦に持ち越されることになりました。

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PHOTO: © WSL/Poullenot

3人ヒート(1位と2位がQFへ。3位は敗退)のR3、両者共に1ポイントを競うようなクロスゲームの中、まずステファニーはコートニーとマリア・マニュエル(HAW)に敗退。
予想通り、サイズダウン傾向に風の影響も入った難しいコンディション。後半に追い上げてきたステファニーでしたが、ニード8.33のシチュエーションで終了間際にヒート最高のレフトのセットを掴みながらもジャッジのコールは8.27と僅かに足りず。
一方、このヒートを1位通過したコートニーは、序盤にバックハンドで6ポイント台を2本まとめてリード、そのまま逃げ切っての勝利。

「今日のようなコンディションではカレントを利用して動き回るのが良いと思う。その方がリップから離れているのに乗ろうとするよりも、良い波を掴めることがあるわ。ステフが危ないのは分かっていたけど、私は自分自身と戦い、計画を実行するためのプロセスだけに集中していたの。感情の起伏が激しくならないように、そのプロセスを受け入れなければいけない。自分自身に真っ正面から向き合えばそれは上手くいくでしょう。ステフは素晴らしいシーズンを送っているし、もし、彼女のリズムが崩れなければハワイで彼女を倒すのは難しいと思うわ」

毎年タイトルレースの一員として活躍しているコートニーですが、今年は開幕戦直前に怪我をして4戦欠場。
復帰後は強さを取り戻し、第7戦『Vans US Open of Surfing』では優勝。
まだランキングは13位とリクオリファイのラインに届いていないものの、フランスを含め、残り2戦でリカバリーを果たす可能性は高いでしょう。

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PHOTO: © WSL/Poullenot

フランスで優勝すれば2位のレイキーの結果に関わらずレイン・ビーチェリーに並ぶ7度目のワールドタイトルが確定することになっていたステファニー(写真上)
レイキーも同じラウンドで敗退したため、依然優位な位置にいます。

「最初にプライオリティのミスをしてしまったと思う。それからストレスを感じ、悪い方に転がってしまったのよ。最後に良いスコアが出たけど、バックアップが足らなかった。この状況を受け入れることは難しい。ハードなトレーニングをしているのに最悪の気分よ。私もレイキーも負けるなんてとってもショッキングなことね」

五十嵐カノア(JPN)、グリフィン・コラピント(USA)などのコーチ、スネークことジェイク・パターソンのアドバイスの元で戦っているステファニー。
最終戦のマウイ島・ホノルアベイは2007年にルーキーで初優勝を飾ってから4度も優勝をしている得意の場所。
WSLから公表された最新のシナリオによるとステファニーは3位以上、つまりSF進出を決めた時点でレイキーの結果に関わらずタイトルが確定。
ステファニーが5位以下になった場合、レイキーは優勝すればサーフオフ(タイトルをかけてのヒート)に持ち込むことが可能になります。

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PHOTO: © WSL/Poullenot

ステファニーの次のヒートに登場したレイキー(写真)は序盤からリズムに乗って6ポイント台を2本スコアしてトップに立ちますが、後半に追い上げてきたココ、ブロンテ・マコーレー(AUS)に逆転され、3位に転落。終了間際、次々と波に乗るものの、プレッシャーからかポテンシャルがある波を選べず、無情にも終了のホーンが...。

「間違いなくハワイに向う前にポジションを良くするチャンスだったのに、それは粉々になってしまったわ。正直、自分のサーフィンに失望しているところよ。この数日は気分が優れなくてあまりサーフィンしていなかったし、余計なことを考え過ぎていたの。ハワイでもまだタイトルレースに残り、チャンスがある嬉しいわね。一度家に戻って休むわ。最近は少し忙しかったし、息抜きが必要よ」

多くのファンや関係者がフランスで決まると予想していた今年のタイトルレースがまさかの結果に。
当のステファニー、レイキーが一番大きなショックを受けているでしょうが、敗退後も淡々とインタビューに答えているのはさすがプロと言えます。

ネクストコールは現地時間10月12日の午前7時45分(日本時間の同日午後2時45分)
オフシャルフォーキャストの「Surfline」によると新しい北西ウネリが入り、風も合う予想。

WSL公式サイト


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