波乗りジャパン全ての選手がR3進出! 『2018 VISSLA ISA World Junior Surfing Championship』4日目
2018-10-31 更新
44カ国、361名と過去最多の選手が集まった『2018 VISSLA ISA World Junior Surfing Championship』は現地時間10月30日にコンテスト4日目を迎え、ガールズのR2の残りヒート終了後、リパチャージ(敗者復活戦)が進行。
この日のカリフォルニア・ハンティントンビーチは3-5ftレンジの南南西ウネリが続き、早い時間帯はクリーンなコンディションに恵まれたものの、日中は西〜南西風の影響が入った難しい波に変化。
リパチャージではベスト2本のトータルでも1桁のスコアの選手が多く、苦戦を強いられていました。
コンテスト3日目の時点で全ての選手がラウンドアップを決めていた日本代表「波乗りジャパン」
この日も快進撃が続き、ガールズ18歳以下では野中美波が8.17のハイスコアを含むトータル13.77で2位以下に大差をつけて余裕のラウンドアップ。
ガールズ16歳以下でも松田誌野、脇田紗良共にラウンドアップを決め、ボーイズを含めて全ての選手がR3進出。
ボーイズは32名、ガールズは24名に絞られるR3からが本当の勝負。
昨年のお倉ヶ浜では16歳以下のボーイズで安室丈が金メダル、上山キアヌ久里朱が同クラスで銅メダルを獲得。
ガールズでも18歳以下で川合美乃里が6位、16歳以下で野中美波が7位に入るなど大活躍して団体銅メダルを獲得。
今年も着々とメダルに近づいています。
この日から行われたISAイベント独自のフォーマット、リパチャージ(詳細は以下で)は各ヒートの3位以下の選手がもう一度チャンスを与えられますが、メインラウンドで勝ち上がっている選手よりもファイナルまでの道のりは遥かに長くなります。
見どころ徹底解説!
ガールズ16歳以下のフィジー代表、Kiesha WakehamはリパチャージのR1を1位でクリア。
彼女は2年連続でISAの奨学金制度のアンバサダーになっています。
「ここは私が毎日サーフィンしている波と似ているわ。地元のベストデイでやっているようなものよ。リパチャージのラウンドに出場する時は緊張するけど、同時に興奮もするの。アウトに出たら頭の中は自分のベストを尽くすだけ。そして楽しんで最初の波に乗ったわ。このイベントに参加することはフィジー代表の私だけではなく、国にとっても大変なことよ。昨年の’VISSLA ISA Juniors’は私が唯一のガールズの選手だったけど、今年は妹と一緒に来たの。私達は国や家族を代表してここでサーフィンすることを本当に誇りに思っている」
男女各クラス3名、最大12名の枠をフルに使って団体のメダル獲得を目指している日本、アメリカ、オーストラリアなどのコンペティションが盛んな国よりも、むしろ枠に達していない国の方が多いこのイベント。
フィジーなどの経済的に厳しい国はISAからの援助を受けている選手も多くいます。
サーフィンもメダル候補と比べると全く違うレベルの選手がいますが、それは「参加することに意義がある」というオリンピックとISAの同じ精神。
彼らがいないとISAのイベントは成り立たないのです。
なお、4日目を終了した時点で日本はアメリカ、オーストラリア、ブラジル、フランス、チリ、ポルトガル、スペイン、アルゼンチン、イスラエルと並んで暫定1位。
R3を終了すると更にランキングが明確になってくるでしょう。
現地時間10月31日もコンテストは進行予定。
7:30〜17:00(日本時間は翌0:30〜10:00)に開催され、公式サイトでライブ中継が配信されます。
2018 VISSLA ISA World Junior Surfing Championship
オフィシャルサイト
photo:ISA
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