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一宮エリア

2018-10-18 更新
皆さん、お疲れ様です!
波情報BCM「プロサーファー週間エリア概況」一宮エリア担当、太東の関田秀俊です。
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前回(10/11)の更新から北東の風でオンショアコンディションが続いていたのでサイズ的には胸~肩くらいをキープしていましたが、 カレントが目立ちサイズに対し強まってしまい、フェイスがヨレて複雑に反応する波が多く難しい波質でしたね。

ウネリと言うより風波な雰囲気で意外や力の弱い波で、一宮や夷隅のように風を防げていても手前の地形は荒れた状態がなかなか解消されず、ショアブレイクとしてのまとまりも悪くカレントに影響されていた印象です。

また、全体でアウトの地形が広がり傾向なので、最近のサイズに対しても反応が頻繁になりましたが、スムーズに乗り繋げる安定したブレイクはなく、見た目よりもショートライドになりやすくなっていたようです。

日曜日(10/14)の午後~月曜日(10/15)の午前中に限り西寄りに風が変わって影響の少ないコンディションでしたね。

それでは、各ポイント毎の地形レポートです!


【一宮】
10/17水曜日の10時頃、潮は上げに向かい満タンに近いくらいで、余計な深みは少しずつ解消傾向ながらも、ミドルエリアではカレントによって地形のまとまりが悪いので、胸~肩サイズからアウトにできるピークを狙えるもののスムーズに距離を乗れる雰囲気ではありませんでした。
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特に右側のレギュラー関しては堤防に近いほど中間のセクションでブレイクが途切れる波が目立っていたので、ヨレてボヨつきやすい地形ながら中央寄りの波がメインになっていました。
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しかし、前回(10/11更新)以降も中央から左側にかけてはアウトの地形で反応が頻繁になり、堤防寄りを含めてブレイクする範囲が広がっていた様子です。
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この時のような上げの満タンに近いタイミングでもサイズ次第では十分なブレイクが狙えるようになり、潮の少ない時間帯に限らなくてもよくなった様子です。
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【サンライズ】
10/17水曜日の11時頃、潮は上げに向かい満タン寸前のタイミングです。
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全体的にミドルエリアでの反応はまとまりが悪く、北東コンディションで見た目よりもカレントが強まっている雰囲気なので復活に時間がかかりそうですね。
特に中央寄りではインサイド~アウトにかけてカレントが目立ち、安定したピークがなくブレイクも複雑なのでオフショア待ちな状況です。
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しかし、左右の堤防周辺に関しては一宮のように前回(10/11更新)以降もブレイクする範囲が広がり、胸~肩サイズでの反応も頻繁になったと思います。
北東コンディションに対しては左側で風を防ぐ事ができるのでミドル~インサイドの地形も仕上がってほしいですね。
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右側にかけては胸前後でカレントが働きピークからコンパクトに反応する波があったので、多少控えめなサイズでも風の影響がないコンディションなら遊べるレギュラーが見つかるかもしれません。
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全体的にこの時のような潮が多い時間帯でも胸~肩サイズがら狙えているので、スモールコンディションでなければ上げに向かうタイミングの方が形のまとまりは無難だと思います。


【東浪見】
10/17水曜日の11時半頃、潮は満タンでほとんど動かない時間帯ですが、ここも全体では大きく変わった様子はありませんでした。
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北東コンディションでカレントが強まり地形のまとまりが悪く、ピークの位置は安定しているもののブレイクは複雑になってしまっています。
やはり中央寄りではアウトまで地形があってもカレントの影響でスムーズに乗り繋げるブレイクがなくオフショア限定になっていた状態です。
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メインは変わらず左右の堤防周辺ながらも、北東コンディションでスムーズに反応する地形は少しずつ崩れている雰囲気があり、形の安定した地形が限られているかもしれません。
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前回(10/11更新)と比較してミドル~インサイドの反応は良くなっているものの、アウトでのハッキリした形がなくなり、右側のレギュラーはカレントに反応してブレイクする波が多く、地形そのものはスモールコンディションに対して対応できなくなっているのかも。
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しかし、サイズのわりにこの時のタイミングでブレイクが頻繁だったので、胸以上のサイズがあれば波数は安定しそうです。


【志田】
10/17水曜日の12時頃、潮は満タンで動いていない時間帯での地形チェックレポートとなります。
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これまでと変わりなくミドル~インサイドに集まった状態なので、オフショアコンディションに対しては右側のレギュラーをメインに中央~左側にかけてと広くポイントを使えていたものの、ここ数週間で北東コンディションが多くなり余計なカレントが目立ち反応する形も安定しなくなってきました。
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このエリアの中でもブレイクがワイドになりやすい地形なので、風や潮の時間帯で形が変化しやすくなっています。
特に潮の少ない時間帯でのオンショアコンディションはかなり残念な雰囲気です。
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なお、右側レギュラーはピークがハッキリしつつも、カレントの影響でフェイスが途切れたり急にワイドになるようなトラップが多く波選びが難しいと思います。
潮の多いタイミングでも大潮の頃と比べて潮位が低いので、オフショアにならないと1日を通して特に狙い目はなさそうでした。
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※10/21(日)までJPSAのコンテストが行われる予定です。


【太東】
10/17水曜日の13時頃の様子から地形を判断します。潮は満タンから引き始めた頃の時間帯です。
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ここも、ミドル~インサイドに砂の集まった状態をキープしながらもアウトにかけて際立った地形がなく、腹~胸サイズで狙える堤防横に関してもピークからワイドにブレイクする波が増えていました。
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北東コンディションの影響でレギュラーの地形がまとまりやすい状況ではありますが、サイズとしては穏やかなので形もハッキリしないのかもしれません。
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それでも、潮の多い時間帯でこの日のサイズが頻繁に反応していたので、ビギナーにとっては1日を通して練習できる波があると思います。
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切れ目を探せばゆったり乗れるレギュラーが見つかるのでは?


【夷隅】
水曜日10/17の14時頃、潮は引きに向かっている時間帯です。
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小潮回りで干満の差はありませんでした。
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全体的にはテトラから手前にまとまったコンパクトはピークが残り、最近の胸前後のサイズに対してもミドル~インサイドの地形で対応できていたと思います。
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やはりNo.1に限ってはアウトがメインになっている様子なので形としては安定しないものの、No.2~4のミドルエリアにできるピークは両方向乗れる形で潮の引きに向かうタイミングを狙って遊べていたようです。
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この日の様子では潮のタイミングで狙い目となる時間帯が限られしまいショルダーが短くトロめな波質が目立っていましたが、大潮に近くなれば腹~胸サイズでも十分狙える状態だと思います。

今回のポイント毎の地形レポートは以上になります。


さて、水温は前回(10/11更新)と比べて下がり傾向で20℃前後になり、朝晩の冷え込みも気になるのでシーガル・ロンスプやフルスーツでちょうどよさそうです。


また、この先の波に関しては、高気圧が北に位置しているのでこの先もオンショアがメインのコンディションが続きそうです。

サイズは控え目ながらも風に影響された状態が長く続き、これまで以上にカレントが目立ったコンディションになってしまうのでは?

地形にとっても手前のまとまりが悪くなり、アウトに片寄った状態になると風の影響を受けやすく、その後もスムーズさに欠けて見た目よりも距離を乗れなくなるかもしれません。

再び潮の動きも大きくなるので、干満のタイミングで極端な波質になると狙い目ではミドルタイドが基準かもしれませんね。

今回は以上です。
最後までお付き合い頂き、ありがとうございました!

それでは、また来週レポートをお届けします。

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