2018-10-25 更新
皆さん、お疲れ様です!
波情報BCM「プロサーファー週間エリア概況」一宮エリア担当、太東の関田秀俊です。

前回(10/18)の更新後も北東コンディションの影響を受けてしまい、見た目よりもカレントが強まったまとまりの悪い波が目立っていました。
サイズに関しては胸~肩・頭くらいのスタートだったので、一宮や夷隅のように風を防げていたポイントはサクッと練習できる波があったものの、水~木曜日(10/24~25)の頭以上のコンディションに変わってからは、各ポイントでアウトに広がった地形に対して潮の少ない時間帯でハードな雰囲気だった印象です。
なお、今週(10/22W)に入って朝イチで西寄りの風が吹き整った状態になるタイミングがありましたよ。
それでは、各ポイント毎の
地形レポートです!
【一宮】10/24水曜日の8時頃、潮は引きに向かいミドルタイドをすぎたくらいの時間帯です。

北東コンディションが続いているので、ミドル~インサイドで強まっているカレントが影響し、胸前後のサイズに対しては手前に残る深いセクションでボヨつきやすく、まとまりの悪い複雑な地形となり、正面右側がメインとなったショアブレイク狙いに関しても気まぐれな状態で潮のタイミングによって形や波質が変わりやすく特定するのが難しい様子でした。

前回(10/18更新)以降で風波ながらも徐々にサイズが上がり始め、週末(10/19~20)からこのエリアのほとんどは頭前後でこれまでよりもカレントの目立ったハードな雰囲気に変わっていました。

堤防周辺ではアウトの地形が広がり傾向で極端に砂の集まっている所もあり、大潮も影響し潮の少ない時間帯で最近のサイズに対してハードにブレイクしていた印象です。

ファミマ側を含め前回(10/18更新)からも正面左側はミドル~アウトで反応する範囲が広がり、カレント等の悪影響を比較すると右側よりも安定していたと思います。
ボヨつきが気になるものの上げ際で形としては狙いやすくなると思います。
【サンライズ】10/24水曜日の8時半頃、潮は引きに向かいミドルタイドをすぎて干潮に近い時間帯です。

北東コンディションの特徴が強まった状況が続いているので、全体的にインサイドや堤防周辺、中央エリアのカレントが強まってしまい、安定した地形がなくまとまりの悪い印象です。

一宮のようにアウトの地形が広がり傾向なので最近の頭前後のサイズにとってはミドル~アウトでの反応がこれまでよりも頻繁になり、大潮も関係してこの時のような潮の少ない時間帯でカレントの目立ったハードなコンディションになっていたようです。

しかし、右側の堤防レギュラーに関しては少しずつ地形の形が復活し始め、このタイミングに限られながらもサイズや風次第では距離を乗れるようになったのかもしれません。

全体では潮の上げに向かう時間を狙って比較的形のまとまるタイミングがあり、手前のボヨつき等の悪影響がありながらも左側を含めて狙えるピークがあると思います。
【東浪見】水曜日10/24の9時半頃、潮は引きに向かい干潮寸前の時間帯です。
北東コンディションが影響し、全体的にカレントが強まっているので、形として安定しているピークがなくまとまりの悪い状態です。

中央周辺では周りからのカレントが集まってインサイドが深い印象になりましたが、一宮~サンライズほど全体的にボヨつくような様子はなく手前の悪影響は少ないと思います。

この日のような頭以上のサイズで堤防周辺をメインにアウトからのブレイクが頻繁になり、これまであったミドルエリアの地形にヒットすると見た目よりも力のあるな波質なので、潮の少ない時間帯ではカレントも影響し特にハードな状態になると思います。

右側のレギュラーに関してはサンライズほどの形の安定感がなく、距離を狙うにしてもミドルエリアでワイドに反応する地形で距離を狙うにはイマイチな様子。

全体的にサイズが落ち着いた方が形はまとまりそうな印象ですので、サイズが残るうちは上げに向かうタイミングの方が狙いやすいと思います。
【志田】水曜日10/24の10時頃でした。干潮の潮止まりでの地形チェックで、ここも一宮やサンライズのような手前のブレイクが途切れるような深みはありませんが、北東コンディションが影響し全体でカレントが目立っていました。

やはり堤防周辺や中央のように沖に出る流れが強まっている所では集中して砂が集まっているので、浅い地形に対してカレントとダブルアップするブレイクはかなりハードな波質です。

形としても全体的にワイドなピークが多く、右側~中央にかけてレギュラーの雰囲気はあるものの、今のところサイズとコンディションが落ち着かないとピークを探しにくい状況です。

他のポイントと比べて潮が上げてもゆとりがなく、カレントとの戦いになりそうです。

最近の様子からも引きに向かうタイミングは避けた方がいいと思います。
【太東】10/24水曜日の10時半頃の様子から地形を判断します。潮は上げに切り替わる頃の時間帯です。

前回(10/18更新)以降はこれまでよりも北東コンディションのカレントの強まった状態が続いていたので、砂が集まりやすい条件となりサイズのわりには地形の変化に期待できそうな雰囲気です。

インサイドが多少深い状態ながら今のところミドル~アウトにかけては潮が多くなければ特に気になるボヨりもなく、ワイドではありますがアウトから反応する波が増え、形としてはこのエリアの中でも安定していたと思います。

前回(10/18更新)と同じくショルダーの切れ目を探して距離を狙えていた波もあり、最近の様子からは堤防から出るカレントも働き、際からのレギュラーも反応するようになったので、サイズが落ち着いてからのコンパクトな地形に期待できるかもしれません。

上げに向かい満タンに近づくほどボヨつきやすいようですが、ハードな雰囲気でも胸前後までのサイズなら上げ始めからのタイミングを狙って形としてはスムーズなレギュラーがありそうです。
【夷隅】10/24水曜日の12時頃、潮は上げ始めたばかりです。

北東コンディションで風の影響を防げるポイントではありますが、サイズによってカレントの強まった状況が続き他のポイントと同じく多少ながら悪影響となっていました。

全体的にミドル~アウトに砂の集まっている状態をキープできているので、頭以上のテトラより沖で反応するサイズでなければコンパクトなピークが出現する可能性があり、ショルダー方向にかけても余計なカレントがなければ見た目よりもスムーズに走れる波がありそうです。

ブレイクの途切れる所はないものの、潮の上げに向かう時間帯では、カレントが強まっている周辺で地形が深くなって、イマイチ反応がハッキリしなくなるので、やはり引きに向かう時間帯がメインの狙い目?では...

肩~頭サイズで形としては狙いやすいと思いますが、スモールサイズに対してはこれまでよりも手前のスムーズさに欠ける反応になってしまいそうです。
今回のポイント毎の
地形レポートは以上になります。
さて、
水温は、20℃くらいありますが、朝夕の冷え込みが強まり日中を含めフルスーツな状況です。
最後に、
この先の波ですが、北東コンディションの余韻が残る状態ながら、土曜日(10/27)の前線が通過するタイミングをピークに南風が強まる予報なので、ウネリが交じったりリセットされると地形に対してブレイクがスムーズにならないかもしれませんが、その後でオンショアが吹き返す可能性を考えると、この頃から狙っておいてよさそうですね。
台風の動きも気になり、気圧配置の変わりやすい状況ではありますが、今のところ週末(10/27~28)以降も次回(10/29W)の更新頃にかけて南風のコンディションに期待できそうなので、サイズを含めてチャンスが増えると思います。
今回は以上です。
最後までお付き合い頂き、ありがとうございました!
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