2018-11-15 更新
皆さん、お疲れ様です!
波情報BCM「プロサーファー週間エリア概況」一宮エリア担当、太東の関田秀俊です。

前回(11/8更新分)以降で金~土曜日(11/9~10)に予想されていた南風のオフショアに期待されていたものの、北風のままとなり、全体的にオンショアの余韻が残ったコンディションが続いていました。
しかし、日曜日(11/11)からの北東予報も遅れたので、月曜日(11/12)にかけてはこれまでよりも比較的風の影響が少ない状態だったと思います。
サイズに関しても南風にならなかったせいか、頭前後の予想よりハードな様子となりましたが、堤防周辺の地形を狙って一宮をメインに太東までなんとか対応できていたと思います。
火~水曜日(11/13~14)で再び北~北東の風が強まってしまい、サイズは落ち着きながらもカレントやヨレが気になる状況になっていました。
それでは、各ポイント毎の
地形レポートです!
【一宮】11/14水曜日の8時半頃、潮は上げに向かい満タン寸前の時間帯です。

前回(11/8更新分)以降は前半の風の弱いコンディションで比較的カレントの影響がないブレイクがありましたが、前日(11/13)からは北~北東の風が再び強まってしまい、この日の時点で風波ながら頭前後のサイズをキープしたジャンクな状態になっています。

これまでの北東コンディションの余韻が残った地形なので、今回もミドルエリアから手前や堤防周辺でカレントが目立ち、ブレイクが途切れてしまうような深いヨブがそのままの状況で、ショアブレイクも狙い目にくい印象です。

ミドルエリアからアウトに関しては沖に広がった地形に対して、この時のような潮の多いタイミングでも頻繁に反応し、ワイドなブレイクが多くなっていましたが、ミドルエリアでカレントが影響して複雑なブレイクなので、地形的にもスムーズさに欠けた状態かもしれません。

各堤防寄りにアウトのピークから狙える地形があるものの、カレントの影響を受けやすい地形なので落ち着いたコンディションにならないと楽しめる波はなさそうです。
【サンライズ】11/14水曜日の9時頃、潮は上げに向かい満タンになったタイミングです。

ここも頭前後のハードな雰囲気ながら月曜日(11/12)までの風の弱い日を狙って形になる波があったものの、これまでの北東コンディションに影響された状態となっているので、この日時点では風がメインの時化となり大きなクローズではありませんが一変して荒れた印象になっていました。

やはり、インサイド~ミドルセクションにかけてスモールコンディションでメインに使うエリアではカレントが強まっているので、落ち着いた場合も周りよりも深くブレイクが途切れたり複雑になってしまいそうな様子です。

堤防や中央周辺から沖に出るカレントの影響でこの付近ではアウトの地形が広がり、この時の時間帯に対しても反応が頻繁なので潮が少ない時間帯では形のまとまりがなくなってしまいそうです。

全体的にサイズが落ち着いてもアウトをメイン使える雰囲気ながら、右側のレギュラーを含めてスムーズさに欠けたトロめなブレイクが多くなってしまうかもしれませんね。
【東浪見】水曜日11/14の10時頃、潮は満タンから引きに切り替わる時間帯です。

やはり全体的な地形はこれまでの北東コンディションの余韻が残った状態となっているので、ここもインサイド~ミドルセクションではカレントが強まって周りよりも深いエリアが目立ち、サイズの落ち着いたタイミングで手前のセクションでの反応が見た目よりも複雑になってしまいそうでした。

特に中央~右側にかけて沖に出るカレントが目立っている所では地形のバランスがアウト寄りに仕上がっているので、距離を乗れる雰囲気ながらもカレントの影響を受けてスムーズにブレイクしない印象です。

中間のセクションで反応が途切れる波も多く、やはり風が弱まって落ち着いたコンディションになる日を狙いたいですね。

右側よりも砂の集まった状態をキープし地形的にはハードは印象ながらも、左側の方が素直に反応する地形が広い雰囲気なので、コンディションが落ち着いてからは手前までブレイクがつながる波が見つかるかもしれません。
この日の様子からは干潮に近い時間帯を除いてカレントの影響が弱いタイミングを重視して狙いたいですね。
【志田】水曜日11/14の10時半頃でした。潮は引き始めてすぐのタイミングでの地形チェックで、コンディション的にはサイズが残り前日からの風がメインとなった時化が影響し地形が変わり始めた印象です。

