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2018年最後のウィメンズQS6,000『Port Stephens Toyota Pro』を制したのは?

2018-11-14 更新
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PHOTO:© WSL/Smith

オーストラリアから始まってオーストラリアで終わる2018年のウィメンズQS。

長いシーズンでもランキングに重要となる最もグレードが高い6,000は全6戦。
ニッキ・ヴァン・ダイク(AUS)、キャロライン・マークス(USA)が2回、カリッサ・ムーア(HAW)、ココ・ホー(HAW)と全てCT選手が優勝とQSからクオリファイを目指す選手にとってこのグレードで勝つのは至難の業。
その一方でCT選手と同じ舞台で戦える貴重なチャンスとも言えます。

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PHOTO:© WSL/Smith

今年もウィメンズQSの最終戦はオーストラリア・ニューキャッスルのポートステファンズにある「Birubi Beach」で開催され、現地時間11月13日に終了。
イベント期間中はスモールコンディションが続いたものの、やはり強かったのはCT選手。
ニッキ・ヴァン・ダイク(AUS・写真最上部・上)がファイナルでメイシー・キャラハン(AUS)と対戦、後半にスコアを伸ばして逆転優勝!

「本当に信じられないわ。今年は’Vissla Sydney Surf Pro’で優勝してシーズンをスタート。ここでもう一勝することが出来て最高よ。オーストラリアで2勝なんて最高にスペシャルね。この一週間、対戦した全ての選手が素晴らしく、ヒート毎に刺激された。今年最後のCTイベントが開催されるマウイ島に向う前、最高のウォーミングアップになったし、私が必要とする大きな自信になったわ」

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PHOTO:© WSL/Smith

今シーズン2度目の6,000での優勝を決めてQSランキング2位に浮上したニッキ。
最終戦が残っているCTの方ではランキング10位とリクオリファイのギリギリラインですが、これでQS側からのリクオリファイが確定しました。

「来年のCT残留を決めたのは大きいわ。全てのヒートでクオリファイ、リクオリファイに関係する選手と対戦した。私も含めてだけど、それは本当に激しい戦いだったわよ。CTに残れると分かったからにはマウイ島を楽しみたい。そして、プレッシャーが少なくなった自分がベストのサーフィンを出せることを願っているわ」

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PHOTO:© WSL/Smith

ジュニア時代はオーストラリアのタイトルを総なめしていたメイシー(写真上)
昨年はこのイベントで3位に入ったものの、QSランキングでは1ヒート分のポイントが足らずにCT入りを逃すことに...。
それでもリプレイスメントとしてCTに7戦参加、フランス戦ではコートニー・コンローグ(USA)とファイナルを戦い、2位に入って周囲を驚かせていました。

「2位は決して良い気分ではないわ。最近ではフランスでのCTで2位になった。あの時よりは今回の方が嬉しいわね。ビーチにいた家族や友人は来年のCT入りが決まったことを知っていたみたい。みんな教えてくれなかったから、本当に驚いたわ。この一週間、ポートステファンズで楽しい時間を過ごせたし、自分のパフォーマンスに満足している。CT入りという夢が実現した。子供の頃から憧れていた舞台。自分がいるべき場所だとずっと思っていたの」

今回の結果によってメイシーはQSランキング6位となり、18歳にして正式にCTのメンバーとなることが決定。
ツアーに新しい風を吹き込んでくれそうです。
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PHOTO:© WSL/Smith

これで2018年のウィンメンズQSの全てのスケジュールが終了してランキングも決定。
ウィメンズの場合、QSからCTに上がるにはランキング6位以内に入るのが条件。
その中にCTのランキング10位以内の選手が含まれる場合は繰り上げになるため、マウイ島でのCT終了後に正式に来年のCT選手が発表されますが、今のところメイシーの他、7位のブリッサ・ヘネシー(CRI)が2018年のルーキーに選ばれそうです。

なお、今イベントには多くの日本人選手が参加。
前田マヒナ(写真上)がQF進出の5位でフィニッシュ、最終ランキング14位で2018年シーズンを終えました。

『Port Stephens Toyota Pro』結果
1位 ニッキ・ヴァン・ダイク(AUS)
2位 メイシー・キャラハン(AUS)
3位 ブロンテ・マコーレー(AUS)、ブリッサ・ヘネシー(HAW)
5位 ペイジ・ハレブ(NZ)、前田マヒナ(JPN)、フィリッパ・アンダーソン(AUS)、セージ・エリクソン(USA)

WSL公式サイト




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