2018-11-08 更新
皆さん、お疲れ様です!
波情報BCM「プロサーファー週間エリア概況」一宮エリア担当、太東の関田秀俊です。

前回(11/1)の更新から再びオンショアコンディションに戻り、前週(10/22W)に楽しめていたウネリがリセットされ、腹前後の物足りないサイズが続いていました。
風の弱い狙い目となるタイミングはありながらも、サイズダウンで地形にハッキリと反応するエリアが狭く、潮の時間帯にも影響されやすかったと思います。
スモールサイズでは微妙な風でもフェイスにヨレが入り複雑なブレイクにされてしまったようです。
それでは、各ポイント毎の
地形レポートです!
【一宮】11/7水曜日の13時半頃、潮は上げに向かいミドルタイドをすぎたくらいで、先週チェック(11/1更新分)以降はウネリの落ち着いた状態が続いていたので、ミドル~アウトをメインにこれまでよりもスモールサイズに対応できる地形が復活傾向でした。

ただ、オンショアの影響で未だにミドルからインサイドにかけてはカレントが強まった余韻で深くなったセクションが残り、この日のように風が強まってしまうとウネリが流されてブレイクがまとまらず、手前のショアブレイクも形として安定しなく狙い所が定まっていない印象です。

アウトに関しても、この日の様子からは堤防周辺でなんとなく形になっているものの、全体的には反応してもショルダーの短いブレイクが目立ち、オフショアになっても距離を乗れるピークは限られてしまいそうです。

できるだけカレントや風の影響がない日を狙いたいところですが、アウトまでの距離もあり、オンショアやサイズのある場合は干潮に近い時間帯で特に癖が悪くなりそうです。
【サンライズ】11/7水曜日の14時半頃、潮は上げに向かい満タンに近いタイミングです。

ここも前回(11/1更新分)以降は落ち着いたサイズが続き、ミドル~アウトにかけてはこれまでよりも砂の集まった雰囲気になっていましたが、この日のようにオンショアの強まったサイズアップになってしまうと、長く続いた北東コンディションの余韻が地形に残っているので、カレントが強まりやすく印象も一変してしまいますね。

中央周辺では、いつも通りカレントが交じって地形のまとまりが悪く、左側にかけてミドル~インサイドに周りよりも深いヨブが目立ち、ブレイクがスムーズに繋がっていない印象です。

しかし、右側半分に関してはインサイドでカレントが強まり安定したショアブレイクはないものの、左側と比べてミドル~アウトの地形が広がりこれまでよりも距離を狙える状態になったと思います。

干潮のタイミング等、サイズや風の影響でコンディション次第ではハードになりやすいかもしれませんが、オフショアの場合はスモールサイズにも対応できる地形に期待できそうです。
【東浪見】11/7水曜日の15時頃、潮は上げに向かい満タン寸前ですが、このエリアの中でも比較的オンショアコンディションに対して地形の悪影響は少なくなっていました。

ただ、ミドルエリアをメインにある程度のサイズに対応できる印象がありましたが、ここに関してもインサイドのカレントが特に目立った状態となってしまい、ビーチが削られて全体的な地形のバランスが崩れてしまった様子です。

これまで通りミドルエリアには腰・腹~肩・頭サイズに幅広く対応できる地形が残り、左側半分をメインに右側のレギュラーを含めても、まとまりが悪くても形としては狙える状態でした。

しかし、手前の地形が削られた事によってアウトに砂が集まっても、一宮やサンライズのようにインサイドにヨブができてしまうと、反応するセクションで潮の流れがなくなりハッキリとしたブレイクにならず、落ち着いたコンディションで、これまでよりも力の弱い波質になってしまうかもしれません。

それでも一宮~サンライズ方面よりミドルエリアの地形は広く狙える状態ではあるので、ミドルタイドを基準に潮のタイミング次第ではスムーズなブレイクが見つかると思います。
【志田】11/8木曜日の9時半頃、潮は引きに向かい干潮に近い時間帯での地形チェックレポートとなります。

前日(11/7)からの北東コンディションで風波ながらサイズが上がり、全体的にカレントが強まった雰囲気になっていましたが、一宮方面のようなインサイドの深いヨブもなく、一定に砂の集まった癖のない地形だと思います。

しかし、ミドルから手前にかけてはこのエリアの中でも比較的浅い地形となっているので、この時のような干潮に近い時間帯は特にカレントの影響を受けやすく、肩~頭以上のサイズからは力のあるワイドな波が多くなりそうです。

スモールコンディションにとっては対応できる状態ながら、今回のサイズアップでアウトの地形が形になれば落ち着いたタイミングで狙いやすくなると思います。

右側のレギュラーをメインに中央~左側にかけて潮が上げる時間帯にチャンスがありそうです。
【太東】11/8木曜日の10時頃の様子から地形を判断します。潮は引きに向かい干潮寸前の時間帯です。

ここもオンショアのサイズアップとなり、インサイド~ミドルエリアのカレントがサイズの割りに強まっているのでビギナーにとっては注意しないといけないコンディションになっていました。

志田のように目立った深みがなく、アウトまで地形が広がっているのでこの時のような潮の少ない時間帯でスモールサイズを楽しめそうな様子です。

先週チェック(11/1更新分)以降は落ち着いた状態に戻り、地形がまとまっているので、今回のカレントが働いてレギュラーの形がハッキリすれば安定したレギュラーが仕上がるかもしれませんね。

肩~頭以上のサイズで形をキープできなくなる印象ながら、潮が多くなると全体的にボヨついてしまいそうなので、胸前後のサイズで上げ始めが狙い目になると思います。
【夷隅】木曜日11/8の11時頃、干潮で潮止まりの時間帯です。

このエリアの中でも比較的北東コンディションを防げているポイントでもあり、風波の場合は意外や一宮方面よりもサイズの影響も少ないので、ミドルエリアを中心に地形の安定している雰囲気をキープできていました。

しかし、カレントに関しては他のポイントと同様にテトラ周辺やインサイドで強まり、手前に乗り繋ぐほどフェイスがヨレやすく見た目よりスムーズさに欠ける波かもしれません。

この日の様子からも地形をメインにした狙い目では干潮に近いタイミングが無難そうですが、胸位からのサイズではテトラのアウトからブレイクするピークができるので、多少潮があった方がいいと思います。

志田のようにピークからホレた力のある波質なので、今回の地形なら胸~肩くらいが楽しみ易いサイズかもしれません。
今回のポイント毎の
地形レポートは以上になります。
さて、
水温は、少しずつ下がり始める時期になっているので、朝夕やスモールサイズで待ちの長いコンディションになるとラバーのウェットがメインになってきました。
また、
この先の波は、前線低気圧が日本海を通過する金~土曜日(11/9~10)を目安に南風が吹くチャンスがありますが、それ以外はオンショアが吹く日が多くなりそうです。
風向きが変わりやすく東風なら弱まる可能性があるので、そこも1つの狙い目?になるのでは...
週末(11/10~11)以降でこの沖を低気圧が通る予報もあるので、北東の風が強まると勢力次第ではクローズサイズになってしまうかもしれません。
長く続いているオンショアコンディションで地形に癖が残り、水曜日(11/7)からの風波サイズアップで手前が荒れた状態なので、ミドルエリアから手前は複雑なブレイクが目立ちそうです。
各ポイントで肩~頭以上のコンディションになると、オフショアじゃないとハードかもしれません。
このエリアでは地形云々の前に、風の影響を防げるので一宮周辺の出番が多くなりそうですね。
今回は以上です。
最後までお付き合い頂き、ありがとうございました!
それでは、また来週レポートをお届けします。
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