全体的には比較的手前まで地形の残った雰囲気ながら、中央や右側の堤防周辺ではカレントが特に強まっていて、範囲は狭いようですが周りより深いセクションが目立つようになっているのでスモールコンディションに対しては反応が悪くなるかもしれません。

ただ、最近のサイズに対してはアウトでの反応が頻繁になりワイドなブレイクが多かったので、肩以上のサイズの場合はこれまでよりも形をキープする波が出現するかもしれません。

また、左右の堤防周辺をメインにミドル~アウトで砂の集まった状態が続き、ミドルエリアのハードなブレイクが印象的ですが、前回(11/8更新分)よりもアウトから形になる波が増えていたので、オフショアや落ち着いたコンディションで遊べる波が見つけ易くなると思います。

荒れた雰囲気が続く場合は干潮に近いタイミングは外してよさそうです。
【太東】11/14水曜日の11時頃の様子から地形を判断します。引き始めですが潮の多い時間帯です。

このエリアではクローズコンディションに対して対応しやすいポイントですが、ここもアウトから頻繁に反応する地形が続いているのでピークに関してはワイドなブレイクが目立つサイズとなっていました。

この時のような潮の多い時間に対してもブレイクする波が増えていながら、ミドルエリアのボヨ付きが目立ちインサイドではカレントが強まってブレイクに影響を受けやすい様子です。

しかし、前回(11/8更新分)以降で胸前後のサイズに対して潮の少ない時間帯でレギュラーのスムースなブレイクもあり、地形の変化で狙う潮時が安定していませんが、堤防からのレギュラーはこれまでよりも見つけ易くなっていると思います。

スモールコンディションの場合は干潮に近いタイミングかもしれませんが、最近のサイズにとっては上げに向かうタイミングをメインにミドルタイドが基準になりそうです。
【夷隅】11/14水曜日の12時頃、潮は引きに向かいミドルタイドに近い時間帯です。

全体的にミドルエリアをメインに地形がまとまっているので、No.1~3・4にかけて堤防の内側にコンパクトなピークに期待できる状態ではありますが、これまでの北東コンディションが影響しウネリが流れ易くなっている印象です。

形としてはレフト方向の方が乗りやすくなっているものの、最近の様子からはミドルエリアでワイドに反応するサイズが続き、時間帯に関係なくカレントが強まっているので見た目よりフェイスのヨレが邪魔していてレベルに合った波を探すのが難しい様子です。

スモールコンディションに対してはピークの地形から外れるとブレイクの厚い波が多くなってしまうかもしれませんが、干潮に近い時間帯をメインに対応できると思います。

このエリアでも北寄りの風を防げるポイントながら、地形の特徴からはここもカレントが弱い穏やかなコンディションでないと楽しめる波質ではないのかもしれません。
今回のポイント毎の
地形レポートは以上になります。
さて、
水温は、下がりつつも20℃近くあるので3㎜フルスーツで問題ないようですが、今週(11/12W)からは外気が一段階冬に近づいた雰囲気なのでラバー生地の切り替えをオススメします。
朝夕をメインに狙う人にとっては5㎜やセミドライの準備が必要かもしれません。
最後に、
この先の波ですが、週末(11/17・18)に天気が崩れ、この先は風の変わりやすい予報となっているので、波に関しては安定しない天気が影響すると、ウネリとしてはまとまりが悪く、サイズにはあまり期待できない予想です。
オンショアがメインのコンディションながら、月曜日(11/19)までの期間に風が弱まったりオフショアになるタイミングがありそうなので、直前の予報に敏感になれば、風の影響がない波を見つける事ができると思います。
その後で低気圧が通過する予報からは来週(11/19W)前半にサイズアップの可能性はあるものの、荒れたコンディションが予想されるので、天気が悪くても今週(11/12W)の方がゆとりがあるかもしれません。
地形的にもこれまでの北東コンディションが影響し、手前の荒れた状況が続いているので、腰~腹サイズではブレイクする範囲が狭くなりそうですが、各ポイントでミドル~アウトに砂が集まっている傾向からは、胸以上のサイズがあれば潮のタイミング次第でこのエリア全域の地形を選べる状態だと思います。
今回は以上です。
最後までお付き合い頂き、ありがとうございました!
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