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「モルジブボートトリップ2018年夏⑤」

2018-10-13 更新
2018年夏に向ったハルさんを含めて総勢9人によるモルジブボートトリップ。

ハイシーズンで混雑していた北マーレーから作戦会議の上、比較的サーファーが少ない南マーレーへ移動したハルさん一行。
それが正解となり、旅の後半はボートトリップの醍醐味である仲間だけのセッションも満喫。

いよいよ旅はクライマックス。
次回が最終話になります。

見逃した方はぜひ第1話からどうぞ。

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(海の中もパラダイスです)


クォーターズ初日は朝夕共に強いカレントにパドルを強いられた。

そして、5日目。
朝食を食べてから再びクォーターズへ向かった。
波は前日よりもサイズアップしていて頭からオーバーヘッド。リーフブレイクではメローと言われるモルジブの波だが、オーバーヘッドくらいから水量も増えてパワーのある波へ変化して行く。
僕達が入った時間帯はカレントがなく、ラインナップへのパドルバックも楽だったが、風が少し入っていてザワついているので、テイクオフの時に気を抜くとササクレでバランスを崩してワイプアウトしてしまう...。
そこをクリアしてインサイドに進んで行くとどんどん面がクリアになっていくといった感じだった。

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(何度でもテイクオフしたいモルジブの波)

朝の1ラウンドを終え、2ラウンド目。
僕達はクォーターズの反対側にあるレフトブレイクのグルズへ向かった。

前回来た時は頭サイズの高速で掘れた最高の波だったが、今回はオーバーヘッドで掘れたオンショアの波で、かなり手強そうだった。
海に入ると次々に襲ってくるセットから逃げ回るだけで1本も乗れずに退散してしまった...。

今回のトリップのメンバーにはロングボーダーの整体師がいる。

彼が高校生の頃から僕が働く店のお客さんだったので、25年ほどの付き合いになる。
ホリデー中に肩を揉めなんて乱暴なことは言わないが、職業柄、カラダのメインテナンス教室なるものを毎晩開催してくれた。
最近の流行りは「筋膜リリース」といってサーフボードのフィンのような形をした金属の板で皮膚の下にある筋膜という筋肉と皮をその金属で擦って剥がすというもの。
二人一組になって足の裏や肩などを施術しあった。むずむずしたり痛かったり思わずみんな声が出ちゃうのが滑稽だった...。



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(ボートスタッフも施術に参加)

6日目。

翌日の朝、クォーターズでサーフし終わった後、この前見て気になっていたリップタイズへ移動することになった。

リップタイズは島と島の間でブレイクするライトの波だ。
昼を回った頃にポイントに着くとなんと貸切りだった。
サイズは胸くらいだが波のクォリティが高く面も良し。テイクオフしてから波が厚くなることが少なく、インサイドまでつなげる。パワーもあるので最高に楽しく、今回のトリップでベストな波だった。

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(リップタイズの波)

7日目。

翌朝、ボートから望遠鏡でリップタイズを覗いてみると波がサイズアップしているのが分かった。

ポイントに着くと波は頭から頭半と今回のトリップで一番サイズのある波だった。頑張ってセットの波にトライするもパーリングして酷い巻かれ方をしてしまう...。
板が5‘4とはいえカラダの鍛え方がいまいちなんだと痛恨した。

僕と同年で52歳の保知さんは今回のツアーコーディネイター。
夫婦で40歳からサーフィンを始め、今ではこの波にも難なく乗れるようにまでなっていた。
サラリーマンながら毎週末欠かさずに波乗りを続け、家では毎日筋トレも欠かさないらしい。
さらに年に数回の海外サーフトリップが功を奏したようだ。

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(40歳から波乗りを始めた保知さん)

ボートトリップはまるで合宿だ。
みんなサーフィンのスキルやモチベーションが上がり、次への目標を掲げている。
楽しい旅もいよいよ終盤へ。

続く。

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